腐女子と腐男子
ーちゃん
ー兄ちゃん
ー佐原お兄ちゃん!
「…!?」
変な夢から目覚めると、そこは教室の中だった。教室には夕暮れの日が射し込んでいる。
外から聴こえてくるひぐらしの鳴き声を聴きながら、わたしは溜め息をついた。
また、寝てしまった。
最近、学校の行事が多いからどうしても眠りたくなってしまう。
「…はぁ」
だからなのかわからないけれど、放課後部活にすら入っていないのに居残りをし、一時間ほど睡眠に入ってしまう癖がついてしまった。
まあ、いいけどね!
自分の左腕の時計を見るー6時。
わたしは教室を後にした。
学校から出てると、わたしは鞄の中からiPhoneを取り出し、今日ダウンロードした同人誌を歩きながら見る事にした。こんなタイミングで言うのもどうかと思うけれど、私は腐女子である。
さて、ここからにゃんにゃんしてるシーンだ…!と思い、画面にタッチした瞬間。
ドンッ
誰かにぶつかってしまった。その拍子にiPhoneを落としてしまった。
「すっすみません!大丈夫ですか?」
iPhoneを拾いたい気持ちが、謝りたい気持ちよりも勝っていたけれど、そんな事は関係ない!
「あ、うん、大丈夫。もういいよ。そんなに頭下げられるとこっちも悪い気がするし」
意外にも優しい返答だったのでホッとし、顔を上げると…
彼の手元には わ た し の i P h o n e が
「あーこの漫画、僕も見た事あるよ。たしか最終的にはー」
「返してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
彼の声を遮ってiPhoneを取ろうとした。けれど、届かない。
それに、さっきから彼に顔を凝視されている様な…。
そんな事を考えていると、急にグイッと手首をつかまれた。
「なっ…何…?」
そう言って彼の顔を見る。彼はニタァとした笑みを浮かべている。
「ちょうど10年ぶりか、“美月”」
「…え?」
話が飛躍し過ぎていてよく分からなくなっているわたしを、彼はそっと抱きしめ、こう言った。
「俺が誰なのかまだ分からないのか?ばーか、佐原お兄ちゃんでちゅよー」
こんばんは。
えーと、一応閲覧している方は居られないかもしれませんが謝罪します。
ながらスマホを余裕でやっちゃってる様な主人公を出してしまい、申し訳ありません。
これは譲れなかったです。フラグ立てるのに焦っていたので←言い訳
あと、毎週木曜日に投稿していこうかなと思っております( ・ω・)
自己満なので誤字脱字はあるかもしれません。
優しい目で見てやって下さい( ・ω・)( ・ω・)( ・ω・)( ・ω・)( ・ω・)繁殖中( ・ω・)