【第3章:代償の口づけ】
第2章でのハルの誘いに乗ってしまった結果、いよいよ初めての「吸血」が行われます。
痛みを上書きする「甘い快感」と、ハルの豹変。
そして、最後に現れる新たな主・カイ。
逃げ場のない密室で、りくの体質がどのように暴かれていくのか……。
読者の皆様も、りくと共にこの甘美な地獄に浸っていただければ幸いです。
「……っ、はい。……少しだけなら」
ハルの無邪気な瞳に見つめられ、りくは断ることができなかった。
しかし、彼がその細い手首を掴んだ瞬間、指先に込められた力が強まり、逃げ場を奪われる。
「……いただきます」
ハルが唇を割り、鋭い牙がりくの白い肌を貫いた瞬間、熱い痺れが全身に走った。
「ん……ぁ……っ」
激痛が来ると思っていたのに、脳を溶かすような甘い快感が、りくの意識を白く塗りつぶしていく。
「はぁ、……あ……すごい、これ……っ」
さっきまでの子供っぽさはどこへ行ったのか。ハルは獣のような荒い吐息を漏らしながら、貪るように血を啜る。
「っ、ハルさん……もう、やめて……っ」
意識が遠のき、りくが彼の肩を弱々しく押すが、ハルはびくともしない。
「だめ……足りないよ、りく。こんなに美味しいなら、骨の髄まで僕のものにしたい……」
ハルは吸い口を広げるように、わざと深く牙を立て直す。その時、部屋の扉が音もなく開き、冷ややかな声が響いた。
「……末っ子の特権も、そこまでだ。ハル。その娘を殺す気か? 彼女の体調管理は、僕の仕事だと言ったはずだが」
入り口に立っていたのは、眼鏡を指で押し上げた、知的な策士・カイだった。
第3章をお読みいただきありがとうございました!
ハルの「僕のものにしたい」という本能的な狂気、いかがでしたでしょうか。
吸血されることで「熱」を帯びてしまうりくの体は、この屋敷の主たちにとって最高の玩具となってしまいます。
次回、カイによる冷徹な「治療」が始まります。
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