【第14章:共有される絶望、壊れゆく器】
第13章をお読みいただきありがとうございます。
脱出という名の「遊び」を経て、逃げ場を完全に失ったりく。
8人の主たちによる、容赦のない「共有」が始まります。
一人の少女が、心も体も作り変えられていく衝撃の結末を、どうぞ見届けてください。
「逃げられると思ったか、りく。お前は、我ら一族の渇きを癒やすためだけに生かされている家畜に過ぎない」
エダンの宣言を合図に、獣たちが一斉に牙を剥いた。
8人分の異なる毒が、りくの体内に同時に注ぎ込まれる。
「あ、……っ、ん、ああぁっ……!」
脳を白く溶かすような暴力的な快感が、理性を飲み込んでいく。真っ白だった肌が赤黒い吸血痕で塗り潰されていく。
「……あは、……あははは……」
泣き叫んでいた声が、乾いた笑い声に変わる。瞳からハイライトが消え、ガラス玉のような虚無が宿る。
「……もう、いいよ。……好きなだけ、食べて……。……私、……だれだっけ……?」
シオンが嫉妬に狂って牙を立て、レンがその崩壊をキャンバスに刻み、ノアが不協和音の葬送曲を奏でる。
「……そうだ、りく。……お前はもう、意思を持たない『器』だ」
りくは幸せそうに涙を流し、虚空に向かって細い腕を伸ばした。主人の牙を求めて微笑み続ける、生きたマリオネットがそこに完成した。
第14章をお読みいただきありがとうございました。
ついに心が壊れ、「お人形」のようになってしまった、りく。
しかし、主たちは彼女が「楽になること」さえ許しませんでした……。
次回、第15章。
カイの冷酷な「治療」が、彼女を再び絶望の現実へと引き戻します。
「……選べ。誰に助けてほしいか」
エダンが突きつける、残酷すぎる選択の行方は――。
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