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あるがままに、
異世界召喚
「守ってくれる人、頼りになる人・・・ふぅん、随分と体の良いお言葉ですね。」
「つまりは無償で助けてくれる都合のいい人間・・・
もしくは馬鹿みたいにお人好しで死んだって恨まないような人間っていうことでしょ。」
・・・・と、いうことを言ってあげるほど私は良い人間ではないのです。
にこりと笑って、私は条件をのみました。
『叶えられる範囲での願いなら全て叶えてやる』
メリットとデメリットは常に同じ場所にあるべきです。
なので、文句など言わず従ってあげましょう。
「わかったよ、これからよろしくね。」
心底安堵したという表情の彼女と、固く握手した。
彼女の盾になどなってやらない。死んでなんかやるものか。
そんな都合の良い聖女など、この眼の前の彼女だけで充分だろう。
短編は短編でも短すぎるだろとおもいつつの投稿でした。