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人形姫その後



「綺麗ってのはわからなくもないんだけどさぁ・・・」



 わたしはいつものように人形の手入れをしていました。

いつの間にか、最初からそこにいたかのようにくつろいでいる元雇われ暗殺者。



「人を愛するみたいに、ここにある人形を愛せるもんなの?」


「愚問ですね。」


「言うと思った。」



 えぇ、わからないでしょう。理解できないでしょう。

人は人を愛するものですから。それが普通なのですから。

理解されなくったっていい。わたしがこの子たちを愛するこの愛は、変わりはしないのですから。



「あの王様も王様だよねぇ、これじゃ何のために神さまが男と女を作ったのかわからないよ。」


「おや、神を信じているのですか?」


「逆にアンタはなんで信じてないの?この国じゃ信じてない人間のほうが珍しいよ。」



「・・・まぁ、いいじゃありませんか。でもまぁ、そうですね。

 きっと“神さま”とやらがいるのでしたら、それはわたしに人を愛するという感情を入れ忘れてしまったんでしょう。」




 あの陛下もしかり、ですかね。







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