ヤンデレの幼馴染やってます。
「僕はこんなに愛しているのに、ねぇなんで振り向いてくれないのかな?」
「さぁ、キモいからじゃないか。」
面倒。面倒だ。その一事に尽きるわ。
顔だけはいいと思う。身内の贔屓目ではない。
可愛いけいの、そんじゃそこらのアイドルなんか目じゃないくらいには可愛い顔をしている。
ただストーカー癖があるのか、一途と言えば聞こえはいいが話を聞けば聞くほど警察に届けを出すべきか迷ってしまう。
「最近だと声はかけれたんでしょ?」
「うん・・・」
ため息とともに吐き出されたうなずきはなんとも力ないものだった。
はぁまぁ気持ち悪いもんなぁ。
たぶん彼女も気づいているんじゃないかあぁ。
この前なんか、愛してるのにを十回ほど連呼したときは幼馴染の縁を切ろうかと思ったしなぁ。
「ストーカーしてるの気づかれたんじゃないの?」
「ストーカー?見守ってるだけじゃない、なにがいけないわけ?」
ダメだこりゃ。
昔から変な奴変な奴とは思っていたけど、重症だよ。
あーぁ憐れだねこんなのに好かれるなんて。
可哀想だから助けてあげたいけどまぁ、私にできるのはコイツを犯罪行為に走らせないことだけかな。