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完全気配遮断男の異世界ハイディングライフ  作者: 餡乃雲(あんのうん)


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63話

 それはさておき、L(運)に+77ものペットバフがついたことで、安定してCランク鍛冶の最上級が作れるようになった。


 最上級以上の品質はあるにはあるが今のジョブのまま作るのは無理で、上位職のマスタースミスになる必要があったはずだ。


 俺は全部位をスロット付の最上級品で揃えることにした。


 せっかくなのでグリモワール伯爵から分けてもらったスカイドラゴンの素材があるので使ってみよう。これもCランク素材なので今の鍛冶レベルで扱えるはずだ。


 【Cランク鍛冶レシピ】がないとそもそもCランク装備は作れないが、レシピにはない新たなCランク素材を使った未知の装備製作に成功した場合はレシピに新たに登録され、以降は製作をシステムがアシストしてくれる、という仕様になっていたはず。


 いつものように自分の体を目測でトレースし、ミスリルとスカイドラゴンの骨インゴットを炉で融かしハンマーで叩いて武具を作っていく。さらにスカイドラゴンの皮や鱗を貼り付け強度を補強。とりあえず完成でいいか。


 そうしてできたものを鑑定してみると【スカイドラゴンの鎧(最上級)[1]】と表示された。ベースの金属がミスリルなので、これまで作ってきたミスリルだけの鎧よりも防御力や属性耐性が高く、しかも軽い。


 【Cランク鍛冶レシピ】を開くと新たに1ページ、【スカイドラゴンの鎧】が追加されていた。


 それからも俺はミスリルをベースに【スカイドラゴンの防具一式(最上級)[1]】、【スカイドラゴンのツルハシ(最上級)[2]】、【スカイドラゴンのハンマー(最上級)[2]】、【スカイドラゴンの剣(最上級)[2]】を作った。

 

 防具一式の部位は頭、鎧、腕、足、外套、盾。外套はスカイドラゴンの皮で作ったが、それ自体に火・水属性耐性10%がついていた。




 鉄は熱いうちに打てということで、早速俺はスロットに何かモンスターカードを挿してみたくなり、そのままカードショップに向かった。


 現在の所持金はざっくり大金貨23枚分あるので、とりあえず最低限のものを揃えよう。



・頭【トレントカード(正位置):I(知能)+2、睡眠耐性10%】、小金貨2枚。

・鎧【オークキングカード(正位置):HP最大値+200%。付術効果[聖鎧]と同時に装備時、物理ダメージ50%反射】、手持ちカード。

・腕【エイプカード(正位置):S(筋力)+2、所持限界重量+3%】、小金貨3枚。

・足【ファングウルフカード(正位置):A(素早さ)+2、移動速度+3%】、小金貨2枚。

・外套【ゴーストカード(正位置):A(素早さ)+2、回避+10%】、小金貨3枚。

・盾【ビッグボアカード(正位置):V(持久力)+2、物理防御力+3%】、小金貨2枚。

・銀の指輪【マジックバタフライカード(正位置):I(知能)+1】、小金貨2枚。

・武器【スケルトンカード(正位置):S(筋力)+1、物理攻撃力+1%】、小金貨2枚×6枚。



 購入したカードのラインナップはこんな感じだ。効果もランクも本当に大したことない最低限のものなのに、大金貨2枚小金貨6枚、260000arcもの出費になってしまった。



 でも仕方ない。


 何もカードを挿さないよりは生存確率が上がるだろうし、どうせいらなくなったカードは1000arcで外すことができる。今後良いカードをゲットできたら入れ替えて装備を強くしていこう。


 ちなみにカードを挿したあとのステータスはこんな感じ。



Name:Hide(BaseLv20)

Job:blacksmith(JobLv15)

HP:278

MP:133

Status:S(筋力)33+4、V(持久力)26+4、A(素早さ)19、D(器用さ)15+5、I(知能)30、L(運)79+3(Rest0)

Resistance:土属性30%、水属性30%、火属性10%、睡眠10%

Skill:完全気配遮断、言語理解、鑑定、マイニングLv4、鉱石ドロップ、所持重量限界増加(鉱石)、武器製作Lv4、防具製作Lv4、メルトダウン、装備修理、ジュエリーブーストLv5、スラッシュLv4、シールドガードLv2(Rest0)

鍛冶熟練度:FランクLv8、EランクLv7、DランクLv6、CランクLv7

pet monster:マメLv1/10(ポメラニアン・ラッキーセブンウルフ)

所持金:2121132arc



 ステータスは素ステ、ペットバフ、カード効果の合計とジョブボーナスが表示されていた。HPはオークキングカードの効果で2倍に。


 雑魚モンスターカードの寄せ集めとはいえ、こうして見ると一端の冒険者のステータスと言っても通りそうなくらいにはなったと思う。




 さて、こうなると本格的にこの町を去るときが来たな。


 そして俺には、町を去る前に男としてやらねばならないことがある。ずいぶんと伸ばし伸ばしに、曖昧にしてきたこと。


 のらりくらりと避けたり隠れたりする生き方が性に合っている自分だけど、今回ばかりはそうしたくないんだ。


 この世界でちゃんと自分の足で立って生きるためにも。


 オリビアさんの次の休みの日、俺は初デートの日に展望台から一望できたあのオリーブ畑に彼女を誘うことにした。

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