第2話 新しい出会い。…まだ1人目なんだから当たり前じゃね?
私は、とりあえず街を散策することにした。
食事や住むところがないとこの姿じゃ死ぬような気がする。
にしても
「建物一つ一つがすごい高いな…。しかも、どの建築物も木や石じゃない」
もともといた世界でも高い建物はあったけど、こんなに沢山おっ立ててはなかった。
荘厳だあ…。
一面ガラス張りの建物ばっかだ…。
しかも、あんなに鉄をふんだんに使って、この街の財力は凄まじいんだな。
そもそもここはどこなのだろう?
地域名が書かれた看板かなんかないのか?
「おい!」
「うわっ!何!?」
なんかどこからともなく男の声が!
怖どこ?どこから声が!?
「ここだ!」
「え、ポケット?」
ポケットをまさぐると、なにやら珍妙な板が出てきた。
なんか手にフィットして、妙にずっと握っていたいような…。
「おい、聞いてんのか!」
「うわっ、板が喋った気持ち悪っ」
「気持ち悪ってなんだ!俺も一緒にこっちに転生しちゃったんだよ!」
俺も?どこかで会ったことあったっけ?
とりあえず、傷つけないように覚えてるフリでも…。
「ああ!貴方ねはいはい!」
「分からないなら無理しなくていいぞー」
バレてた。
「俺はお前を破壊した勇者だ。俺も転生したんだ。というのも、お前を破壊した後、強烈な魔力爆発が起きてな、それに巻き込まれて俺だけ死んー
「お前かーっ!!あの剣なんだ!?めちゃくちゃ痛かったぞーっ!!ていうか、せめて試練開始してから殺せよ!!」
「ちょっ!やめっ!割ろうとするなー!!」
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「へぇ~。もともとこっちの世界に住んでたんだ」
この元勇者は便利なもので、いろんなことを教えてくれた。
ここが、日本であることは私の推察力もあって分かってはいたけど、地域までは分からなかった。
こっちの世界のものは、元の世界でも見たことあるものもあるけど、やはり地理に関しては、初めてくる土地だし分からないのも当たり前か。
この元勇者が言うには、ここは東京と呼ばれる、なんと王都みたいなものらしい。
…なるほどー。だから、あんなに高い建築物とか、鉄とガラスをふんだんに使った建築物が多いわけだ。納得。
あとこの板はスマホと言うらしい。
遠く離れた相手とも喋れるし、辞書のような使い方も出きるし、暇潰しもいけてしまうというなんとも便利なものらしい。
「へぇ~」
ちなみに、今私たちはハチ公前と言う場所にいる。
「ここなら、俺を耳に当ててしゃべってれば不審がられない」と、元勇者が言って言っているのでその通りにしている。
確かに、誰もこっちを気にしていないどころか、同じことをしているやつもいる。
この像がハチ公というらしいけど、ガーゴイルみたいなものなのかな?
門番にしてはやけに弱そうだけど…。
「お前はこれからどうするんだ?」
「お前って言うなお前」
「お前だって言ってるじゃん!」
「うるせえな!……俺はお前とついていくぞ」
「え、何で…?」
「露骨に嫌そうな顔すんな!俺はこの世界を知っているから教えれることが沢山ある。つまり、お前はこっちの世界のことを知らないから、こっちの常識を教えてやるって言ってんだ。後この姿だと移動できないしな」
なるほどー。互いに利があるのか…。
ていうか!
「だから、お前をやめてくれ!なんかこっちでも、おかしくない名前を考えてくれ!」
こいつに頼むのは、腑に落ちないがこの場合しょうがない。
ポローという名はあるけど、こっちじゃおかしいかも知れないしな。
「名前なーに?」「ポロー」「へーキモ!」なんて言われた私はそいつを殺してしまうかもしれない。
やっぱ私頭良いー。
「確かに、ポローってなんかたまごポーロみたいだしな!しょうがないなぁー!考えてやるよー!」
……本当に腑に落ちないけど。
「じゃあ言うぞ!お前の名前はー
続きを書きました。
面白くないかも知れないですけど、ここまで読んでくれただけでめちゃ嬉しいです
ありがとうございます
ではさよなら