第1話 精霊の転生。ダジャレじゃないよ?
私は剣だ。
剣と言っても、この剣を媒体に剣を護る精霊だ。
名前はポローという。
今まで数々の勇者が私の剣を抜きに来たけど、私の行う試練の前では無力に散っていく。
ここで散った勇者の魂で、私はさらに強くなっていくのだ。
試練の内容は、私と戦うだけ。
だけど、長年倒してきた勇者は1000にも及ぶため今の勇者じゃ、私の糧となるばかり。
「ここか…、数々の勇者を葬ったとされる剣がある洞窟は…」
おっと、またまた私と戦おうとする勇敢なる勇者が来たかー!!
「あれじゃないですか!?」
「あれか…」
ほうほう…。
毎回来る勇者は口揃えてこう言う…、「なんて神々しい剣なんだ」と。
この勇敢なる勇者もそう言うに ー…。
「なんて忌々しい…」
………ん?
「この剣が次々と勇者を殺すせいで、魔王がまだ2000年たった今でも初代のままだ…。しかも魔王城に行くにはここ絶対通らないと行けないし、だけど皆殺されるしで、魔王倒されないから魔王のレベルもうカンストレベルになってしまって、もう手の付けようがなくなっている…」
………ん~?
「俺の全てを持ってして、あの剣を破壊し、次の勇者が必ず魔王城にたどり着くようにしてやる!」
試練は、柄を握らないと始まらない。
あれ~?なんか変な剣持ってる…。嫌な予感がする…。
柄を握らずに破壊しようとしてくる…。
あれ?この変な剣で切られるとめちゃくちゃ痛い…。
そうだ、剣破壊されると私も死ぬんだった…。
終わったー。まさか、外の世界では私そんな扱いだったなんて…。
私、そんな邪魔な存在だったなんt…。
•••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••
「はっ!はあはあ…、何で私生きて…」
よく周りを見ると知らない建物というか、そもそも見たこともない建物が沢山ある。
「ていうか私人間の姿に!?」
精霊の時は、虎だった。
そもそも精霊の力は使えるのか?
どうやら一部能力は使えるようだった。
知らない場所…。
知らないもの…。
多分私…
「異世界転生したな…」
••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••
なぜか服は着ているみたいだ。
周りの人間を見るに、別にこっちの世界と大差のないというか、ほぼデザインとかも一緒っぽい。
あっちの世界でも見たことがあるデザインも沢山あるし、見たことのあるものも多少なりともある。
私の推察だとここは…
「日本だな。ここから来る転生者が多かったからな。こっちの知恵をあっちの世界に持ってった勇者がいたから、私が知ってるものもあるわけだ」
私の推察は正しいと自信がある。
だって私は頭が良いから!!!
ガラスに反射した自分を見てみると、白い髪で肩ぐらいまでの長さで、透き通った髪をしている。
猫耳みたいなアホ毛もできている。
何度やっても直らないし…。
眼もなかなかキレイだなぁ…。碧眼で…。
おっと危ない…、私の眼の美しさで見とれてた。
そしてなぜかこっちの世界の字は読める。
こんな意味の分からない字が読めるなんて、本当にどう言うことだろうか?
神様が新しい能力をくれたのかな?
ていうか、人間の姿はしんどいな…。
一応虎の姿から人間の姿になることもできたけど、変身めちゃくちゃ疲れるから500年に一回位だったな。
虎になれるか試したけど無理っぽい。
多分こっちの世界で死ぬまでこの姿ぽいな。
「ねえねえ~君!」
「はい。なんでしょうか?」
言葉も分かるし、喋れるようになっている。
これも神様がくれたのかな?
ありがとう神様!一からこっちの言語を覚えるのは面倒くさ…、時間がかかるからね!
そして、人間には無闇に私が勇者に使ったような言葉遣いは使わない方が良いかも知れない。
この世界の世間から見たら、私は市民クラスの地位だろうからな。
お偉いさんに「貴様誰だ!」とか言ったら処刑だろうからな。
私の推察力マジサイコー!頭良いー!
ていうか、この男は誰?
妙に馴れ馴れしいというか、フランクに話しすぎじゃない?
「俺とお茶しな~い?」
この男の意図が分からないな…。
あの技を使って見るか…。
メンタルスキャン!
これはさっき使えることがわかった。
この能力は、精霊のみに与えられた能力で、相手の思っていること、感情が分かる。
それを、書き換えることもできたけど、こっちの世界では使えないっぽい。
フムフム…
『うひょー可愛いー!おっぱいは控えめだけど、推定Cはあるな!絶対逃がさないぜお嬢ちゃ~ん!』
下心丸出しだー!!
こんな変態とは流石にキツいって!!
ここはガツンと言ってやらないと…。
「生理的に受け付けない容姿をしているので無理です。貴方と一緒に歩きたくないです」
はい。小説を書いて見ました。
続きは今のところ考えてないですけど、書いて欲しいと要望があった場合は書きます。(多分ないけど)
ということでさよなら。