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いかないで染井吉野  作者: 花田 黎
7/15

番外編 純粋な愛

「お母さん、ごめんなさい」

「もういいのよ、無事に帰ってきてくれただけでいいの」

「だって、お母さんお仕事行けなかった」

「……今日はお仕事お休みの日よ」

「え?」

「だって、今日は誕生日じゃない」

「あれ?そうだっけ」

「ケーキもあるのよ。びっくりしたわ、てっきり外で遊んでいると思っていたから…起きて、ケーキができたのにまだ帰ってこないんだもん」

「財布落としちゃったの、探してたら遅くなっちゃった」

「財布なんていいのよ、また稼げばいいんだから」

「でも、そしたらお花かえなくなっちゃう」

「お花?今日なんかあった?」

「今日、母の日だって学校で教えてもらった」

「……あー、そっか、すっかり忘れてた……」

「じゃあ今日は僕とママの大切な日だね」

「ええ、お母さん、プレゼントも買ってあるから、カーネーションと交換こしようね」

「うん!」 


ネタバレと作者の私情を挟むため、己の考察のみで見たい人は見ないことをお勧めします。






















































母親が少年を叩く場面は書こうか書かないか迷いました。そしてそれをほのぼのとしたハッピーエンドとして捉えて良い物かも少し迷いました。虐待を経験した方々にとっては見てて心地の良い場面ではなかったと思い、まずは謝罪させていただきます。

母親にぶたれたことのない、愛のある幸せな家庭で育った柴乃にとって、母親の愛はあって当然のものである、そして抱き締めるということは愛である。そういった固定概念と育ちの良さ、世間知らずな柴乃を知ってもらうためこのような解釈にさせていただきました。虐待と依存と愛は紙一重ですね。この少年と母親に幸多からんことを。


本編では読者様の自由な解釈及び考察を尊重するためにあえてあとがきや前書きを書いていませんが、今回は番外編ということもあり少しだけ書かせていただきました。

これまで読んでいただきありがとうございます。そしてこれからもどうか柴乃の成長と花たちを見守ってくださればと思います。

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