赫の 4
お久しぶりです!この度改名しまして、
みくり→みけ
とします!
今後はもう少し頻繁に活動すると思いますが、まだ学生なので学業にも専念したいと考えています。
そのため貧相なエピソードになる可能性もありますが、できる限りの努力は致します。
今後もよろしくお願いします!!
「黒い眼が...赤い眼に...それに―」背後に回った彼の気配でのけぞる。
「その眼、借りるよ」
赫黒家は代々続く名家である。少なくとも名家だった。そんな赫黒家の秘術『模倣眼』眼はこれをマスターしていた。
「それに速い、この速さ、、、私の上をいくんじゃ、、、あの目、、、単純な赫眼じゃない。」
「気が付いた?この眼さ、単純な黒じゃないんだよね。」
「黒じゃない?意味が分からいわよ!」私は全力で彼の攻撃を押し返す、剣先の一センチのブレが勝敗を分ける。柄にもなく強い口調をあげてしまった。
学園の展望室ではふたりの男がたたずんでいた。
「しかし、すさまじいな。」
「あぁ、『あのとき』と比べて見違えるほどの制御力だ。」
「やはりこの学園では力不足か、」
「あぁ、そうだな。私の権限で彼にはー」
眼の知らないところで物語は進む。いつも、どんな時も。
「さてそろそろ終わらせようか。」
「なにを自信満々に、、、いいわよ。『本気』を見せてあげるわよ!『覚醒』」
眼の色が濃い赤になったな。まあ力関係に変わりはないが。『模倣眼』
その日の試合の結果は言うまでもなかった。