ドラゴンは嫌だと言ったら、、、
「はあ」
歩きながらため息が出た。
俺の人生がこんなクソみたいな人生になるだなんて誰が思っただろう。
世間一般には良い高校、大学を卒業し、一流企業にも就職できた。順風満帆な人生だった。あの時までは自分はなんでも出来ると思っていたし、実際本気で取り組んで失敗したこともなかった。いいや、もしかしたら当時の自分も気付いていたのかもしれない、、、、
あぁ、そんなことを考えるのはやめよう。過去のことなんだ。今更どうしようもないじゃないか。それでも後悔することは止められない。自分の思考が暗くどろりとした渦へと吸い込まれて行くのを感じた。
汽笛が鳴り、光を視界に捉えた。意識が現実に引き戻される。俺はいつの間にか線路に向かって走っていた。死のうとは思っていなかった。ただそこに行けば自分の求めるものに出会える気がしたのだ。走れっ走れっ間に合え、!
そして、飛び込んた。
視界はただ光に包まれ、耳には甲高い音が残る。
目が覚めた。ここはどこなのだろうか。
線路に飛び込んだ所までは覚えている。俺は死ななかったのか。いや確実に死んだハズだ。ならばこの状況は、、
「いよっしゃァァァ!」
転生できる!それとも転移か?どっちでもいい!早く女神出てこいやあ!