壁と凹
読みにくく掴みにくいと思います。
イメージはお好きに受け取ってください。
あとは、楽しんでいただけると嬉しいです。
「お前にわかるのかよぉー!
きっと華原さんは家ではお嬢様みたいに過ごしてるんだわ。
私たちとは違うのよ。
とか、
華原さんも飲み会来ます?
美由紀!華原さんは私たちとは違う人だから…
あ…すいません…
とか、私だって!私だって…わたし…だって…
わぁーーーー!」
酔っ払いって怖いですね…
引っ越しの荷物やっと終わり近所へ挨拶をしようとつまらない物を持ってきたまではよかったはずなのだが…
何故か玄関で酔っ払いに絡まれて更には美女に抱きつかれながら叫ばれてる僕はどうすればいいんでしょうか…?
気持ち悪さと何か焼ける美味しそうな匂いで目が覚める。
「…あれ?私……気持ち悪る…水……」
私はベットから滑り落ちるように台所に向かう。
四つん這いで向かっているとふと誰かの気配を感じる。
え?あれ?…誰?え?あ?え?
必死に思い出そうとするが出てくるのは頭痛だけ。
その人は声を掛けてくる。
「やっと起きたんですね。
えっと…はじめまして。
隣に引っ越してきた岸間総司です。
一先ず、手元の携帯を下ろして説明させてもらえますか?」
咄嗟に携帯を取った私偉い!
えっと119だつけ?
110だっけ?
えっと…とにかく!
「水を下さい」
「はい、水といつも飲んでそうな二日酔い用のドリンクです。
トーストと目玉焼きも作ったので….食べます?」
「食べます。
いつぶりだろー美味しそうな匂いだなぁ」
匂いにつられ顔を上げる。
そして一言。
「……どなた?」