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それでも飛びたい  作者: OPPA
鹿児島訓練編
7/34

間話 飛行機の維持費

ちょっと本編とは関係ない?お話

飛行機ってとっても高いんでしょう?

とよく言われる。確かに、新しい飛行機(車でいう新車)を買おうとすると、セスナ172クラスでも5,000万円くらいするらしい。が、中古機はピンからキリまでいろいろで、中には安いがいわく付きというものもある(らしい)。事故歴などの調査は購入者の責任によるところが大きい。小型機でも50年くらいは乗れるので・・・。


以下は、ある一例である(熊本のPエプロンに置いた場合)


機体:Cessns172NAT

製造年 1980年

日本での登録1980年

日本での改造1986年(Cessna172N → Cessna172NAT)


購入年月:2015年4月

購入金額:300万円(エンジンの残時間 60h,プロペラの残時間 1200h)

状態  :格納庫内で長年放置(耐空検査切れ)ただし、エンジンは月1回、地上運転していた模様

購入後整備:170万円(耐空検査、パーツ交換など)

・・・・・と、飛行機が飛べるまでに、ここまでかかっています。


=維持費(固定費)=

定置場代:24,300円/月(税別)

保守契約料:40,000円/月 (税別)

保険:450,220円/年

耐空検査代:350,000円/年(税別)

耐空検査申請:50,400円/年(税別)

耐空検査諸費用:350,000円/年(税別)

注)オイル交換、フィルタ交換、パーツなど・・・

無線検査代:108,500円/年


=維持費 (ランニングコスト)=

燃料(AVGAS) 30L/h → 322円×30=9,660円(税別)

 注)今とは税制が異なる。2020年6月現在、{278円+18円(AVGAS燃料税)=296円(税別)}

オイル交換(7Q):10,920円(50h飛行ごと)

50h点検:0円(保守管理料毎年1回分がサービス)

(耐空検査または、直前の100h点検から50h以内で実施)

100h点検:70,000円(100hごと)

(直前の50h点検から50h以内に実施)

オイル補充代(1Q):1,560円/10くらい

着陸料:1000円(税別)

 注)空港によっては金額が異なる空港もある。

安い空港(長崎県の離島)や高い空港(中部セントレアなど)あり、薩摩硫黄島のように0円もある。

航行援助施設使用料 132円(1フライトごと)


あと、エンジンとプロペラは2,000hごとに交換になります。

エンジンは、ざっと500万円くらい、プロペラは交換したことがないので聞いただけですが100万円くらい(らしい)。

なので、1時間あたり、3000円かかることになる。



 このタイプのエンジンは、ブレーキホースが5年ごとに交換なので、その費用が、5万円くらいかかる(らしい)


最後に、SIDが5年ごとに掛かる(内容とかもだいぶ変わるようなので、金額は整備士さんと応相談?)。


ということで、

 ざっと計算すると

 維持費(固定費) 2,167,860円(ホース代込、SID除く)

 ランニングコスト(エンジンの償却、プロペラの償却を含む) 14,656円

 その他 1フライトごとに 1,100+132=1,232円かかる。


つまり、年間100時間乗る人(セスナに乗っていた時のワタシ)は、

3,756,660円

使っている計算です(どおりでいつもビンボーなわけだ・・・)。

使用事業で使われている機体は、もっと厳しい整備がされるので、更に費用が掛かります。

(自家用車とタクシーの違いのようなものか??)


熊本は他より整備費は安いです。耐空検査等の整備費用は、もよりの整備士さんに相談ください(この金額より安いところは、今の日本では難しいでしょう・・・たぶん)


飛行機は人をビンボーにします。それでも飛びたい!!

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