初フライト
準備できたと呼びだされて・・・
2007年3月11日
再び、鹿児島航空の事務所にいた。
とりあえず入会金と20時間分の費用を払ったところ、
あれから、鹿児島市内まで航空身体検査を受けに行き、操縦訓練許可証の申請手続きをしてもらった結果、準備ができたというので呼びだされたというところである。
、一体どうなるのかと待っていると、社員の説明を受けた。
『課長の榎本 清』
『課長の倉本 克之』
『事務の坂元 ひろ子』
最後に説明した本人が
『私が社長の勝山 空海です』
これで、メンバー全てであるらしい。
初日なので、何か説明があるのかと思いきや、
『では準備してあるから早速乗りましょう』
・・・・・
(おい、飛行機の操作も知らないんだけど・・・)
いきなり、飛行機の脇に連れてこられた。機体にはJA4062と書いてある。
では乗って・・・初日だから教官が操縦するのかと思いきや、左側に座って・・・
(飛行機は左側が機長席です)
右には、勝山社長自ら乗り込み、簡単に操作の説明を受けた。
いわれるまま、エンジンを掛けると、勝山社長は、マイクをとって、なにかしゃべっている。管制に許可をとっているらしい(内容がさっぱりわからん・・・)
会話が終わると、誘導路に迎えと言わんばかりに指をさす。
ブレーキを解除してミクスチャーを恐る恐る押してみる。
機体が前に動き出す。つい、操縦桿を車のハンドルのように切ってしまうが、飛行機は曲がってくれない。
『脚!!ラダーを踏む』
そういわれて、右のラダーを踏むと機体は右に回りだす。
地上にいるときは、操縦桿を回しても、車のハンドルのようにはならない。
脚で前輪の向きを調整するというのだが、さっき(機体に乗り込んだあと)1回説明を受けただけで、初めて飛行機を操縦する人が覚えているわけがない・・・。
おっかなびっく飛行機を誘導路に移動させ、なかなかまっすぐ進めないなか、何とか滑走路の端まで来た。
34って滑走路に書いてあるのが読める。
またまたとなりで、マイクを持ってなにか無線で交信している。
無線での交信が終わると、
『行きましょう』
・・・・???離陸の仕方なんか知らないんですけど・・・
滑走路に機体を移動させるたところ、隣から手が入った。
いきなり、ミススチャーを一番奥まで入れる。エンジンが高速で回る。と同時に右で操縦桿を握った勝山社長ににっと笑ったかと思うと、そのまま滑走路を走り出した。
しばらく走ったところで勝山社長が操縦桿を引いたとたん、機体が宙に浮く。思わず、足元を見ると、宙に浮いている
(怖い!!)
なんてことを始めてしまったのだろうと後悔するも、そんな意思とは関係なく機体は上昇していく。
右席の勝山社長の操縦で、錦江湾の上空まできたところで、
『YOU have』
???
『操縦桿を持って』
とさらに言われる。
ここから、1時間、錦江湾の上空をまっすぐ飛ぶ練習をしたのち
勝山社長が再び操縦桿をにぎり、無線で交信した後、同じ滑走路に着陸した。
着陸後、いわれるまま、元来たP1ハンガーに移動。登坂で、おっかなびっくりミクスチャーの入れて何とか帰還した。
事務所に戻ってソファーに座ったまでは覚えているが、しばらく放心状態。
かくして、初飛行は終了したのでした。
普通は、基礎的な座学をしてから飛行するそうです。動作原理すら知らない人が、いきなり操縦するのは普通はアリエナイ。