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それでも飛びたい  作者: OPPA
鹿児島訓練編
5/34

初フライト

準備できたと呼びだされて・・・

2007年3月11日


再び、鹿児島航空の事務所にいた。

とりあえず入会金と20時間分の費用を払ったところ、

あれから、鹿児島市内まで航空身体検査を受けに行き、操縦訓練許可証の申請手続きをしてもらった結果、準備ができたというので呼びだされたというところである。


、一体どうなるのかと待っていると、社員の説明を受けた。


『課長の榎本 清』

『課長の倉本 克之』

『事務の坂元 ひろ子』

最後に説明した本人が

『私が社長の勝山 空海です』

これで、メンバー全てであるらしい。


初日なので、何か説明があるのかと思いきや、

『では準備してあるから早速乗りましょう』

・・・・・

 (おい、飛行機の操作も知らないんだけど・・・)


いきなり、飛行機の脇に連れてこられた。機体にはJA4062と書いてある。


では乗って・・・初日だから教官が操縦するのかと思いきや、左側に座って・・・

(飛行機は左側が機長席です)

右には、勝山社長自ら乗り込み、簡単に操作の説明を受けた。

 いわれるまま、エンジンを掛けると、勝山社長は、マイクをとって、なにかしゃべっている。管制に許可をとっているらしい(内容がさっぱりわからん・・・)

会話が終わると、誘導路に迎えと言わんばかりに指をさす。


ブレーキを解除してミクスチャーを恐る恐る押してみる。

機体が前に動き出す。つい、操縦桿を車のハンドルのように切ってしまうが、飛行機は曲がってくれない。

 『脚!!ラダーを踏む』

そういわれて、右のラダーを踏むと機体は右に回りだす。


地上にいるときは、操縦桿を回しても、車のハンドルのようにはならない。

脚で前輪の向きを調整するというのだが、さっき(機体に乗り込んだあと)1回説明を受けただけで、初めて飛行機を操縦する人が覚えているわけがない・・・。


おっかなびっく飛行機を誘導路に移動させ、なかなかまっすぐ進めないなか、何とか滑走路の端まで来た。


34って滑走路に書いてあるのが読める。


またまたとなりで、マイクを持ってなにか無線で交信している。

無線での交信が終わると、

『行きましょう』

・・・・???離陸の仕方なんか知らないんですけど・・・


滑走路に機体を移動させるたところ、隣から手が入った。


いきなり、ミススチャーを一番奥まで入れる。エンジンが高速で回る。と同時に右で操縦桿を握った勝山社長ににっと笑ったかと思うと、そのまま滑走路を走り出した。

しばらく走ったところで勝山社長が操縦桿を引いたとたん、機体が宙に浮く。思わず、足元を見ると、宙に浮いている

(怖い!!)

なんてことを始めてしまったのだろうと後悔するも、そんな意思とは関係なく機体は上昇していく。


 右席の勝山社長の操縦で、錦江湾の上空まできたところで、

『YOU have』

???

  『操縦桿を持って』

とさらに言われる。

ここから、1時間、錦江湾の上空をまっすぐ飛ぶ練習をしたのち

勝山社長が再び操縦桿をにぎり、無線で交信した後、同じ滑走路に着陸した。


着陸後、いわれるまま、元来たP1ハンガーに移動。登坂で、おっかなびっくりミクスチャーの入れて何とか帰還した。

事務所に戻ってソファーに座ったまでは覚えているが、しばらく放心状態だったらしい


かくして、初飛行は終了したのでした。


普通は、基礎的な座学をしてから飛行するそうです。動作原理すら知らない人が、いきなり操縦するのは普通はアリエナイ。

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