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苦求幸福論


 苦しみを求めれば求めるほど幸せになる。

 これは私が最近気づいた真理である。


 人々は幸福を求める。しかし、どうであろうか?

 人々は幸福を求めてるはずなのに、不幸になっているのである。

 私も幸福を求める一人であった。

 でも、現状は不幸であった。

 私は真剣に考えた。なぜ、苦しいのだろう? その苦しみを解決するにはどうしたらいいのであろう。

 そして、気づいた。苦しみは神からの最高のプレゼントなのだと。

 苦しみを通して真理に近づくことが出来る。ならば苦しみは最高の幸福への道であると。


 考えても見て欲しい。神の視点から見て、地上の幸福を求める人はどうであろうか?

 お金が欲しい。恋人が欲しい。地位が欲しい。名声が欲しい。

 それを求める人を神はどう思うであろうか?

 そんな人を神が幸せにしたいと思うであろうか?

 人間の視点から見ても分かることである。

 そんな人を幸せにしたいと思うわけがない。

 逆に神よ。私に必要な物を下さい。それが苦しみでも喜んで受け入れます。

 こう願う人を神はどう思うであろうか? 幸福にしたいと思うのではないか?


 このことから苦しみを求めるのは幸福へと繋がるのである。


 もちろん、苦しみを何でもかんでも求めろと言っているわけではない。

 要は神が与える苦しみを欲しなさいということなのである。


 私はこれを苦求幸福論と名付ける。

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