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エト(カヅゾエル)
エトは昔、カヅゾエルというケルビム(ケルビムとは天使の階級のことでセラフィムの次に偉い階級)として、エデンの園を守っていた。エトはこのエデンの園で男女が暮らしていたという話を聞き、次第にその男女に興味を持つようになっていった。そして、その男女が暮らしているであろうところに向かい、彼らに会ってみようと思い立った。エトはケルト等、他のケルビムと共にアダムとイブのいる場所に向かった。そして、そこに辿り着いてイブを一目見た瞬間。
「この人が僕の全てだ」
と思うほどに一目惚れしてしまった。
そこからである。エトが堕天することになったのは……。続く。