5章 スキー体験
秀一と引きこもり娘たちはお寺の庭にある山でスキーを始めていた。季節は夏の末だが秀一の妖力で雪山に一時的に改造したのである。
「さぁ思う存分滑っていいぞ。」
美女たちは言われるがまま山頂から滑り下りた。
「おお!みんな、結構上手じゃないか!」
美女たちは止まる事ができずに木に顔面から激突した。その衝撃で木の上に積もった雪が落ち美女たちは雪に埋もれた。
「……上手でもないか。」
「や~ん!私の美貌が壊されたぁ~。」
「わたくしのせっかくの美しすぎる顔がただの美しい顔になってしまいましたわ!」
「顔はアイドルの命なのにぃ~~!!!」
「滑り方を教えないとだめだな。脚をハの字にして滑ると速度調整ができるぞ。脚をハの字にしてブレーキをかける事もできる。今度は一人ずつ滑ってきてくれ。」
美女たちはまた山頂まで歩いて登った。
「リフトが無いのは不便ね。」
そして美女たちは山頂から一人ずつ滑り出した。
ローザは今度は綺麗に止まる事ができた。そして、ロザ、ローサ、ロサ、ジェシー、アキリサ、チェリーと次々ととまる事ができた。
しかし、イチゴは止まる事ができず、チェリーにぶつかった。チェリーはアキリサとジェシーにぶつかり、アキリサとジェシーはローザ・ロザ・ローサ・ロサにぶつかった。その勢いで全員滑り出し、顔面から木に激突した。そしてまた雪に埋もれた。
「イチゴ、逆だよ!足の先をハの字にするんだよ。脚を開いた逆ハの字じゃ止まれるわけないじゃないか!」
「あーん!こう何度も木に激突したんじゃ私の美貌もその内壊れちゃうじゃない!」
ローザはイチゴに向かって雪玉を投げつけた。しかし、雪玉はローサの顔面に激突した。
「あたしの美しい顔に何てことするのよ!」
ローサも両手で雪玉を二球投げつけた。しかし、雪玉はロザとロサの顔面に激突した。
「いた~いい!」
「やったわね~!!」
ロザとロサも両手で雪玉を二球投げつけた。しかし、雪玉はジェシー・アキリサ・チェリー・イチゴの顔面激突した。
「何するのよ!」
「許せないです!」
「アキリサのかわいい顔になにするのよおお!!」
「観念なさい!」
美女たちはお互いの顔に雪をぶつけ合った。
「はっはっは。雪合戦になってしまったか。これはこれで面白い。」