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ひきこもり娘たちの更生員3  作者: 日本のスターリン
2/11

1章 時代劇

 秀一はロザの元を訪ねた。


「いらっしゃい!神主さん!」

「また新しい小説を買って来たぞ。」

「あらん!ありがとう~!私も小説を書いてみたのだけれど、読んでくれるかかしら。」

「また原稿用紙1枚に満たないんじゃなないだろうな。」

「大丈夫よ。原稿用紙数枚の短編を書いてみたの。」

「どれどれ。………って、水戸黄門じゃないか!」

「そう、水戸黄門のパロディを書いてみたの!水戸黄門のグルメ小説よ!」

「グルメ小説…ってただ食べるだけの飯漫画とかと一緒の…。」

「そうよ!」

「水戸黄門は江戸時代の話なんだが…明らかに近代の物や洋食が混ざっているのはどうなんだ?しかもビールまであるし。」

「その編はギャグだからテキトーなのよ。江戸時代の実際の食事なんて読者は知らないでしょうし、江戸時代の時代考証に合わせた食事を食べてもグルメリポートとして面白くないでしょう?江戸時代の純和食しかない小説なんて絵的に地味になるわ。」

「たんに時代考証を調べるのが面倒だっただけだろう。」

「それもあるわね…。」

「図星かよ!」


 秀一はロザの顔に水晶玉を投げつけた。


「いた~い!」

「ん?お代を払う場面で印籠を見せているが……。この黄門様、印籠の権力でお代をタダにしてもらっているぞ!」

「印籠を見せてお代を踏み倒すのがこのグルメ小説の定番なのよ!」

「こんな黄門様いるか~!!!!」


 秀一はロザの顔を10連続往復ビンタした。


「も~う。そこが面白いんじゃない。」

「もうええわ!」


 秀一は呆れて帰って行った。

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