-第1話-「狩り」
回りが突然、暗くなった。
プレイヤーネームをつける画面のようだ。
「うーん、そこまで悩まなくてもいいか」
と割り切って、入力。
「スグル」だ。
我ながら安直すぎたか、とは思うが、基本はソロ活動かな、と思っているので、本名でも構わないだろう。
ログインに成功し、画面が明るくなる。
街中に転送されたようだ。
「うわぁ…思ってたより綺麗だなぁ…」
と思っていると。
後ろから衝撃が。
前のめりに倒れ、後ろを振り向く。
「いてて…なんだぁ?」
「す、すいません!」と、言っている女性が立っていた。
俺は、すぐに理由を悟った。
次々と、初心者がログインしてくる。
この様子じゃ、すぐにどかないと、当たってしまうのも道理だ。
女性に「こちらこそ」と言って、その場を去る。
初心者なので、ガイドに指示され、その通りに動く。
どうやら、このゲームは、職業はないらしく、前衛、後衛などもおおまかに決めるしかない。
扱う武器によって、スキルツリーという物が解放され、スキルを習得すると、使えるようになるらしい。
これは、最初の武器選びが肝心だな…と思いつつ、武器の種類を見る。
どうやら、初めは「片手剣」「両手剣」「双剣」「鎌」「弓」「鞭」「杖」といった感じで、種類も豊富だ。
どうやら、使っていくと新たな武器種が解放される物もあるようで、迷っている。
散々迷った末に、あえて取り扱いの難しそうな、「鎌」にする。
初心者には、初心者用の防具と武器、それと1000Gが支給された。
まずはそれを装備し、ガイドが消えた。
インベントリには回復薬もあるそうで、一安心。
町の外へ行ってみる。
外へ出ると、ガイドが出現し、矢印の方向へ。
初の戦闘である。
武器の操作方法の説明はなく、スキルの使い方だけだった。
要は武器の使い方は自分で学べ、ということらしい。
適当に振り回して最初の敵「虚弱なゴブリン」を撃破、HPは8割残っている。
回復薬は初心者用の物なので、HPを300回復という内容だった。
今の体力は800/1000なのでまだ使わなくて大丈夫だろう。
しばらくその辺のモンスターを狩り、レベルを5まで上昇させ、町へ戻った。
スキルポイントを獲得したので、早速割り振る。
どうやら、鎌のスキルは相手に状態異常を引き起こしたり、相手のHPを吸収したり出来るらしい。
取り敢えず、今とれるスキルを取る。
結果「ポイズンハント」と「パラライズドロウ」それと「インヴァイト」という敵のHPを吸収するスキルを手にいれた。
残念ながら、もうこれ以上、スキルを上げたり出来ないので、もう一度、今度はスキルを使いながら、モンスターを狩る。
「さて、もう一度行くか!」
調子が良いときには、1日に二作~三作投稿します。
コメント、待ってます。