-序章-「理由」
ふとテレビをつけてみると、こんなニュースがやっていた。
「大人気ゲームMeteor Blaze Online通称MBOを売っているお店の近くです。販売から2日しかたっていないのに、この大盛況です!」
そこには、テレビに映し出された多くの人の行列が見てとれた。
最近人気のVRMMOだ。
俺はあまり興味がないのだが、物好きもいるものだなぁ~、と思いながらテレビを見る。
一週間分の食料を買いに、近くのスーパーに行く。
ちなみに今日は土曜日なので、学校はない。
普段着に着替え、町に出る。
蒸し暑い日差しの中、汗を拭いながらスーパーへ。
スーパーへ行く途中に、商店街を通るのだが、今日はやけに人が多い。
何故かと思い、行列の先を見ると、ガラガラ抽選だった。
景品を見てみると、最新のVRゲームの機器とMBOのソフトが一等の景品のようだ。
俺は納得し、スーパーへ行く。
肉や魚、野菜などを必要な分取って、レジへ。
会計の時に、店員からガラガラ抽選の券を貰い、店を出る。
先ほどの商店街のガラガラ抽選の場所へ戻ると、10人ほどに減っていた。
最初は20人くらいだったので、だいぶ減ったと言えよう。
このくらいの人数なら待つことにして、スマホを弄る。
暇潰しの時はweb小説を読むと、楽に暇潰しが出来る。
内容は、簡易的に言うと、ファンタジー小説だった。
すぐに俺の番が来て引く。
狙いは二等のマグロだ。
「ガラガラ…ポトッ」
「チャリンチャリン」と鐘が響き「大当たりー!」と叫ぶ。
出たのは一等だ。
心の中で要らねぇぇぇぇぇぇぇ!!と言いつつ、貰い受ける。
その後、家に帰宅する。
「これ、どうすっかなぁ…」とため息混じりに呟く。
売ってもいいが、金には困ってはいないし、捨てるにも捨てられない。
「なら、使うかぁ…」と嘆息するのだった。
12時になったので、昼飯を作り、食べる。
ちなみに、あのVRゲームにはまだログインしていない。
何故かと言うと、俺はゲームをやるなら宿題を全部片付けてから、と決めている。
昼飯を食べ終わったので、自室に戻り、宿題。
その後予習と復習もやり、暇になった。
やりたい訳では無いが、別段やることもないので、ゲームにログインする。
VR機器は、頭に装着し、電波を使って生命活動を維持しつつ、脳内でゲームをやるという画期的な仕組みだが、いかんせんゲームをしているときは無防備とあって、批判されたこともちらほら。
その事を思い出し、再度外し、戸締まりを確認して、ログイン。
体が浮くように、入っていって、俺はゲームの中に、降り立った。
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初めての作品です。
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