プロローグ 始まり
初投稿です。
ーー死にたくな
最後まで言うことも叶わず、彼の人生はそこで壮絶な幕を閉じた---1回目
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ーーーどうして
何故ここで死ななければならないのか。こんな筈じゃなかった。あいつが、あいつがあいつがーーー
疑念と憎しみを抱えて彼女はそこで終わるーー2回目
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ああ、どうか3回目が起きませんように
彼はただただ願うことしか出来ない。彼には何も変えられない。だって彼はーーーーー
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「へぇ、あんた結構辛い経験してきたんだな…1回目のパーティーではリーダーが、2回目のパーティーでは剣士の味方が魔物にやられるたぁ」
太く、よく通る声で話しているのは【ランド】、僕にとって3回目になるこのパーティー【クリムゾン】のリーダーだ。
とても面倒見が良く、メンバーからも慕われており僕にとっても憧れの存在なのだ。威圧感のある赤髪を束ねて、鍛え抜かれた筋肉が実にたくましい。
「…まぁ、心配いらないよ。私達は強いから。誰も死なないし、死なせない」
と、心強い事を言ってくれた彼女は回復系統の魔法に長けている【ターニャ】、可愛い。凄く可愛い。
薄い緑に染まったその繊細な髪をショートカットに揃えて、彼女は今日も皆を癒している。
「あなたさえ来なければそんな心配は杞憂だったのだけれども」
辛辣な言葉が突き刺さる。剣士の【マリー】さんです。やめて!僕のライフはもう0よ!何かごめんなさい。
でも、やっぱりあの二人の分もしっかり生きるのが僕の使命だと思ってるんです。自己満足です。ごめんなさい。
あまり好かれてない印象だ..
「おいおい、そんなこと言うもんじゃねぇよ?マリー。ルイはルイで苦渋の選択だったんだから。多分」
それ一応フォローしてくれてるよね?多分って何?多分って!信じられてないのかな。【エルス】は一応このパーティじゃ一番強い剣士の筈なんだけど、まぁいつもこんな感じ。
ちなみにマリーと幼馴染らしい。仲睦まじい。
とまあ、この四人が僕【ルイ】が入る前にこのパーティーにいた四人だ。最初こそ不審がられたが、今では大分馴染めたーーよね?
こうしてーーールイの「3回目」は始まりを告げる。
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スマホで執筆している為、正直あまり掴めてません。今回はかなり短いですが次回からは本編に入り、長くなると思います。週ごとに投稿できるよう頑張りたいと思います。