第8話 宿屋
(*´ω`)人(´ω`*)オヒサー♪
はい、すいません。お久しぶりです。アヴァロン
の騎士改め、三日月正宗です。クリスマスなので
1本――――と言っても続きですが投稿です。
では( ゜∀゜)つどうぞ
冒険者ギルドを出た俺と桜はまず宿を取るべく歩き出すが、如何せん場所がわからない。そこで俺と桜は人から道を聞いていた。
「すいません。私たちこの街に来たばかりで。この街で良い宿教えてくれませんか?」
「すまない。この街で良い宿知らないか?俺たちこの街に来たばかりなんだ」
中には絡んでくる者も居たが、比較的親切に答えてくれた者が多く、より人びとの評価が高かった『暁の桜亭』に行くことにした。幸いしてか、冒険者ギルドからも自分たちが入ってきた東門からも遠くない位置に在るらしいので、俺と桜はさっそく行ってみる。
因みに、クロムさんは俺の頭の上で爆睡中であった。
「(´ω` )zzZ」
なんとも幸せそうである。
――――そんなこんなで『暁の桜亭』に到着した二人は、さっそく入っていく。中は実にゆったりとした雰囲気で、特に桜が気に入ったようだ。
「いらっしゃいませ!!宿泊ですか?お食事ですか?」
カウンターに活発そうな女の子が出てきて、良く通る声で話してきた。もちろん、安定の0cod SMILEだ。因みに、『cod』ってのはこの世界共通通貨の単位で『Coin Of Deofaim』の略らしい。で、日本円に換算すると、
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
鉄貨 =100cod=100円
大鉄貨 =500cod=500円
銅貨 =1,000cod=1,000円
大銅貨 =5,000cod=5,000円
銀貨 =10,000cod=10,000円
大銀貨 =50,000cod=50,000円
金貨 =100,000cod=100,000円
大金貨 =500,000cod=500,000円
白金貨 =1,000,000cod=1,000,000円
大白金貨 =5,000,000cod=5,000,000円
真銀貨 =10,000,000cod=10,000,000円
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
となる。
この世界では鉄がホントに掃いて棄てる程在るらしい。何でも鉄鉱石と砂鉄が大量に採れる鉱山地帯が世界中に在るそうだ。そのため、鉄工業は世界中で盛んなようだ。
余談だが、魔術もかなり発展していて、生活魔法においては平民でさえも習得できるようだ。まぁ属性魔法などは才能がある人がドンドン伸びるみたいだが、一応使える平民もそこそこ居るとか。以外と魔術方面は教育制度がしっかりしているようだ。
で、それだけ発展しているからか、あくまで魔物が落とす上質な魔石がたくさん必要ではあるが、魔導飛空艇何かも造られる程、技術が発展しているらしい。
ちょっと長くなるがもう少し話させてくれな。
で、読者はこんな疑問を感じないか?
『あれ?鉄工業が盛んなのはわかったよ。
要するに、鉄でいろいろ地球みたいに何やかんや造れるほど技術が発展したし、技術者もいる。で、飛空艇も今じゃあ造れる。
話からすると、鉄が飛空艇の主材料みたいだけど、鉄が大部分で浮くのか?』ってな。(長っww)
これは、例の小屋にあった学術書(何でそんなもんがあるんだよ……)に書いてあったんだが、この世界の金属は種類によって効果や効率は変わるが、どの鉱物も七大属性の魔力を込めると、その込めた属性の効果や特徴が現れるらしい(『火炎鉱』等の属性的特徴がある金属・鉱石は例外)。
例えば火属性を込めると常に発熱していて、しばらく熱いままだったり、逆に氷属性を込めると、冷たくなったり、風なら重さが軽くなったりとか、そんな感じで効果や特徴が現れる。
まぁわかったと思うけど、魔導回路組んで、大気圧に耐えられるよう頑丈にし、軽くしてるそうな。
これはかなり専門の知識と技術が必要なため、王族や大豪商とか大貴族とかしか個人で所有出来ないほど高い。基本は国家所有が普通だそうな。
で、何でこんな話を宿屋のシーンでいきなり始めたかと言うと、
今さっきその魔導飛空艇が飛んでいったから。
カッケェェェエエエエ!!!!
と言うお話でした、まる。
でも飛空艇欲しいなぁ~。材料集めて自分達で造れないかなぁ~。とかちょっと思ってる。
さて、じゃあ宿屋のシーンに戻るか。
「泊まりで頼む。取り敢えず10日分よろしく」
「宿泊ですね!お部屋はシングル、ツイン、ダブルがありますが、どうなさいますか?」
「ダブルでお願いしますね♪」
俺が答えようとする前に、桜が空かさず答える。
「はい!ダブルですね!一泊二日夕食と朝食有りで、5,000codになります。10日ですので―――合計50,000codになります」
だそうだ。まぁ銀貨5枚だな。
俺は財布から銀貨5枚を渡す。
「―――はい、丁度50,000codですね!ありがとうございます!部屋は二階の202号室になります!こちらが鍵ですので、外出の際はカウンターに預けてください!では、お部屋にご案内致しますね!」
と、元気そうな彼女は2階へと上がっていった。それに俺と桜とクロムは続いて部屋へと向かった。
「さて、宿も取ったし、今はまだ午前中出し、さっそく何か依頼受けに行くか?」
「―――――ここが202号室です!」
そこにはピカピカ輝いている床上に、まるで新品のようなダブルベッドが置かれ、真ん中にはこれまた新品のようなテーブルと椅子が置いてある。この事からこの部屋がいかにしっかり手入れされているかがわかる。
「うわー!!すごく綺麗に手入れされていて、雰囲気が落ち着いて良いですね!!」
きれい好きな桜はとても気に入ったようだ。俺も桜も、派手な方よりは落ち着いた雰囲気の方が好きなので、俺もかなり気に入っている。
うん、良い感じ。クロムは珍しく俺の頭からベッドへと飛んでいってそのまま寝てしまった。
「クロムの反応見る限り、ここを選んで正解だったな。少し時間を置いたら、昼食。その後に軽いクエスト受けようか」
「そうですね。ランクは早く上げるべきでしょうけど、今日は冒険者の雰囲気を掴んで、明日からがっつり……くらいで良いと思います」
「そうだな。――さて、俺ももう少し寝るとするか。一時間後に起こしてくれ」
とだけ伝えて俺もベッドに横たわり、瞼を閉じた。
「はい、おやすみなさい。――お兄さま」
鈴が鳴るような妹の声を子守唄にしながら――。
「―――さま。――兄さま。お兄さま。そろそろ昼食です。起きてください」
「――んん、ん、う~ん。あ?サクラ?もう昼か」
妹のMorning Callで気持ちよく起きる俺。うん、ちょっと気持ち悪いからこう言う言い方は止めようか。いや、最高の目覚めだったが。
「おはようございます、お兄さま。そろそろ昼食ですので、準備しましょう」
「わかった」
と言っても、脱いでた羽織を羽織るだけだけどな。
「終わった。さて、行くか」
俺はまだ寝ているクロムを起こして、ベッドから立ち、部屋から出る。桜も俺に続き、クロムはふらふらしながらも俺の頭に乗っかる。
「――お、降りてきたな?待たせたな。飯が出来てるぜ!!」
一階に降りてきて初めて目にしたのは強面のおっさん。しかもエプロン付き。でも不思議と似合う。まるでSA○に出てくるカフェのエ○ルみたいだな。
「ああ、ありがとう。旨そうな香りが漂ってきて腹が鳴りそうだったんだ」
「ガハハハ!!!それぁ良かったよ。んじゃ、たぁ~っぷり、召し上がってくれ」
なんだろう。長身で、スキンヘッドで、筋肉質で、褐色肌で、しゃべり方も声もマジエ○ルさんなんだけど。
「ああ、そうするよ。んじゃ、頂きます」
「頂きます!」
「きゅ!」
メニューは白麦パンにシチュー、三種類のサラダにステーキだな。クロムのは一キロのステーキにシチュー器もそれなりにでかい。ちゃんと野菜も入っている。うちのクロムは野菜も食べる。栄養素気にしている感じがするからやっぱ賢いのかね。野宿の時も野草食ってたし。
パンは外はサクッと、中はふっくらしていて、ほんのり甘い香りと味がする。旨い!これハチミツか?桜が良い顔で上品に食べているから、桜も気に入ったようだ。桜の舌は信用しているからな。
ステーキもちょうど良い焼き加減だ。俺はミディアム派なんで、表面から中心への肉のグラデーションが綺麗。ソースが肉の旨味と香りを邪魔しないからホントに旨い!クロムはもうすぐ半分食べている。
「お兄さま、すごく美味しいです!!!」
桜のお墨付きだな。
シチューについては語らないでおく、語るより食いたい。俺のシチュータイムを邪魔すんな。味については『兎と野菜のデュエットが最高だった』とだけ言っておく。
俺たちは一心不乱に、しかしあくまで上品に食べる。すると、奥から三人がやって来た。
「うふふ。そんなに一生懸命食べてくれると、私たちも嬉しいわ♪」
「ああ!作った甲斐があるってもんだ」
「父さんと母さんの料理は美味しいから!!」
エ○ルさんと美人さんと、会計してくれた女の子だ。どうやら家族みんなで経営しているようだ。
「はい!!とっても美味しいです!!!」
「きゅー!!」
「あらあら♪お口に合ってよかったわ♪」
美人さんが口に手を当てながらにっこり笑う。う~ん、淑女だ。
「紹介するね!私はエミ。会計と配膳担当なんだ。この宿の看板娘だよ!!!」
なるほど、やはりエミは明るく快活な少女のようだ。
「ああ、よろしく頼むよ」
「俺はエギルバード。こっちは妻の――――」
名前もエ○ルじゃねーか!!!
「フローラよ。旦那と二人で料理担当してるわ。宜しくね♪」
「ってことだ。よろしくな」
なるほど、この料理は夫婦で作ってるのか。
俺たちもあわせて自己紹介するか。
「私はサクラ・クオン、こちらが兄の――」
「リュウイチ・クオンだ。よろしく頼むよ」
「クロムちゃんです!!!」
「きゅー!!」
桜の紹介にあわせてクロムがお辞儀をする。うん、メッチャ可愛いな。
「あらあら、よろしくお願いしますわ♪」
挨拶が済んだあとは俺たちは完食し、午後からクエストを受けることを伝え、そのまま宿を出る。
「よし、軽く10はクエストこなすか」
「結構飛ばしますね、お兄さま」
「ああ、さっさとランクを上げたいからな」
「きゅー!!」
クロムが俺の頭の上で手を振り回しながら、俺たちはギルドへ向かった。
宿からギルドへ歩くこと15分。俺たちはギルドへ到着し中へと入っていく。この時間帯は皆クエストへ出掛けるため、館内にはクエスト帰りの冒険者達、或いはただ酒場で酒を飲む冒険者に限られる。当然、人数も午前中よりも少ない。
「――――あ、いらっしゃいませ!!リュウイチさん!!サクラさん!!早速クエストを受けに来たんですね」
受付嬢のシーナが声をかけてくる。
「はい!なるべく早くランクを上げたいので♪」
「きゅー!」
「ま、そう言うことだ。早速クエストを受けようと思う」
シーナは頷きながら、
「そうですか。いい心がけですね♪最近はすごく人やパーティ等で温度差があって…………」
と言ってうつむき、指弄りをし始めるが、直ぐに顔を上げては、
「なのでリュウイチさん達みたいなやる気溢れる冒険者さんはギルドとしても大歓迎です♪」
と言った。
俺は
「なるほど、ならさっさと追い越してやろう」
と言って、クエスト掲示板の方へ向かう。桜はシーナと少し話すようだ。
クエスト掲示板のDランク依頼には、
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
ポイズントードの討伐
[説明]
《メリアの森》の入り口付近のポイズントードを10体討伐してほしい。ポイズントードは毒液を放つので毒に気を付けてほしい。解毒薬の調合のため、顎の下の毒袋を傷つけ無いようお願いしたい。
[推奨ランク]Dランク
[報酬]大銀貨1枚 ※状態が良いものは1体につき大銅貨1枚上乗せする。
[期限]3日
[依頼者]薬師ギルド
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
ゴブリンの討伐(常時依頼)
[説明]
《メリアの森》に生息しているゴブリンを10体以上討伐する。状態が良いと追加報酬あり。
[報酬]大銅貨1枚(10体以上討伐時、1体につき銅貨1枚)
[依頼者]冒険者ギルド
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
フォレストウルフの討伐
[説明]
《メリアの森》に生息しているフォレストウルフの討伐の方をお願いします。最低5体。それより多く討伐された場合、追加報酬を用意します。
[推奨ランク]Dランク
[報酬]銀貨1枚(追加報酬6体以上は1体につき銅貨2枚)
[期限]1日
[依頼者]クタナ商会
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
が、あったので、全部取って受付まで持っていく。
シーナは渡された依頼を見ると、
「いきなり依頼3つも、大丈夫ですか?」
俺は強く頷きながら、
「大丈夫だ。よろしく頼むよ」
と告げる。シーナは頷きながら、
「わかりました、ではゴブリンとポイズントード、フォレストウルフの討伐依頼を受理しました。気を付けて行ってらっしゃいませ」
俺は頷き、ギルドを後にする。桜とクロムも俺に続いてギルドを出た。
俺はギルドを出るとクエスト内容を伝える。
「とまぁ、そう言うことで、『フォレストウルフ5体、ゴブリン10体以上、ポイズントード10体以上、ポイズントードは毒袋を傷つけ無いようにする。』の三つを承った。暴れるか」
「きゅー!」
「はい!大量討伐でハザードを起こしましょう!!」
とクロムも桜も意気込む。
俺は腰の刀に手を掛けながら、
「じゃあ早速いくか」
と、門へ歩き出した。
取り敢えず、年内ではこれが最後の投稿かな。
センター試験まで残り3週間を切りました。
と言うことで、私にはクリスマス等知らない子で
すので、読者の皆様は私の分も楽しんでくださ
い。
『煌黒の召喚剣士』はお正月に投稿しようかと思ってます。
では、クリスマスの無い受験生は勉強します。
一言、
『いろいろご迷惑をお掛けしましたが、一年ありがとうございました。こんな作品でよければ、来年以降も頑張りますので、よろしくお願いいたします!!』←一言じゃないww
ではでは~(* ̄∇ ̄)ノ