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第6話 まだまだ続くよ★TE☆N★PU☆RE★は

「あ、リュウイチさん。どうもです」


 詰所から出てきたら、あの奴隷商から声をかけられた。いろいろ巻き込んでしまったのでお礼も含めて挨拶をしようと思っていたのでラッキー☆


「いや、すいません。ご迷惑をおかけしました。あ、これ迷惑料です。はい」


 銀貨8枚を渡す。これで調度金貨1枚分だ。


「いやいや、申し訳ないですなぁ。私はグラリスと申します。それにしても鑑定スキルをお持ちでしたか。いやはや、納得納得」


「ええ、なかなか有用なスキルで助かってますよ。それで、納得とは?」


「ええ、私はこんな職業ですから、あの首輪は見慣れていたので、あの兵士の思惑が何となく分かったのですが。何分声を掛け辛い状況でした。ですが、リュウイチさん疑惑に満ちた視線を首輪に送っていらっしゃったので、何故?と思っていましたが」


「なるほど」


「ええ、では時間に遅れてしまいますのでこれにて。冒険者になるのですか?」


「はい、そのつもりでいます」


「なるほど、冒険者の方には奴隷をメンバーに入れることも出来ます。冒険者ギルドは身分関係ありませんので。奴隷を買うことがあれば、是非とも我が〈アルバ商会〉をご利用ください。本店は王都にありますので」


「分かりました。そのときは是非。気に入ったら贔屓にさせてくださいね」


「もちろんですとも。では、よい冒険人生を」


「はい」


 そう言ってグラリスさんは商店の方へと馬車を走らせた。その時、1人の女の子の奴隷と目があった。少し気になったが、取り敢えず冒険者ギルドに行こう。



~~~15分後~~~


「ここが冒険者ギルドか」


「そうみたいですね。結構大きいですね」


「~~~すぴー~~~~すぴー~~~」


 俺たちの前には冒険者ギルドがある。看板に何か人物画がある。何かギルド設立前まで有名で、幾度も魔物からの脅威を文字通り切り払った英雄だそうだ。因みに始源龍神族だそうだ。マジか………。


 まぁ、早速入っていく。今度こそフラグなんか建てねぇぜ!!!


(ピコンッ☆)


 ―――ん?何か音がしたが、まぁいいか。


「すいません。冒険者登録お願いします」


 中に入っていくとやはり広かった。吹き抜けになった2階建てで、一階のど真ん中にカウンターがある。その左ではどうやら薬等の売店になっているようだ。右からは僅かに血の匂いがするから解体場だろうか。入ってすぐ右にボードがあり、依頼が張り出されている。


 っていろいろ実況してたが俺たちが入った瞬間にスンゴイざわめき出した。目線の比率


 妹:クロム:俺=7:3:0


 いや、ホントに俺には目もくれなかった。グスッ


 まぁ当然の反応だわな。何せ超美少女の桜とドラゴンだもん。それに比べたら俺なんて話題性ゼロだわな。グスッ


「え、えっと、ドドドド、ドラゴン。ドラゴンが……」


 受付の人ビックリしてるね。まぁ、いいや。


「俺のテイムモンスターだ。安心してくれ」


「は、はい。分がりまじだ」


 ちょっと涙目だ。つかさっきからうるせぇなガヤガヤと。気持ちは分かるけど。


「――ふぅ。失礼しました。それでは、ようこそ『冒険者ギルド』へ。どう言ったご用件でしょうか?」


 すぐに落ち着きを取り戻す受付嬢。うーん、プロだ。


「冒険者登録お願いします」


「そちらの方もですか?」


 チラッと受付嬢の目線が俺から桜の方へと移る。


「はい。お願いしますね」


 桜の微笑み炸裂。あ、受付嬢固まってる。


「は、はい。分かりました。ではこちらの用紙に必要事項を記入してください。偽名でも構いませんが、あまりおすすめはしません。出身地は書いても書かなくても良いですよ。その他はなるべく記入してください。戦闘方法は書かなくても問題ありません」


「分かりました」


 俺と桜はスラスラと書き込んでいく。つか、周りの視線が多すぎるなぁ。たかが新人ごときで。


 書き終わった俺と桜は一緒に受付嬢に出す。


 受付嬢は用紙に不備がないか確認している。つか、視線の中に殺気とか妬みとか混じってるなぁ。気になってちょっと、周りを見ると………


「「「「「……………………」」」」」


「「「「「…………ニヤニヤ……」」」」」


 あー、これテンプレ展開来るわ。マジか…。またフラグ回収しちまったよ。ちくせう。


「――――――はい。確認しました。リュウイチさん。サクラさん。特に問題はありません。では説明に移りますが、よろしいですか?」


「ええ、お願いします」


「はい。では、冒険者ギルドは基本身分関係ありません。ですが、あくまでギルド内での制度ですので、勘違いなさらないようにお願いします」

           ・・・・・

「たまにいるんですね?愚かなヤツが|д゜)チラッ」

     ・・・・・・

 チラッと愚かなヤツらを見る。


「はい。ですので、くれぐれもお願いします。で、次なのですが、冒険者にはランクが設定されています。このランクが上がると様々なメリットがあります」


「例えば?」


「指名依頼を受けたり、ギルドに協力してくれている企業からの特典などがあります。商品の割引だったり。量の優遇などです」


「でもデメリットもあるんでしょ?」


 受付嬢は表情を変えずに、


「はい。一定ランク以上になりますと、義務等が発生する場合があります。例としては、緊急依頼への強制参加等です」



「なるほど、その例でいけば一定ランクは?」


「依頼の難易度によりますが、目安としてランクFからとなります。また、ランクはG~Aと上がっていき、最高ランクはSSSランクです」


「がはははは。坊主には夢物語だなぁ~」


 酒場の方から声が上がる。


「雑魚は引っ込んでろ」


 まだ登録もしていない俺からこう言われた男はすぐに顔を赤くして、


「て、テメェ!このクソガキ!!!」


 立ち上がろうとしたが周りからの押さえられてコソコソ話している。そして一瞬、全員で気持ち悪い笑みを浮かべた。目線は桜とクロム。


「ランクはギルドへの貢献度によって上がっていきますが、ランクEに上がる場合、ランクBに上がる場合、ランクAに上がる場合、ランクSに上がる場合、SSSに上がる場合の四つの場合に試験を行い、合格したらランクアップになります」


「不合格の場合は?」


「受験資格は基本消えませんので、何回でも挑戦できますが、『クエストを5回連続で失敗する』『犯罪行為を行う』『素行が悪い』等の理由で受験資格を失ったり、ランク降格となったりします。特に、クエスト5回連続失敗はランク降格ですし、犯罪行為はそもそも論外です」


 さっきからニヤニヤ煩いな。受付嬢も1度アイツらを睨む。

                   ・・

「なるほど。犯罪だとか素行が悪いとか、馬鹿な奴らも少なくないんですね」


 わざとらしく言う。おうおう、面白いくらい乗っかってくれるなぁ~。妹なんか笑ってる笑ってる。


 え?クロム?ぐっすりだよ。ホント胆据わってるよコイツ。流石神龍。


「貢献度は『クエストの達成』、『魔物の素材の買い取り』等が主になりますねここまでで質問は?」


 さて、仕方がない。皆さんお待たせしました。テンプレのお時間です。


「バカどもの処理はどうすれば?」


「『決闘』で解決されてはどうでしょうか。ギルドは基本冒険者同士のいざこざには干渉しませんが、決闘の場と審判はお貸ししますよ」


「なるほど。そう言えば、ランクアップって必ず順番通りなんですか」


「いいえ?ギルド職員の適性検査により、その人の実力にあったランクからのスタートも出来ます。また、特に目立つ勲章をあげたり、よりギルドへ貢献したりした場合、2ランク以上のアップも可能です]


 俺は頭からクロムをおろして桜に預ける。そして、バカどもに向かって言い放つ。


「だってよ、おっさんたち」


 酒場から6人が一斉に立ち上がり、威圧的に歩いてくる。全く感じないがww


「よう、クソガキ。生意気なツラしやがってよう」


 一番左のヒョロイ杖をも杖を持つ男が。


「お前にバカとか言われる筋合いなんかねぇってのによ」


 軽装備に短剣を2本差した、6人の中で一番のチビの男が、


「しかも俺らを『雑魚』とか言ってたよなぁ?うん?」


 でっかい盾とメイスを持った二メートルを軽く越えるガタイの良いおっさんが、


「録にモンスターも狩れないようなクソガキがなぁ」


 背に弓を担いだ平均的なガタイの男が、


「ランクD冒険者の俺たちをよぉ」


 片手剣を2本腰に差したムダにチャラいおっさんが、


「俺らを愚かとか、言ってくれるじゃねぇか」


 そして最後に背に大剣を差した髭のリーダーっぽいおっさんが順に戯れ言を言ってきた。


 そのまま、大剣のおっさんが戯れ言を続ける。


「しかもお前、えれぇべっぴんの女を一丁前に連れやがってよぉ。それにドラゴンがテイムモンスターだと?笑わせんじゃねぇぜ。お前にはそこの女もドラゴンも、不釣り合いだ。俺らが貰ってやるよ。光栄に思え」


 相変わらず残念な口がまわる。つか唾飛ばすんじゃねぇ汚ぇな。


「あっそう。それで?」


 男たちは綺麗に汚ぇ笑みを浮かべて、


「決闘やるか。俺たちが6人がかけるのは全財産。お前がかけるのも全財産。まさか逃げ出さねぇよな?」


 ふーん、仮にも新米相手に6人で来るか。


「ふーん。その言葉忘れたとか言わせないからな。ついでに、受付嬢さん?」


 受付嬢さんはハラハラしていたところに急に呼ばれてビクッとかしてるものの努めて落ち着かせて、


「なんでしょうか」


「適性検査の審査も一緒にやってしまおうよ」


 男たちが笑っている。きっと『俺たち全員にボロボロになるくせに何言ってんだ?』って感じなんだろう。


「えと、よろしいので?」


 心配そうに受付嬢さんは確認してくる。俺はそれに笑顔を浮かべながら今まで被っていた小屋にあった外套のフードを下ろした。瞬間にギルド内から声が上がる。男たちは苦虫を噛んだような顔をしている。まぁ、俺の容姿一億だからね。


「ああ、よろしくね。名前なんて言うの?『受付嬢さん』は言いづらくてね」


「私はシーナと言います。分かりました。決闘の準備も合わせて、審判兼審査員の準備もいたします」


「よろしくな。シーナ」


 俺はサクラが歩いてきたのでその頭に手を乗っけて撫でる。桜はとても気持ち良さそうにしている。


 周りが羨ましがっているところで、準備も整ったようだ。


「さぁ。殺ろうか」


「へっ、お前の前でその女よがらせてイカせてやるよ」


 俺たちは訓練場に向かった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 俺と、男たちは訓練場のど真ん中で立っている。周りにはギャラリーが。良い見せ物だなこれは。


 審判の横には賭けの品である金貨や銀貨がじゃらじゃら入った金袋。それとクロムと桜。桜の結界魔法で守られてるのでまぁ、盗まれることは無いだろう。因みに結界魔法が使えると言った桜に皆が驚いて優秀だなぁ囃し立ててした。俺が負けたら『それに比べて~』と言うのだろう。


 まぁ、そんな未来は1世紀待っても来ないが。


 相変わらず男たちは6人揃って桜を見ている。見物料として全財産頂こう。


「へっへっへっ。いよいよだなぁクソガキ。俺たちのマグナムでよがり狂ってる女を見せつけてやるよ」


「へぇ、テメェらのイ○○ツはそんなに財産になるくらいスゲェってのか?」


「ったりめぇよクソガキ。テメェの粗○ン何かと比べ物にならねぇよ。まさしく財産だ!!!」


「ったく汚ぇ話が大好きなおっさんだなぁ。うちの女が汚物を見るような目で見てるぞ」


 因みに、シモイ話を堂々とするもありますが、『兄の龍一が《粗○ン》とか言われたことが我慢ならない』が9割です。因みに龍一のは男たちがマグナムなら、文字通りバズーカかロケットランチャーでしょうか。全長24.2cmです。しかもまだ伸びるもよう。


 俺は腰に差した2本の刀剣の内、『神刀』を桜に渡す。


「2本じゃなくて良いのですか?」


 俺は男たちの方に首を捻りながら、


「アイツらごときに2本も要らねぇよ」


 俺はそう言って自分の立ち位置に戻る。


「では、ルールを説明します。『相手を殺さない』これだけです。では―――――始め!!!」


 審判の合図で飛び出す。狙うは―――魔法使い。

だが、相手もそれが分かっているのだろう。まぁ、セオリーだしな。盾を持ったヤツが前に出て来て盾を構える。その間に双剣と短剣で挟み撃ちって寸法なんだろうな。まぁ、まずまずの連携だな。


 まぁ――――


「相手が普通ならなッ!!!」


 俺は更に加速し、運動エネルギーをそのまま【霊刀】の威力に変換する。もちろん、峰で。出ないとアイツらごとき死ぬし。


 等式

 俺の〔STR〕×運動エネルギー+【霊刀】=?


 解は『ぶっ飛ばすッ!!!』


 ドゴンッ!!!


「んな!?バカな!!!」


 おっさんが盾ごとぶっ飛ぶ。しかもその先には――――


「え?ちょっ、待てよ!!!」


 ―――魔法使いのおっさん。


 ほぼ水平に吹っ飛んできた盾のおっさんとぶつかり下敷きに。その間に魔法使いの腕と盾のおっさんの足を骨折させる。


「「ぎゃぁぁだあああ!!い゛でぇぇえ!!!」」


 勢いが少し余ってしまったが、何とか止まると。唖然としているギャラリーと男たち。何せここまで5秒。しかも手抜き。


「て、テメェ調子のってんじゃねぇぞぉぉぉおおお!!!」


 仲間が一瞬でリタイアされたからか、リーダーっぽいおっさんが大剣を担いで走ってくる。それに便乗するように短剣と双剣が走り出す。遂に弓使いも動いた。大剣と双剣が俺を取り囲むように動き、短剣が隙を埋めて、弓使いが当てやすいように狙う。


 ホントにコンビネーションはそこそこいいな。


 まぁ2回目だが―――――


 ――――――相手が普通ならな。


「邪魔」


 俺は降り下ろす大剣を躱し、更にその剣の腹を足場にして一気に弓使いへと跳ぶ。弓使いは慌てて矢を射るが全部空中で避けるか斬り落とす。


 弓使いは非常に驚きそのまま行動を停止してしまう。まぁ、空中で、しかもほぼ水平に跳んでいるのに10本単位の矢を躱して斬り落とすんだからな。


 だが、行動を止めたらアウトだ。そのまま俺は【霊刀】の峰で弓を持っている左腕を折る。


「ぎゃぁぁだあああ!!」


 流石にギャラリーもざわめき始めた。1部アイツらグループに混ざって桜を楽しもうと考えていたやつらは、金を男たちに渡しているので、頭を抱えている。


「な、テメェ………化け物かよ……ッ」


「誰が化け物だっつーの」


 桜はさっきから何してるんだろう。相手の金袋を覗いている。ちなみにクロムは起きていて、事の事態も把握している。さっきから俺が一人一人リタイアさせる度に喜びの鳴き声を上げている。


「きゅー!!!」


 おう!任せとけ!!!


 クロムの応援で調子づいてきた俺はそのまま残りの3人を見る。リーダーっぽいおっさん以外は明らかに腰が引けている。


「おい、どうしたよ。さっきの威勢はどこ行ったんだ?」


「グ…………テメェ………ッ」


「おいおい、俺の目の前でサクラをテメェのマグナムでよがり狂わせるんだろ?」


 男たちが明らかに興奮状態に陥った。顔が赤くなり、激昂状態だろう。


「やれるもんならやってみやがれぇ!!!!」


 俺のスキルでもなんでもない怒声。だが、それはこの訓練場にいやにしっかりと響いた。ギャラリーも男たちも、ギルド職員もただ茫然としている。


「ぅぁ、うあああああ!!!クソォォォォオオオ!!!」


 リーダーっぽいおっさんが大剣を振り回す。型も何もないがむしゃらな攻撃。双剣と短剣も自暴自棄に走ってくる。当然隙だらけ。


 まず双剣の両腕を叩き折って蹴り飛ばす。短剣の方向へ。驚いた短剣は何とか躱すも直進して丁度俺の範囲内に入ってしまっていた。そのまま両足を破壊する。


「さぁ、あとはあんただけだな。どうする?降参は認めないけどな」


「このクソガキがァァァァアアアアアアア!!!」


 思い切り降り下ろす。俺は振り回されるその剣をすべて紙一重で躱す、躱す、躱す。


 明らかに男が疲れ始めた。剣に重みがなくなってくる。


 男ががむしゃらな攻撃をしまくり、当たりが砂埃が巻き起こる。俺の姿は砂埃が隠してギャラリーからは見えなくなる。


「これでも、喰らいやがれぇぇええ!!!《バーニング・スラッシュ》!!!!」


 男の大剣が炎を纏い、その斬撃が砂埃のところで爆発する。砂埃が吹き飛び、黒煙が立ち上がる――。





「ふぅ、ふぅ、ふぅ…………へ、へへっざまぁみやがれ!!!」

        ・・

 黒煙の中からはまだ龍一の姿見えない。


「――――――――終わりか?」


 突如、黒煙が竜巻を起こす。その竜巻からは紫電が溢れている。


「ッな、なんだ!!?」


 ギャラリーが男の勝利を確信しつつあった中に黒煙の竜巻。そして紫電が溢れている状況に、混乱する。そして、挑発的な声。


 そして、その時。

       ・・・・・・・・・・・

 ――――――黒煙が、斜めに斬られた―――――


 黒煙はそのまま吹き飛び、中から現れたのは水の球体。外膜には紫電が走っている。そして、その球体の中には―――――――無傷の龍一。


 流石にこれは迫力があったのか、男は初めて腰が引け、後ずさった。


 龍一は手に持つ【霊刀・瀬織津姫】を斜めに一閃。それだけで水の球体は霧散する。


「―――――終わりか?」


 龍一の不敵な笑み。


 それの笑みに男は畏れた。


「ぅ、うあああああ!!!く、来るなぁぁぁぁぁあああああ!!!」


 男は無様に這いつくばりながら背を背けて逃げる。


「逃がさねぇよ」


 龍一はいかにも冷静に、しかし最後だと言わんばかりの言葉を吐き。そして飛び出す。


 一瞬で男との差は縮まり、龍一は【霊刀・瀬織津姫】を振るう。その刃は確実に―――――――









 ―――――男の肘から先の腕を斬り飛ばした。



 審判は呆然としていたが、すぐに気を取り直し、


「止め!!勝者は―――リュウイチ!!!!」


 普通、こう言うときは拍手や歓声の1つでも上がるかもしれないが、この時だけは――――――











 ――――――――とても静かだった。





  ヤバイなぁ今作初の戦闘シーン……。


  上手く書けてるといいなぁ。

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