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3話

昔の人の喋り方がいまいちわからなかった。


歴史ドラマまた見ようかなぁ。

織田信長、


日本では戦国時代で生き、最後は明智光秀の裏切りにあい、京都の本能寺で自害したと言われている。


ある人は織田信長がいなければ現在の日本はなかったんじゃないかと言われるぐらいの人物だ。

確かに【織田がつき、羽柴がこねる天下餅】のフレーズで知られるあの文も織田が基礎を作っていなければ羽柴秀吉、後の豊臣秀吉が天下を取ることはなかったと言われるほど。



まさかそうなる人物が俺の艦艇、今では俺の体になる伊417に乗り込んでくるとは。


やはり馬鹿なのか?いや、この時代ではうつけ者か。


搭乗口を開場しますか?


まぁ、確かに護衛などをつけて乗り込んでくるよりかわ、まだ気が楽かもしれない。タイムスリップ物でよくある家臣の文句がなくて。


「搭乗口を開口、織田信長を船内に招待します。」


了解、織田信長を船内に招待します。


さて、吉と出るか、凶と出るか。





「おぉ〜何だこれは!?南蛮の新しい船か?」


これが織田信長、確かに人を導くリーダーの才能がある。つい「この人なら」と思ってしまうほどカリスマ性に溢れているのだが。たしか新しいもの好きだったから今は子供みたいだな。


「いえ、この船は南蛮の船ではございません。」


とりあえず姿を表しておこう。


「む?そなたはこの船の兵か?」


「私はこの船の九十九神、そしてこの船の名前は伊417、今の日の本の国から何百年後に作られた軍艦です。」


とりあえず詳しい説明は後ほどにするとして最初はこのくらいがいいだろう。じゃないと頭がパンクしそうになりそうだ。


「ほぅ、つまり時を超えてきたと?それは誠か?」


やはり状況処理速度が早い、さすがは織田信長。


「簡単に言えばそうです。この船はこの日の本の国が統一されてから何百年後、世界を相手にした戦争をした際に作り上げた軍艦を、元に作られた船です。」


「つまり、この船は海上戦で使う船とな?それでは弓を射る兵も、船を漕ぐ兵もおらぬではないか。」


流石にこの時代にはないものまでは予想できないか。


「この船は人力を必要としません。電気、つまり空をかけめぐる雷の威力を弱くしたもので動きます。」


正直言って、俺の船の説明は難しい。なんたってオーバーテクノロジーで作られている。燃料は軽油も重油も必要ない。潜行している時には水の圧力で、浮上しているときはソーラーで、停泊しているときは波力で発電できる。

そして、もしも負傷時に電気配線が殺られた時の予備エンジンもある。

こんなのを、わからない人に説明しろと言われてもわからないと思う。


「ほぅ、電気とな。つまりそなたは電気とやらを作りながら航海出来るということか?」


驚いた、ここまでわかるのか。今言っただけのことで。この人がもし後の世に生まれたならば日本は変わっていたのかもしれない。


「そういうことです。あと、この船は潜りながら航海できる。潜水艦と呼ばれる種類に分類されます。海上での隠密に優れ、奇襲をかけるのが潜水艦の役目です。」


いっそのこと、織田信長についていくのもいいかもしれない。改装すればこの船飛べるかもしれないし。無理そうだけど。


「ほぅ、ではお主、わしと一緒にこないか?見たところ引き取り手もおらぬようじゃし、ずっと海の上にいても暇じゃろう。わしと来ないか?退屈はさせぬよう努力する。いや、わしのところに来い!伊417!」


もぅ、この人についてこう。そう決めた。歴史がなんだ。本能寺の変がなんだ。俺は、いや、私はこの人を、人を守る、国を守る軍艦としてこの人のために尽くそう。


「わかりました。私は申したとおり伊417。国を、人を守る軍艦として貴方についていきましょう。」


「うむ、して。そなたの名は?」


「私の名前ですか。伊417。シイナとお呼びください。」








これが、この時代での戦いの幕を開ける出来事、信長のことが書かれている書物にもこのことが書かれ、後にこの書が見つかる平成と呼ばれる年号に世紀の大発見として取り上げられる事となった。




九十九神モデル【シイナ】の性別は女です。



見た目は皆様の想像力にお任せします。

では、見てくださりありがとうございました。

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