迷いの森への巻
ご存知の方はいらっしゃると思うのですが、頑張って一日一話~三話アップするように心掛けています。
もっと書きたいのですが、へとへとなんで勘弁して下さい。
感想も書いて下さい。くそつまんね~ぞとか、下手くそとかでも構わないので。
さてさて、物語はダカーハ族の村から始まります。
ダカーハ族、族長ランゼに、俺達は旅の経緯を話した。
「わかりました。しかし、私達の掟に従いあなた方の実力を試させてもらいます。マッド、お願いします」
「はっ」
「ルールは一対一で、どちらかが降参するまでの時間無制限にします。武器はこの木刀を使って下さい」
「お兄ちゃん、頑張って」
「あぁ。マッド、行くぞ」
「望む所だ」
「始め!」
ダカーハ族の掟に従い、俺はマッドと戦うことになった。
さすがは、この村の戦士。
熟練された華麗な技で、暫し翻弄させられた。
だが、幾多の戦闘を重ねた俺の敵ではなかった。
「勝負あり、そこまで」
「隼人……さすがは勇者だ。手も足も出なかった」
「勇者隼人、あなたの実力しかと見届けました。村の掟に従い精霊の場所に案内しましょう。レイ、案内役を頼みます」
「ラ、ランゼ様……」
「あなたの毒気を中和するいい機会です。頼みましたよ」
「わかりました」
「さぁ、宴の準備を。この者達をもてなすのです」
ダカーハ族の民は俺達を称え踊り、ご馳走をもてなしてくれた。
宴は夜遅くまで続き、そして夜が明けた。
「それではレイ、頼みましたよ」
「はい、ランゼ様。行って参ります」
レイに先導され俺達は迷いの森に向かった。
迷いの森はダカーハ族でも、迷う危険な森らしい。
レイは密林の中を無言で黙々と進む。
俺達はただその後をついて行く。
かつて一緒に戦った仲間なのに、近くにいるのに、俺は距離を感じていた。
リンも同じ気持ちだろう。
しかし、この状況下を覆したのはレイだった。
「あの、聞いてもいいですか?」
「何? 俺で答えられることなら」
「私って、どんな人間でした?」
「そうだな~。常に冷静で、でも自分に自信がなくて、仲間思いで……」
「わ、わかりました。もういいです」
レイは顔を赤らめた。
恥ずかしがり屋で、照れ屋な姿はレイそのものだ。
〈やっぱり、本物のレイだ〉俺は確信した。
「皆さん、構えて下さい。敵です」
レイは魔物に気付き、冷静に呼び掛ける。
巨大な大木と思われたモノは、木の魔物だった。
「皆、行くぞ」
リンはファイア〈火炎呪文〉の詠唱に入る。
後方からはキャンディが、弓矢をいぬく。
アシュリーが一目置いていただけあり、キャンディの弓術は秀でていた。
木の魔物はもがき苦しむ。
すかさず俺も、ロングソードを叩き込む。
止めはレイが連続技で、畳み掛ける。が、しかし、不運にも木の魔物の幹に足を挟み身動きが出来なくなった。
「レイーっ! 待ってろ、今助けに行く」
俺は危険を省みず、木の魔物の懐に飛び込んだ。
その間にリンとキャンディが、止めを差し事なきをえた。
「レイ、大丈夫か?」
俺はレイを抱き抱えた。
気を失い目を閉じている。
間近に見える透き通る肌、艶やかな唇。
それに見とれていると、レイの腕が力強く俺を掴む。
自然と互いの顔の距離が近付き、やがて俺は目を閉じ、気づけば唇を重ねていた。
練っとりとした唾液がまとわりつき、どちらからともなく、舌を絡ませほどけることなく交わった。
それに伴いレイの掴む腕の力が強くなる。
長い、長いキスを終えるとレイは目を覚ました。
「あ、あれ? 何で私。キャー、隼人。何故私を抱き締めてるんですかーっ?」
どうやら、〈偶然の産物長い、長いキス〉のお陰でレイの毒気は浄化され、記憶が戻ったようだ。
しかし、モノの弾みとは言え、レイと濃厚なキスをしたことに腹を立てた人物がいた。
勿論、リンだ。
この後、俺がリンにボコボコにされたのは言うまでもない。
レイに焼きもちをやくリン。
リン派の人ごめんなさい。
さて、レイの記憶も戻り精霊のもとへ。




