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決戦に向けての巻

 決戦は近い。その前に。

 魔界から現れた黒龍神。

 そいつのせいで世界は闇に包まれた。

 一刻も早く黒龍神を倒して魔界ゲートを閉じなくては。


 恐らく次が最終決戦になるだろう。


 俺達は魔界へ行くことに決めた。

 これ以上黒龍神を野放しには出来ないし、苦しむ人々も見たくないからだ。



「魔界に向けて出発する前に、ウェンディーで装備を整えよう」


「備えあれば憂いなしですね」


 レイが同調する。

 俺達は装備を整えるためにウェンディーに向かった。

 さすが貿易が盛んな国。

 品揃えが以前と異なり、付加価値のある高級な武具も店頭に並んでいた。


 自分も含め仲間達の、今装備している防具を見てみる。

 だいぶ傷んで劣化している。幾多の戦いを乗り越えて来たことが、改めて分かった。


「皆、決戦に向け最高の武具を選ぶんだ。金は惜しまない」


 実際、金は惜しいけど仲間を守る為には仕方がない。

 以前と同様に、それぞれに金を渡し、個々で選ぶことにした。


 俺はというと、龍の鱗で出来たドラゴンメイルを購入した。

 防御力は勿論、細かい龍の装飾が気に入ったのが決め手だ。


 ウェンディーの城下町にお昼を告げる、鐘の音が響き渡る。

 ずっと暗闇に包まれているので、時間の感覚がわからなくなる。

 太陽の光が恋しい。

 それは皆も同じことだろう。


「お兄ちゃん~どう? これ」


 最初に戻ってきたのはリンだ。

 眩い光を放つ、光のドレス。

 暗闇では一際目立つし、以前装備していた水の羽衣以上にスケスケだ。


 レイとアシュリーは一緒に戻ってきた。


 アシュリーはピンクのレオタード。

 更に露出度がアップしている。

 レイはというと、深いスリットの入ったチャイナドレス。


 相変わらず俺の仲間は、エロさと実用性を兼ね備えた防具を選ぶ。


「さぁ、準備も整ったし魔界に行くぞ。アシュリー、バハムートを召喚してくれ。魔界ゲートまで運んでもらう」


「了解です~」


 程なくしてバハムートが現れた。


「我の背中に乗れ。魔界ゲートまで誘おう」


「頼んだぞ」


 バハムートは翼を広げ、空を駆ける。


〈何か忘れてる気がするが、思い出せない。ま、いっか〉



〈おい、俺はどうなる〉


 俺達は石化したおやっさんをすっかり忘れていた。



 黒い霧が何重にも、折り重なった空間が空中に浮かんでいるのが見える。


「あれが魔界ゲートだ。多少揺れるから、しっかり我に掴まるがいい。振り落とされるなよ。行くぞ」


 バハムートの背中に乗った俺達は魔界ゲートへ向かった。

 魔界ゲートへ向かった隼人達。果たして無事帰ってくることが出来るのか?

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