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レイのひ・み・つの巻

 レイです。

 私、思わずカミングアウトしちゃいました。何かって? それは見てのお楽しみです。

 俺は傷だらけの三人の前に立ち、剣を構えた。


「下がってくれ」


「いや~ん」


 伸ばした左手が、アシュリーの股間に触れていた。


「いや、違うんだ。下がって欲しかっただけなんだ」


「お兄ちゃん……こんな時に女の子の大事なとこ触るなんて……」


「いや、わざとじゃないって」


「信じてあげましょ。それに、あたしも久しぶりにゾクゾクしちゃったし……」


「アシュリーがそう言うなら……」



「ねぇ! 戦闘中なんだけど」


 ブリザレディは激怒した。

 味方にも、敵にも怒られる俺って一体。


「仕切り直しだ!」

 左手に残るプニュっとした感じを、思い出しながら両手で剣を持つ。



「もう一度、食らいなさい!」


 ブリザレディの青い瞳が怪しく光る。

 俺は目を閉じ、やり過ごした。


「今度はこっちの番だ!」


 素早く剣を斜めに振り抜き、更に下から突き上げた。


「くっ。なかなかやるわね」


 ブリザレディの衣と左胸を切り裂いたが、致命傷とまではいかない。


「レイ、力を貸してくれ!〈合体〉だ!」


「そんな合体だなんて、私、処女なんです」


「いや、言い方が悪かった。合体技だ」


 意外にもレイは処女だった。

 それを聞いて俺の煩悩パワーは海よりも、空よりも、宇宙よりも広がった。


「恥ずかしい……お嫁に行けませんわ」


 その恥じらう姿がまた堪らない。


「だから、戦闘中よ! 戦闘中! こっちは胸から血が出てるんだから早くしてよ」


「すみません」


 俺はブリザレディにまた怒られ、謝った。


「今度こそ、行くぞ! レイ」


「はい!」


 合体技の名前はないが、俺のファイア剣とリンの炎の爪が交差し、ブリザレディを切り刻み炎が包む。


「熱い……熱い……溶けそう……助けて」


 その無惨な姿に敵ながら、哀れみを感じた。


 次の瞬間俺は行動に出ていた。

〈助けよう〉


「お願い……胸の、おっぱいの傷を舐めて」


 これは罠かも知れない。

 でも、エロさが冷静さを上回っていた。


〈レロレロ……〉

「こうかい? これでいいのかい?」


 どさくさに紛れて、傷を舐めるフリをして乳首も舐めた。


 ブリザレディの乳首が僅かにツンと立つ。


「あん。いいわ~もっとぉ」


 三人の冷やかな視線を感じながら俺は続けた。


「ありがとう。もう大丈夫」


 ブリザレディはそういい放つと、眩い光に包まれた。


「私はシヴァ。何者かによって操られていました。隼人、あなたに感謝します。皆さん、ご迷惑を掛けましたね。これからはあなた方の役に立つよう頑張ります。アシュリー、いつでも私を呼んで下さい」


 シヴァはそう述べると、煙のように消えた。

 そして、蒼白く光る石が落ちていた。

 俺はその石を拾い上げだ。


「うぉぉぉぉ」


 何度体験しても慣れない、この苦痛。



「お兄ちゃん、今度は何を取り戻したの?」


「今までとは比べものにならないくらいの力を感じる」


 どうやらステータスのバグが修正されたようだ。


「俺じゃないようだ。武具の重さも感じない、それに素早く動ける。これが本当の力なのか……」



 四天王の一人ブリザレディは何者かに操られたシヴァだった。

 頼もしい召喚獣を仲間にし、俺も本当の力を取り戻した。


 王家の宝庫を出ると、雪はすっかりやみ、穏やかな空が広がっていた。



「所で、お兄ちゃん? 眠らされた時、うわ言のように〈おっぱい〉〈おっぱい〉って言ってたけど、どんな夢を見ていたの?」


「覚えてないな~」


 俺は惚けてみせた。


「あたし達三人のおっぱいを、あんなことしたり、こんなことしたりしたのよ」


「な! どうしてそれを」


「あたしの意識に入ったシヴァが教えてくれたわ。ついでにどさくさに紛れて、シヴァの乳首を舐めたことも」


「さ~て、ウェンディーに戻るぞ~」


「このエロ勇者~」

 三人が口を揃えて言う。

 シヴァです。

 あ~あ。私も人間になりたいわ~。隼人~、またレロレロしてね。

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