海辺のファッションショーの巻
海辺のバザーで装備を整えファッションショーが始まる。
俺達はオババ様に言われた海辺のバザーを目指していた。
ランタークより北東へ進むと海岸通りに出る。
そこから更に北へ進んだ場所に海辺のバザーはあるという。
オババ様の話では、その名の通り各地から人々が集まり、それぞれが持ち寄った品物を売り買いする、比較的規模の大きいバザーらしい。
中には滅多にお目にかかれないお宝が売られていることもあるという。
「バザーについたら、皆の装備を見直そう。これから先、この装備では心許ない」
「賛成~私、セクシーなのがいいなぁ」
「あら? セクシーはあたしの特権ですけど?」
女同士の卑劣な戦いが始まってしまった。
「レイ、二人を止めてくれよ」
「私……私もセクシーなのが着てみたいです」
レイのその言葉に、一同唖然とした。
意外にもセクシー路線に願望がレイにあったとは。
しかし、それがきっかけで、女三人アレがいい、コレがいいなどと仲良く話すようになっていった。
「うん。うん。よきかな、よきかな」
俺はどんな衣装が拝めるのかと、期待に胸と股間を膨らませていた。
海辺のバザーを目指す道程。
魔物達も格段に手強くなっていた。
しかし、それ以上に俺の魔法剣、リンの魔法、レイの武術、アシュリーの召喚はそれの上をいっていた。
四天王は残り二人。
俺は僅かな希望を感じていた。
海岸通りに出ると、心地よい風と共に潮の香りを感じる。
海辺のバザーはすぐそこだ。
潮の香りと共に、香ばしい食の匂いが流れてくる。
無数のテントが立ち並び、人々で活気が溢れている。
「あそこだ! 海岸のバザーだ。皆行くぞ」
俺達はまず食にありついた。
新鮮な海の幸、取れ立ての果実。
豪華とは言えないが、お陰で旅の疲れは一気に吹き飛んだ。
「よし、次は装備を整えよう」
初期の頃よりは、お金に不自由しなかったが、予算は限られている。
それぞれに予算を渡し、個々に散った。
俺は交渉の末、大地の鎧と稲妻の剣を購入した。
以前より、軽くて防御力が高い大地の鎧。雷の属性がついた稲妻の剣。かなりの掘り出し物だ。
買い物を終えた俺は待ち合わせの広場で皆を待っていた。
「どうかしら?」
最初に戻ってきたのは、アシュリーだった。
購入したのは魔法のビキニ。
体の大半が露出していて、胸に関しては下乳がはみ出している。
思わず生唾を飲み込む。
「触ってもいいのよ」
〈シュゴシュゴ〉
シュゴシュゴしながら、俺を挑発する。
「頂きます~」
俺は遠慮なく、柔らかそうなおっぱいに手を伸ばした。
〈カン!〉
「痛てぇ~」
バリアのようなものが、俺の手を遮る。
「あら、残念。このビキニは見えないバリアが施されているのよ」
俺はアシュリーにまんまとやられた。
次に戻ってきたのは、リンだった。
「お兄ちゃん、どう?」
リンが選んだのは水の羽衣。
見えそうで見えない実にエロい、男の願望を形にした防具だ。
例の如く、興味のあるフリをしてリンに近付く。
「へぇ、変わった素材だな。触ってもいい?」
「いいけど、生は駄目だかんね」
おっぱい禁止を示唆するような発言。
俺はおっぱい禁止条令を破った。
〈ムニュ、ムニュ〉
「生が駄目なら上からだ」
「あ、あ~ん。上からも駄目……」
羽衣の素材の特徴が薄くて丈夫だったため、生に近い感触を味わえた。
残るはレイ。
「あの~、頑張ってみました。どうですか?」
リンの選んだ防具、というよりは衣装。
それはメイド服だった。
俺は思わず言った。
「ゴォォ~ル」
適度な露出具合がエロさを引き出す。
それにレイの恥じらいの顔が堪らない。
俺は俄然やる気を出した。
何でもやれる気になっていた。
「あの~そろそろガンスさんに手紙を届けに行かないですか?」
「そうだったな。行こう」
俺はウキウキして、手紙のことをすっかり忘れていた。
レイに言われて、急いでガンスという男のもとへ向かった。
エロさに磨きがかかった三人。
俺はウキウキして、手紙を届けに行くのを忘れていた。




