四天王の一人現れるの巻
ついに四天王現れる。
ピンチを切り抜け、俺達は更に奥へと突き進む。
「おい! 来てみろよ。今度は本当にお宝だぜ」
おやっさんに呼ばれ、俺とリンは駆け付けた。
元々あった宝なのか、はたまた旅人が落としていった物なのかわからないが、重厚な鉄の鎧と魔法の法衣がそっくりとした状態で見つかった。
おやっさんに促され、俺は鉄の鎧を纏った。
格段に防御力が上がるのはいいが、慣れないため重さに戸惑った。
「リンも着てみろよ」
俺はリンに魔法の法衣を差し出した。
「わかった~、って何、いつまでも見てんのよ~。乙女の着替えを見る気なの?」
「い、いや~」
〈見たいけど、そんなこと言えるない訳で……〉
「どう? 似合う? 軽くてすごく丈夫だよ、この生地」
「すげ~いいよ」
何がいいって、胸元を強調するデザインがいい。
とは、言えず
「動きやすそうだし、似合ってるよ」
と、続けた。
「お前ら、お喋りはそこまでだ。前を見てみろ」
おやっさんが声を荒げる。
そこには真紅のマントを翻しながら、こちらの様子を伺う男がいた。見るからに味方ではなさそうだ。
「ようこそ、ニセ勇者諸君」
「お前は誰だ!」
「ほう。威勢だけはいいな。教えてやろう、私は四天王の一人ファイアーク様だ。主の名に従い、お前らを八つ裂きに来た」
「ポンコツ!話して分かる相手じゃなさそうだ。行くぞ」
おやっさんの合図で剣を構え、体勢を整える。
リンは一歩後ろへ下がり、様子を伺う。
「行くぞ! ファイア剣~受けてみろ!」
ありったけの力を増幅させ、ファイアークの心臓目掛けて切りつけた。
ファイアークは避けようともせず、片手で剣を受け流した。
「な、何!?」
「何だ、この情けない炎は!炎はな、こうやって使うんだよ」
ファイアークは両手から炎を放つ。
巨大な炎は俺達の辺り一面を焼き尽くす。
「こいつ、強いぞ! どうする? おやっさん」
「慌てるな、俺が引き付けている間に、背後から切りつけろ」
「わ、わかった」
ファイア剣が効かないことで俺は焦っていた。
〈あんな炎、喰らったらアウトだ〉
「どうした? かかってこないのか? 次はお前達を焼き尽くしてやるぞ」
「うぉぉぉ!」
作戦通り、おやっさんが切り込む。
おやっさんはファイアークと五分で戦っている。
力だけなら、おやっさんも負けないだろう。
〈次は俺の番だ〉
気配を消しつつ、ファイアークの背後に回る。
「何をしようとしているのだ。喰らえ」
ファイアークに気付かれ、左手にダメージを受けた。
〈くっ。万策尽きたか……おやっさん、すまない」
しかし、おやっさんはポンコツを信じ、互角の戦いを繰り広げる。
「お兄ちゃん、お待たせ!」
「リン!お前だけでも逃げろ」
「何言ってんの!お兄ちゃん立って、時間掛かっちゃったけど、私の取って置き受け取って。ブリザド〈冷気呪文〉」
冷気と氷の塊が、ポンコツの剣に宿った。
「これは、ブリザド剣。炎には冷気。な~るほど、リンの奴いつの間に。まぁいい。行くぞ! 全てを凍てつくせ!ブリザド剣っ!」
「おやっさん! どけろ~! 喰らえファイアーク!」
すみません。こちらの都合上、微妙なとこで切ってしまいました。
なるべく早くアップしますね。




