エピローグ
ブラッドにオレンジ髪の鑑定結果を聞いた。次男と長女との父子関係は認められたが、長男との父子関係はやはり認められなかったようだ。
そして、監獄にいる族長とオレンジ髪は父が違ったそうだ。
俺の家にノアがやって来た。
テーブルに両腕を伸ばし顎を乗せ、短い尻尾を左右に揺らしている
「クローリーのダンナ。ノル兄ちゃんまだ、鼻が本調子じゃないみたいっす」
「母様なら、良い薬を知ってるかもな。あと、湯治は体の毒素を抜くのに良い」
「とうじ?」
「温泉療法だよ。一週間から三週間、毎日一回以上温泉に入る」
「贅沢な治療法っすね」
「俺もたまには、一週間くらい家に帰りたくなった。お前らも行くか?」
「いいっすね。東には行ったことないっす。有給取りたいっす」
「……ブラッドは…忙しいから無理か」
「そんな〜拗ねちゃうっす。ブラッド看守長」
「俺を置いていくだと…」
「なんだ…ブラッド来てたのか。黙って入ってくるなよ。」
「私もいるわよ〜良いわね温泉」
「リリさん」
「それじゃみんなで行くのは、どうっすか」
「賛成〜」
こうして、俺たちは東へ温泉旅行へ行くことになった。
お付き合い、いただきありがとうございました。
長いお話は、ひとまずここまでです。
主役二人と獄卒三兄弟の設定と、冒頭・中間・結末くらいしか決まってなく紆余曲折、山あり谷あり。終わらせられるのかと思いつつ、なんとか最後まで書き切りました。




