第十四話 期末テストへの事前準備
「もうそろそろか」
予定表を見ながら、僕はつぶやく。
「テスト期間の2週間前、動き出すならここからだよな」
自分の考えをしっかりと確かめるため、声に出して再確認する。
「白雪を一位にする。それが絶対条件」
今回、果たすべき目的をつぶやく。
僕は冷徹に未来を見据える。
今回の期末テストでは、僕は絶対に、白雪を一位に返り咲かせる必要がある。
厳しい内容かもしれないが、やらなければならない。
失敗すれば、白雪母からの圧力はさらに増して状況は悪化の一歩を辿る。
僕は、約束を交わした初日に立てたやるべきリストを見て気を引き締める。
約束を交わした日の夜、約束が長引いた場合のやるべきことをまとめていた。
まず、最優先で果たすべき目標としては、期末テストにおいての一位奪還。
これを成さなければ、この先はない。絶対に達成しなければならない最低条件だ。
次に、白雪葵の考えを白雪母の勉強方針に反映できるようにすること。
具体的には、例えば白雪が門限を超えた9時まで別の場所で勉強したいことや、やり方について指示されたものでなく、自分の考えたもので取り組んでいくといったことができることを目標だ。
これの目的は、母親からの自立を促すことだ。
白雪が抱える最大の問題は、母親から支配だ。
この支配が強すぎるから白雪に自由はなく、失敗が許されない空気になっているため、重いプレッシャーが白雪を襲う。
それらが今の問題になっている。
故に、自立を促すことで支配からの脱却を目指す。
ただ、これは簡単なことではない。
多くの責任を負う事になり、自分の力と考えることが必要だ。
何よりも自立には、自分の意思が必要だ。
積極的に誘導することもできるかもしれないが、それは自立というよりかは依存先が変わっただけであるため、意味がない。
そのため白雪の意識次第であり、無理に進めるつもりはないため、これについては必須ではない。
これ以外にも、人間関係などのこともあったが、こちらに関しては順調に進んでいることもあって期末テストまで、問題になることはないと考えている。
「一位奪還と自立の促進・・・・・・これが今回の目標」
そのために準備をしてきたが、うまく行くかは分からない。
ただ、僕は白雪との約束を果たすために行動をする。




