~魔界⑩~
ーリュウグウ対Dr.エイプ&フランケンー
リュウグウのカラダから青い光が放たれ、フランケンの手が離れる。
光はリュウグウを包み込み、リュウグウの姿を人型へと変えた。
リュウグウ「これが海竜神のチカラ...。」
リュウグウから解き放たれた光はリュウグウを海竜神リヴァイアサンへと変える。
カラダは今までの姿よりも小さく、成人男性の様だが、チカラは海竜の姿の時を遥かに凌いでいる。
Dr.エイプ「なんと...竜がヒトになるとは!これは研究のしがいがあるぞ、フランケンなんとしても生きたまま捕らえるのじゃ!」
フランケンは再び動き出すがその左手は既に機能していない。
フランケンは左手が動かない事に不思議そうな顔をしているが、そのままリュウグウへと近づいてくる。
リュウグウ「コレが足か...なかなかいい物だな!」
リュウグウはフランケンへと1歩1歩、歩み寄るとその拳でフランケンの右手と打ち合う。
凝縮された海竜の拳はフランケンの右手を粉砕する。
リュウグウ「コレが殴るという事だな、なかなか気持ちいいものだ。」
フランケンに感情はないがその圧倒的なチカラに本能的に危機を感じたのか後ずさりをする。
Dr.エイプ「なにをしている!フランケンやれ!やるのじゃ!もう研究なんていいから手加減せずにやってしまえ!」
Dr.エイプもリュウグウのチカラを目の当たりにし、余裕がなくなる。
フランケンは戦意を無くし立ち尽くしていると、Dr.エイプから大きな注射器の様なもので怪しいクスリを打たれる。
フランケンは興奮しだし、暴れだす。
リュウグウ「可哀想に...元に戻してはやれないが、せめてひと思いに消滅させてやる...今度転生した時には、こんなヤツらのいない世界にしておいてやるからな。」
リュウグウは右手にポセイドンの槍トライデントを呼び出すとチカラを溜め、フランケン目掛けてトライデントを放つ。
フランケンのカラダを貫通し、フランケンは消滅する。
Dr.エイプ「ばばばば...馬鹿な...そんな...まさか...いや...海竜の子...海竜の王よ...ワシに仕えてみないか...なに悪いようにはしない...いやそんな...ワシを見逃してくれ...なっ!ワシはダークバロンに脅されていたんじゃ...もう悪い事はせん...約束する...だから...」
リュウグウは再びトライデントを構えるとDr.エイプ目掛けて放つ。
Dr.エイプ「嫌じゃ...消滅にたくない!」
Dr.エイプは消滅する。
風の音に混じってフランケンの声でありがとうと聞こえた気がした。
リュウグウ「今度生まれ変わったら…海で会おう...」
海竜神のチカラは生命を燃やす、リュウグウはその場に倒れ込む。
ー荒野ー
向かってくるダークバロン、ガブは向かい打つ。
ガブはノーマルフォルムのままダークバロンの攻撃をいなしている。
ダークバロン「なぜだ!なぜ当たらぬ!」
ガブ「よくわかんないけどカラダの調子がいいんだ!」
ヤマト「ガブその調子だ!」
コトミ「ガブ頑張って!」
ガブ「よし!このままノイズ化してやる!」
ガブはノイズ化し、一気に畳み掛けようとするがノイズ化が出来ない。
ガブ「アレ?なんだ?」
ガブの中にあった、ミコトの記憶。
ミコトの記憶がノイズ化を生み出していた、ミコトへと記憶が戻った今、ノイズ化する事が出来ない。
ダークバロン「どうやらノイズ化が出来ない様だな!」
ダークバロンはまたしても進化する。
ガブ「ノイズ化出来なくても...轟雷!あれっ...恐竜形態...!?」
どうしても、形態変化が出来ない。
ダークバロンはガブのスキを見て、攻撃をしてくる。
ガブはモロに攻撃を喰らう。
ガブが地面に叩きつけられ、ヤマトのいる場所へと飛ばされる。
ヤマト「ガブ大丈夫か?」
コトミ「ガブ!」
ガオン「ノイズ化は諦めるんだ、ヤマト!ガブを進化させろ!」
ヤマトは言われた通りにポケレーターをガブへと向けてガブを進化させようとする。
ダークバロンがヤマトとガブの間に入り、進化の光を遮ると、ダークバロンのカラダを進化の光が包む。




