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~魔界⑨~

ーレイナ対ゲンエイー

時は遡り、レイナの背中に片足を乗せ、剣を構えているゲンエイ。

ゲンエイ「終わりだ、擬人族のオンナよ。」

ゲンエイの剣がレイナ目掛けて振り下ろされる。

レイナ(アタシはここまでね、ちょっと悔しいけど...もう少しヤマト達と冒険したかったな...。)

レイナは目を瞑り、消滅()を覚悟した。

剣を振り下ろすゲンエイ。

鈍い音が響く。

ゲンエイ「な...なぜだ...。」

レイナ「あれ...?アタシ...生きてる...?」

ゲンエイは確かにレイナに剣を振り下ろした。

なぜレイナを斬れないのか、なぜ剣が折れたのか原因がわからない。

改めてレイナを見ると、体表が青色に変わっている、更に髪は白く、頭からは長いツノが2本生えていた。

両手両足は黒いツメが伸び、魔族の様な見た目となっていた。

ゲンエイ「なんだ...その姿は...。」

レイナも言われるまで気が付いていなかった。

レイナ「なに...コレ...あんまし可愛くないんだけど...」

ゲンエイ「まるで...魔族...。」

レイナ「魔族か...。」

レイナは姿が変わってからというものケガが治り、カラダの調子がいいように感じている。

レイナ「魔族だからなのかしら...?魔界の空気がアタシにチカラを与えてくれている気がする。」

魔界の空気には魔素が多く含まれている、更にデビ特製ドリンクに入っていた魔界草を取り込んだ事がレイナのフォルムチェンジに影響したようでレイナの姿が変化した様子である。

レイナ「なーんか、カラダが軽いのよね。」

ゲンエイ「たかがフォルムチェンジごときでこのゲンエイが負けると思うか?」

ゲンエイは折れた剣を構え、レイナに向かう。

目の前にいたレイナは音もなくゲンエイの後方へと移動した。

ゲンエイは振り向く間もなく肩から腰にかけてクロスした血を吹き出す。

ゲンエイ「動きが...捉えられない...だと...。」

ゲンエイはそのまま倒れ込み消滅する。

レイナ「なんかこのフォルム凄すぎ、ヤマト、コトミ

今助けに行くからね...。」

擬人族のカラダに魔族のチカラをフォルムチェンジした事でカラダに負担がかかり、レイナはそのまま気を失った。


ーリュウグウ対Dr.エイプ&フランケンー

フランケンの拳打により、ボロボロのリュウグウ、Dr.エイプは無傷であり、フランケンは何度凍結させても無理矢理凍結した部位を筋力で動かしている。

Dr.エイプ「そろそろ大人しくせんと、消滅()んでしまうぞい...フォッフォッフォッ。」

フランケンはリュウグウの長い首を左手で掴み右手で顔面を何度も殴っていた。

リュウグウ(あと少し...あと少しで...)

リュウグウは再度冷気を放ちフランケンのツギハギされた部位を凍結させる。

フランケンも何度も何度も同じ部位を凍結させられているためこれまでと同じ様に対応するも、ツギハギされた部位は度重なる凍結に耐えられず、可動しなくなっていた。

Dr.エイプ「どうした、フランケン!このワシの科学力の集大成だぞ!動け、動くのだ!」

フランケンの左手はリュウグウの首を掴んだまま動かない。フランケン自身はそのまま首を絞めているつもりであるが実際はチカラが入っていない。

リュウグウ「ようやく...ぶっ壊れたな...」

Dr.エイプの動けという命令にフランケンは左手にチカラを込め続けるが、動けずにいた。

リュウグウはこの隙に、何とかふたりを追い詰めたいが、肉体的にもエネルギー的にも既に限界を迎えているリュウグウ。

リュウグウ(親父、海竜族のみんな...済まない、オレはナカマを助けたいんだ...)

リュウグウ「サル、フランケン...よく見とけよ...海竜族の王にのみ許されたチカラだ...」

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