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~魔界⑧~

ータケルの研究室ー

ヤマトは生唾を飲む。

ヤマト「これって母さんの...」

再び脳裏にあの事故の記憶が甦る。

タケル「あの事故の後、何度も何度も作り直し、作り上げた。最後にポケレーターの端子をココに繋げば完成だ。」

父が作っていた機械はポケレーター内の世界と行き来する為、元々はガブにもう一度会う為に作り始めたものだった。

タケル「ヤマト...まだこの機械は1台しかない...お前が嫌なら俺が行くが...」

ヤマトはなにかを決意した表情をする。

ヤマト「いいよ...オレが行く、父さんを信じるよ」

タケル「ありがとうヤマト...」

タケルは目元に涙を浮かべながらヤマトに機器を接続していく。

タケル「俺はココで映像を見ながらサポートする!必ずミコトを連れ帰って来てくれ...。」

ヤマトは無言で右手の親指を立てる。

タケルが機械を作動させると、ヤマトの意識は機会の中へと取り込まれていく。

タケル(頼んだぞ...ヤマト...)


ー荒野ー

ヤマトがいなくなった後もダークバロンとガオンの戦いは続いていた。

コトミは動かないガブを抱き上げひたすらに名前を呼び続けている。

ダークバロン「いい加減飽きてきましたね。いくらワタシに対抗する手段が無いとしても流石にコレの繰り返しではねぇ...」

互角の様な戦いを繰り広げていた、ガオンであったが

その凄まじい攻防で既に限界を迎えていた。

ガオンが膝をつく。

ダークバロン「終わりにしましょう。暇つぶしにはなりましたよ。」

ダークバロンはムラサキの結晶で槍を作り出し、ガオンに向けて放とうとした瞬間、コトミのポケレーターが光り出した。

ポケレーターが、共鳴している。

ヤマトが荒野へと現れたのだ。

ヤマト「お待たせ、コトミ、ガオン。」

コトミ「ヤ...マト...。」

コトミの目には涙が浮かんでいる。

ガオン「待ちくたびれたぞ...。」

ガオンはチカラの全てを出し切り強がっているのがわかる。

ヤマト「ゴメンみんな...。もう大丈夫だ!」

ヤマトの声に反応し、ガブが目を開ける。

ガブ「ヤマト!待ってたぞ!」

コトミ「ガブ...どうして...でもよかった...。」

ガオン「理由は分からないが、ガブがタケルと離れた後ヤマトに出会うまで記憶が曖昧なのは、もしかすると、パートナーが居ない間ガブは昏睡状態になるからなのかもしれん...。」

ガブ「オイラ難しいことよくわかんないや。」

ダークバロン「まさか...どうやって...そんなわけが...まぁいい、まとめて消滅()してやる。」

ダークバロンはヤマトの帰還に驚くが、平静を保つ。

ヤマト「ガブ!解放してくれ!」

ガブ「ん?なんのこと…」

ガブの意志とは関係なく、ガブのカラダが光りだす。

ガブのカラダの内部から光球が飛び出し、コトミの中へと入っていく。

コトミ「なに...コレ...。」

ガブ「なんだかわかんないけど急にカラダが軽くなったぞ!」

コトミはその場に倒れ込む。


ーコトミ内部ー

コトミ「アナタは...わたし...?」

ミコト「アナタの記憶よ、今まで頑張ってくれてありがとう。」

ミコトはコトミを胸に抱くと、コトミの中へと入っていく。


ー荒野ー

一瞬で意識を取り戻したコトミ。

コトミ「ヤマト...こんなに大きくなって...わたしを見つけてくれてありがとう...。」

ヤマトは少し照れる様な仕草をする。

ヤマト「父さんにも、無事に母さんを連れて帰るよう頼まれてるんだ!えっと母さんでいいのかな...?」

コトミ「ダークバロンに記憶が戻った事がバレたら厄介だから今はコトミって呼んでちょうだい。」

ヤマト「わかった。」

ダークバロンがヤマトとガブに襲いかかってくる。


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