~魔界①~
ー魔界ー
薄暗い世界には冷たい風が吹く。
空気が肌寒く感じる。
ガブ「いよいよだな。」
ガブは覚悟を決める。
ヤマト「ダークバロンを倒してこの世界を救う。そして元の世界に帰るんだ!」
ヤマト達は前へと歩み出す。目の前には真っ黒な森が広がっている。
森は不気味なくらい静まり返っている。
道無き道を進むヤマト達。
コトミ(結局わたしの記憶は取り戻せなかったけど、今はダークバロンを倒すことに集中しなきゃ!)
森の中をガサガサと音を立てながら歩いていくと、魔界と言うだけあって悪魔型モンスターが現れた。
羊のような角が2本体表は赤く、馬のような下半身をしている。
マクア「オマエ達は何者だ?」
ヤマト「オレ達はダークバロンを倒しに来たんだ!」
マクア「なっ…なんだと!」
マクアは興奮している様子である、ダークバロンの支配下である魔界でそんな事を口にすればたちまち争いになると、気づくのが遅かった。
ヤマト「みんな構えろ!」
マクア「オマエ達がいくら強くてもダークバロンには勝てない...もし本当に倒してくれるならこれ以上の喜びはない...」
一瞬興奮したマクアだったが、圧倒的な恐怖と絶望により、マクアは落ち着きを取り戻す。
ガブ「なんだ?戦わないのか?」
ガオン、レイナ、リュウグウも戦闘態勢を取っていたが、気を緩めた。
マクア「戦うなんてとんでもない、おら達は戦いが怖いんだ...ちょっとでも安全そうなこの森で静かに暮らしているだけだ。」
リュウグウ「そんなに怖いなら、わざわざ出てこなくてもよかったのに。」
マクア「仲間が様子を見てきてくれって。おら仲間内で1番カラダがデカイからこういう時には頼られるんだ。そうだ、よかったら仲間達にも会っていってくれ!」
マクアが森の中に建てられた1軒の建物へと案内する。
中には小さな悪魔達が隠れ住んでいる。
デビ「マクア、どうして連れてきたんだ?」
マクア「この人達がダークバロンを倒してくれるって言ってたから、敵だとは思えなくて...」
デビ「そう言って油断させる作戦かも...」
ガオン「まぁ、信じられないのも無理はないが、オレ達はダークバロンを倒して、この世界に平和を取り戻しに来たんだ!」
デビ「本当に倒せると思うか?」
マクア「正直倒せるとは思えないけど、戦ってくれると言うんだ、やってもらおう。」
デビ「そうだよな...精々ダークバロンを弱らせてくれたらラッキーくらいに思っているよ。」
レイナ「アタシ達絶対負けないから!」
デビ「期待しないで待ってるよ、ただそんなにボロボロじゃ戦えるものも戦えない。少しこの中で休んでいくといい。」
ガオン「それはありがたいが、先を急がねばならなくてな。」
レイナ「少しくらい休んでもいいんじゃない?」
ナカマを見るとみんなボロボロでピエロト戦のケガも疲労も癒えていない。
リュウグウ「ココで少し休ませてもらえるならその方がいいんじゃないか?」
ガオン「仕方ない、少しだけ休ませてもらおう。」
デビ「ゆっくりしていくといい。」
デビのナカマ達が飲み物を用意して来るが、見た目もムラサキ色でコポコポとガスの様なものが発生していて、明らかにカラダに悪そうなドリンクであった。
怪しいドリンクにほぼ全員が不安そうな表情をしている。
デビ「魔界草で作った栄養ドリンクだ、飲むと疲れも吹き飛び多少のケガならあっという間に治るぞ。」
もはや、デビが毒を進めているようにしか見えない、もしくは、優しいフリしてココで全員毒殺するつもりなのかという疑いも出てきた。
ガブ「なんだか美味そうな匂いだ、いただきまーす!」
唯一ガブだけがなんの疑いもせずに、ドリンクをゴクゴクと飲み干す。
ガブ「うっ...。」
デビとマクアがニヤリと笑う。
ヤマト「おい、ガブ大丈夫か!?」
ガブのカラダから白い煙の様なモノが出てくる。
ガブ「うっまぁーい!こんな美味いもの初めてのんだ!それにコレ見てくれよ!」
ピエロトとの戦いで付いたキズがカラダから出る白い煙と共にまるで蒸発するようにきえていく。
マクア「魔界草のドリンクは確かに、色はヤバいが効力と味は凄いんだ。特にこのデビが作った特製ドリンクはピカイチだ。」
マクアもゴクゴクと飲んでみせた。
ヤマト達も恐る恐る飲んでみる。
ヤマト・レイナ「うっまぁーい!」
後に続くガオン達。
リュウグウ「コレは美味いな!」
ガオン「こんな怪しい色した物が...信じられん。」
まるでピエロトとの戦いが無かったかのように全員が回復する。
デビ「気に入って貰えたようで良かったよ。」
ドリンクを、飲んだあとしばらく魔界の話を聞くヤマト達。
ダークバロンの居城、魔界に住む危険な魔獣達、魔界の歴史、どれも初めて聞く話ばかりで全員が興味深く話を聞いていた。




