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~空の島②~

ー林道ー

空の島といっても地上と何ら変わらない景色が続く。

ガオン「なにかおかしいとは思わないか?」

ガブ「なにがだ?」

ガブが、間髪入れずに応える。

ガオンは少しムッとする。

ガオン「少しは考えながら生きろ!こんなに上空にも係わらず草木は地上のものと変わらない。」

ガブ「それが?」

ますますガオンはイラつく。

ガオン「だから!地上とココとでは環境が違うのに、全く同じような植物が存在する事自体がおかしいって話だ!」

ガブ「ガオンはなんか難しい事考えてるんだな」

ガブは全く気にしていない。

コトミ「確かに変ね。島の基盤になる土はあるけどコレだけの植物が育つだけの水はどこにあるのかしら…」

ヤマト「とにかく空に浮かぶ不思議な島って事だな!」

ガオン「まぁそれでいいか…」

レイナ「見て!林を抜けるわ!」

レイナが、前方を指さす。

林を抜けるとそこには大都市が広がっていた。


ー天空都市クラウディアー

都市の造りは中心に向けて高い建物が多くなっていて1番中央には頂上が見えないくらい高い建物がある。

ヤマト達は1番外側にある低い城下町の様なエリアに出た。

リュウグウ「こんなにデカイ都市が浮いているなんて…」

町の人々はオソラスキーと同じ様に背中に羽を付けている。

ヤマト「まさかココの人達全員さっきのやつ(オソラスキー)と同じ様な考えじゃないよな…」

町では商人達が自分の店の商品を買ってもらおうと威勢よく呼び込みをしている。

町ゆく人達は表面上は分からないが、何かに怯えてる様にも見える。

しばらく様子を見ているヤマト達。

いつの間にかガブの姿が無くなっている。

気がつくとガブは町人の1人に声を掛けている。

ガオン「アイツはじっとしてられないのか...」

ガオンは呆れている。

ヤマト「とにかく合流してみよう!」

ヤマト達はガブの元へと向かう。

町人女「あら?お仲間の方?」

ガブ「おっ!ヤマト来たのか?」

ヤマト「ガブなにやってるんだよ!」

ガブ「なにって話聞いてたんだよ!」

ガオン「お前と言うやつは...」

ガブ「そうだ!せっかくみんな来たし、さっきの話またしてくれよ!」

町人女「えぇ、いいですよ。この町は一見みんな幸せそうに暮らしていますが実は大きなチカラに寄って支配されているのです。」

ガオン「大きなチカラか...その正体は?」

町人女「それが...あまり大きな声では言えないのですが...」

衛兵長「その辺にしておいた方がよいのでは?」

ヤマト「さっきの!」

町人女は逃げていく。

衛兵長「アナタたち侵入者には即刻この島を出て行っていただきたい!これ以上この島にいられるとこの島の人々まで危害が及ぶ可能性があるのでな!」

ガオン「衛兵長、なにか知っている様だな。」

衛兵長「知ってるも知らないもアナタたちには関係ない!とにかくこの島から出ていってくれ!」

ガオン「何かあるとは思っていたが、ふむふむなるほど...」

衛兵長「なにがなるほどなのだ!」

ガオン「そうか、分かった。すぐにこの島を出ていくとしよう。」

ガオンは地面を爪でカツカツと叩く。

衛兵長「話はこれまでだ!すぐに出ていかないとこの(つるぎ)で成敗してくれる。」

衛兵長は刃先を地面に当て威嚇する様な仕草をした。

ヤマト「ガオン!勝手に決めるなよ!」

ガオンは再度爪でカツカツと地面を鳴らす。

レイナ「そうよ、ガオンまだ何も調べてないじゃないの!」

衛兵長はこの場から離れるよう再度剣の刃先を地面に当て音を鳴らし催促をしている。

ガオン「さぁ、いくぞ!」

ガオンは林の中へと引き返していく。

ヤマト達は渋々ガオンについて歩いて進んでいく。

ヤマト「おい!ガオンどういうつもりだ!」

レイナ「ホント!どういうつもりなの?島を出るなんて勝手に決めて!」

ガオンは突然木に登りはじめる。

ヤマト「何考えてるんだ!」

ヤマトは声を荒らげるが、ガオンはそんなことは気にしない。

ガオン「みんなも登ってくるんだ!」

レイナ「アンタねぇ!勝手すぎるわよ!」

コトミ「ガオンにもなにか、考えがあるのよ!とにかく言われたように木に登りましょう。」

仕方なく木の上へと登るヤマト達、するとリュウグウが声を掛けてくる。

リュウグウ「で?何時頃なんだ?」

ガオン「正確な時間までは決めてないが、おそらく今夜中には何とかなるだろう!」

リュウグウ「了解した!」

リュウグウはそのまま木の上で仮眠をとる事にしたらしい。

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