~ニンゲン?の島⑥~
ー闘技場ー
何度目かの暴走が終わり、ガブもレイナ達もボロボロになっている。
コトミの目からは涙流れている。
コトミ「もうやめて…みんなボロボロだよ…」
ヤマト「…。」
ガブ「まだ…まだやれる…もう暴走したくないんだ」
ガブが何度目かのノイズ化する。
レイナ「何度だってとめてやる!」
レイナは単独ガブへと挑む、レイナ自身もガブとの戦いで成長している。
次から次に繰り出されるガブの攻撃を先読みして避けるようになっている。
リュウグウ「まったく、はやく制御できるようになれよ!」
リュウグウのワザの精度も上がっている、エネルギーの消費量を抑えながらも最大火力を出せる。
ガオン「世話がやけるな」
そう言いつつもただ1人無傷のガオンはいい表情をしている。
ガオンは太陽光を吸収し、ガオン砲をガブに向けて放出する。
ガオン砲はガブに直撃し、更に散弾の様に弾ける。
ガブがガオン砲の、光に包まれ辺りは目も開けていられないくらい眩しく光る。
ガオン砲の光が消えると、そこにガブは立っていた。
ガブ「オイラ…」
その姿はノイズ化し、恐竜の特徴を持っている、今までと違うところは、ガブが意識を保っている事である。
ガブ「なんだかカラダが軽い、それにチカラが湧き上がってくる!」
ガオン「古代の恐竜達は地に足をつけ、その溢れるばかりの野生チカラで地上の覇者となったと聞く。そのチカラを扱えるようになったのだ、今までよりもマシになったんじゃないか?」
レイナ「へぇ、地上の覇者ねぇ…」
リュウグウ「あくまで、地上の覇者だろ?海の王には遠く及ばないさ」
ガブ「みんなまだやる気みたいだな、このチカラ試してみるか!」
ガブはノイズ化 恐竜形態でも自我を失わずにいられる様子でここから第2戦が始まろうとしている。
ガオン「その実力みせてみろ!」
先ほどまでとは違いココからはガブのこれまでの戦闘経験を活かした戦い方になる為、ガオンはその成長ぶりにワクワクしている。
リュウグウ「もう手加減しないぞ!」
リュウグウは全力のハイドロスプラッシュをガブに放つ。
大地のチカラを味方につけたガブは地震を起こし、リュウグウのハイドロスプラッシュをそらす。
レイナ「なんかまた新しいワザが増えてるみたいね!」
レイナはガブの懐へと飛び込み得意の接近戦へと持ち込むがガブの体表は硬く、有効打が入らない。
レイナ目掛けてパンチを繰り出す。
レイナはすかさず避けるが、外れた拳は岩の様に硬く重い。
ガオン「ガブ、大地のチカラは攻撃力も防御力も上がるみたいだが持ち前のスピードは活かされてないようだな!」
ガオンの繰り出すベアクローさえもガブは体表で受けても全くの無傷である。
ガブ「うーん…」
ガブは少し悩むような表情をしたが、直ぐになにか閃いた様子である。
ガブは1度恐竜形態を解き、ノイズ化轟雷を使って、ガオンの背後をとり、すかさず恐竜形態となり、ガオンに重い一撃を入れる。
ガオンはその衝撃で後ろに飛ばされる。
ガブ「意外と上手くいくもんだな!」
ガブは思いついたことが実際に出来たことが嬉しかったようである。
ガオン「ガブ、まだそのチカラ全ては解放してないんだろ?」
ガオンはガブがまだチカラを解放仕切っていないことに気づいた様子である。
ガブ「また暴走するのが怖くて…」
ガオン「暴走したらとめてやるから、その恐竜形態ってやつの全力を見せてみろ!」
ガブ「やってみるけど…自分でも加減できないから上手く避けてくれよ!」
ガブは雄叫びをあげる。その声は恐竜そのもので、大きく猛々しいものである。
ガブのカラダが2回りほど大きくなり、チカラも増す。
ガブは口から隕石の様な炎に包まれた大岩を吐き出す。
ガオン「フレイムの様だがなるほど、中に岩がある分水だけでは対抗出来そうにもないな!」
ガブの攻撃を分析し、それにあった対策をたてる。




