表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

66/90

~ニンゲン?の島⑤~

ー闘技場ー

ーガブ ガオン側ー

ガオン「ほう、ノイズの制御か、お手並み拝見といこう!」

ガブのカラダをノイズが侵食していく。

黒い雷を纏うガブ。

ガブの姿はいつものノイズ制御状態とは異なる姿になった。カラダが一回り大きく、牙が鋭い、両手の爪は鋭さを増す。両腕を鱗が覆い、二の腕には古代鳥の羽が生える。頭にはツノが3本生えた。

ガブ「なんだ…コレ…?」

ガブは自分のカラダの変化に驚き戸惑っている。

ガオン「それがノイズを制御した姿なのか?」

ガオンが詰め寄って来る。

ガブ「ガオン…ちょっと待って…何か変だ…」

ガブは溢れ出るチカラを制しきれずにいる。

ガオン「問答無用!ベアクロー」

ガブはガオンのベアクローを敵の攻撃とみなし、凶暴化し、暴走を始める。

その鋭い爪でガオンを襲い、牙やツノを使ったいかにも野性的な攻撃を繰り返すが、ガオンはその動きを見切り、全てを回避する。

ガオン「どうした?そんなものか?」

ガブの異変に気づくヤマト達、レイナ、リュウグウも戦いを止め駆け寄ってくる。

ヤマト「ガブどうしたんだよ!なんだよその姿!」

ガオン「狙ってこの姿になってる訳じゃないのか?」

ヤマト「ノイズは制御できるけどあの姿は違う…なんだろう…恐竜みたいな…」

コトミ「恐竜…まさか…ヤマト今すぐエレカゲと繋いで!」

ヤマト「なんで?」

コトミ「いいから早く!」

コトミは思い当たる節があるようでエレカゲに聞いてみることにしたようである。

ヤマトはポケレーターを操作し、エレカゲに連絡を取る。

エレカゲ「あれ?あれあれあれあれ?どうなさいましたヤマトくん?」

コトミ「エレカゲ、ガブが!ガブの様子が変なの!」

エレカゲ「おや?おやおやおやおや?その声はコトミさんではありませんか、これはこれはお久しぶりですね。」

コトミ「緊急事態なの!ガブの様子がおかしいの!ノイズは制御したはずなのに、暴走してるみたいなの!」

エレカゲ「ふむ、ふむふむふむふむビデオ通話に変更しましょう。ポケレーターの画面をガブくんに向けて見てください。」

ヤマトは言われるがままにポケレーターの画面をガブへと向けた。

エレカゲ「確かにノイズは制御してるはずですがカラダの変化が変ですね。なんだか古代の恐竜の様な姿が混じっているような…」

コトミ「古代の島で小さな恐竜に噛まれて血を流してたけど何か関係あるのかしら?」

エレカゲ「なななななんと!?ふむ、ふむふむふむふむ、んー詳しくは調べてみないと断言は出来ませんが、古代の島の恐竜に噛まれたことにより、ガブくんの体内に恐竜のウィルスが入り込み、新たな形態へと変化したというのが考えられそうですねぇ。」

コトミ「やっぱり…なにかガブを元に戻す方法は?」

エレカゲ「元に戻す…とんでもない、コレはガブくんの新しいチカラになるかもしれないのです!元に戻すよりもカラダを慣らしていくべきですな!」

コトミ「でもいったいどうしたら…」

エレカゲ「今そちらには戦える方々はいらっしゃいますか?」

ヤマト「レイナ、リュウグウ、ガオンがいるよ!」

エレカゲ「レイナさんとリュウグウくんですね、ガオンくんという方は初めてですが。とにかくその状態のガブくんを戦闘不能状態まで追い詰めて、回復させてまた変化させて戦闘不能にしてを繰り返せばカラダは慣れていくはずです。」

ヤマト「そんな…オレ達は今のガブを止めれたらそれでいいんだけど…」

エレカゲ「止めることはできると思いますけど、今後いつ暴走するか分からない状態の方が危険だと思います。今どこにいるのか分かりませんが、可能であれば今のうちに慣らしておくのがベストかと!」

コトミ「いつ暴走するか分からないなんて…」

ヤマト「仕方ない…やるしかないか…レイナ、リュウグウ、ガオン頼む!ガブの新しく目覚めてしまったチカラを何度も慣らして、ガブが暴走しないようするしかないみたいだ!」

レイナ「ふぅん。まぁ更に強くなったガブと戦うのも面白そうね。」

リュウグウ「元々戦う予定だったんだ、お互い全力でやろう!」

ガオン「コレを使いこなせた時ガブがどれだけ強くなれるかが見ものだな!」

3人ともノリノリである。

ヤマト「攻撃は単調だけど追撃してくる黒い雷に気をつけて!」

ガブ対3人の戦いが始まった。

ガブの意識がハッキリしていないためほとんどが爪、牙、ツノによる攻撃である、それに加えて黒い雷の追撃があるが、動きが単調になった分、追撃も躱しやすい。

レイナは得意のアクロバティックな動きで躱し、ガオンは持ち前の経験と予測で全てを躱す、リュウグウは全てを包み込む水の防御壁を召喚し攻撃を防いでいる。

ガブの攻撃に合わせてそれぞれカウンターを入れ、リュウグウのアイスブレスによりガブを凍らせ、動きを止める。

凍らせたことでガブの頭に登った血も冷めて意識を取り戻す。

ガブは元の姿に戻る。

ガブ「またオイラノイズに飲まれてた…」

元に戻ったガブに状況を説明し、何度も何度も暴走させては元に戻すを繰り返す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ