~テンの島④~
ー小さな滝のある小川ー
ゴハンを充分に楽しんだヤマト達。
ヤマト「さて、そろそろ行くか!」
トリノコウ「もう行くのか?」
ヤマト「オレたちにとってのお宝(ベアードの生まれ変わり)は見つけたし、はやくダークバロンを見つけて倒さなきゃいけないんだ!」
トリノコウ「なるほどな!まぁせいぜい頑張ってくれや。」
ヤマト「一緒にくるか?」
トリノコウ「馬鹿言え、オレはここのタマゴ達を守らなきゃいけないんだ!一緒になんて行けるか!」
ヤマト「そうか、なら仕方ないな!」
トリノコウ「まぁお前らの中の誰かが死んだ時様に連絡先くらいは教えてやってもいいけどな!」
ヤマト「そんなことにはならないよ!でもありがとうトリノコウ、じゃあ仮契約させてもらうよ!」
ヤマトはトリノコウとナカマの仮契約をした。
トリノコウ「まぁせいぜい死なないように頑張れよ!」
ヤマト達はトリノコウにお礼を言うと、次の島を目指して海へと出た。
ベビィはコトミに抱かれている為、海に落ちる心配もない。
ガブ「リュウグウ!次の島に着いたら戦おうぜ!」
レイナ「いいなぁ!アタシも混ぜてよ!」
2人ともやる気満々である。
リュウグウ「バカらしい、やってられるか!」
リュウグウはまたしてもスルーする。
ガブ「いいだろ!やろうぜ、リュウグウ!」
レイナ「1回くらいいいでしょ?減るもんじゃないし!」
2人のしつこさにリュウグウも呆れている。
ヤマト「ガブ、レイナやめろよ、リュウグウも困ってるだろ!」
コトミ「そうよ、2人ともナカマ内で争うなんてバカげてるわ。」
ガブ「ただのチカラ比べだよ!」
レイナ「そうよ、今後の戦いでの連携にも繋がるわ!」
ヤマト「まぁ、そういわれるとアリかなとは思うけど…」
コトミ「次の島で迷惑じゃなかったらにしましょ!」
ガブ「やったぁ!」
レイナ「楽しみね!」
リュウグウ「やれやれ…」
ガブ「次の島まで全速前進ー!」
リュウグウ(今すぐ振り落としてやりたい…)
コトミ「熱っ!」
突然ヘビィのカラダが高熱を放出し始める。
コトミは思わず手を離してしまうが、ベビィのカラダは中に浮きそのまま発光を始める。
ガブ「進化だ!」
レイナ「どんな子になるんだろ?」
発光するベビィにみんなの注目が集まる、徐々に光が収まり、その姿を現す。
成長したその姿は、ライオンの子どもの様に見えるが、既にたてがみもあり、ガブと同じくらいのサイズとなった。
ヤマト「ライオンみたいだ!」
ポケレーターから音が鳴り、画面を見ると新しいモンスターに名前を付ける様指示がある。
ヤマト「名前かぁ…ベアードにしたいけどクマじゃないし…」
コトミ「ライオン…レオン?」
ガブ「かっこいいけど…なんか違う気も…」
レイナ「それじゃ、ガオンは?なんかガオーって鳴きそうだし!」
ヤマト「ガブもなんでも噛みそうだからガブって名前だし、兄弟みたいでいいかも!」
コトミ「あなたの名前はガオンだって!可愛いわね!」
ガオン「ガオンが悪くないな!それにしてもだいぶ頼もしくなったんじゃないか?」
ヤマト「ん?どうしたガオン?」
ガオン「よくわからないけど前の記憶って言うのかな?それが呼び覚まされてる感覚なのかな?」
コトミ「って事はベアードの記憶が残ったまま転生したってこと?」
ガオン「全部とは言わないけど、なんとなく覚えてる様なって感覚だな!まぁオレはオレであってベアードじゃないけど、よろしく!」
ヤマト「よろしく!ガオン!」
ベビィからガオンに進化し、新たな戦力を得たヤマト達、次の島へと向かって進んでいく。
リュウグウ「お楽しみのとこ悪いが、そろそろ着くぞ!」
新たな島が姿を現した。
ヤマト「今度はどんな島なんだ?」
ガオン「この島は人工島だな!元々ある島じゃない、何者かの手によって作られた島のようだ。」
コトミ「ガオン凄いじゃない!」
ガオン「昔の記憶がそう言ってる。」
レイナ「なんだか、ベアードと一緒に旅してるみたい」
リュウグウ「島の情報があるのはありがたいな!」
ガブ「なんだぁ?あのでっかい建物、それになんかモクモクしてるし。」
ヤマト「とにかく、ダークバロンの手がかりがないか、一緒に戦ってくれるナカマがいないか探索しよう!」
リュウグウは岸へとつけ、ヤマト達は上陸する。
岸にはブリキの船が停まっているが乗組員はいないようだ。
ヤマト「オレたち以外にもこの島に来てるヒトがいるのかな?」
レイナ「あの船錆び付いてるし、随分前からココにあるんじゃないかしら?」
ガブ「とにかく進んでみようぜ!」
向かう先には林があり、生活の為か舗装されている。
ヤマト達は舗装された道を道なりに沿って歩いていく。




