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~チュートリアル島④~

ーチュートリアル島 魔獣の渓谷ー

地鳴りが響く。

???「ワォーン」

???「キャイン、キャイン」

???「ガルルルー」

(ドサッ、ドサッ、バシャ、バシャ)

音に反応しヤマトが目を覚ます。

ヤマト「なんだ???」

10数匹のオオカミの様なモンスターがバタバタと倒れている。

残っているモンスターは川の中心でクマの様なモンスターを取り囲み、次々襲いかかる。

クマの様なモンスターは立ち上がり爪や牙を使いオオカミの様なモンスターをなぎ倒している。

ヤマト「起きろ!ガブ!」

ガブ「むにゃむにゃ…ヤマトなんだい?」

ガブは寝ぼけながらカラダを起こす。

???「ガブ、まだ休んどきんしゃい。」

クマの様なモンスターが大きな野太い声でガブに話しかけてくる。その間もオオカミ達はクマに襲いかかるがクマはものともしない。

ガブ「ベアード!」

ガブは目を見開き、クマの名前を呼んだ。

ヤマト「ベアード???」

ガブ「タケルと一緒に冒険したナカマだよ!」

ベアード「もう少し、待っとれよ!」

ベアードは残りのオオカミを全て倒しきる。

倒れていたオオカミ達は逃げていった。

ベアード「ガブ、危ないとこだったのぉ」

ガブ「チカラを使い切ってたから助かったよ。」

ヤマト「危ないとこだったのか?」

ベアード「オマエ達が寝ていたので声を掛けようとしたところガルム(オオカミの様なモンスター)達が襲ってきたのだ。」

ガブ「ガルムは1匹1匹は大した事ないけど群れで連携を取って襲ってくるから囲まれたら無事に済まないんだよ。」

ガブはヤマトに説明をする。

ヤマト「そうだったのか…うかつに休むこともできないなんて…」

ベアード「昔はこの辺も穏やかなエリアだったが、最近どこに行っても凶暴化したモンスターが襲ってくる。」

ガブ「例の模様が関係しているのかな?」

ベアード「模様?」

ガブ「ココに来るまでにエビラとデッドツリーと戦ったんだ、アイツらにも見た事無いような模様があったんだ。」

ベアード「模様か…ガルムの群れのボスにも模様だかアザだか分からないものがあったような気がするのぉ…時にニンゲン、オマエは何者だ?」

ヤマト「オレはヤマト、タケルの息子だ。」

ベアード「オマエがタケルの…そうかあの頃から随分時が経っているのだな」

ガブ「オイラ達が知らない間にな…」

ヤマト「ベアード…父さんの時と同じようにオレにチカラを貸してくれないか?」

ベアード「タケルの息子とあっては断るわけにはいかないな、まぁ元よりそのつもりだがな」

ガブ「そうだ!ヤマト、ベアードにポケレーターを向けてみろ!」

ヤマトはガブに言われるがままポケレーターの画面をベアードに向ける。

(アラタニ ベアードヲ ナカマニ シマスカ?)

(YES◀・NO)

ヤマトは迷わずポケレーターの決定ボタンを押す。

ポケレーターから出る光りがベアードを包み込む。

ガブ「コレでオイラ以外の初めてナカマが増えたな」

ベアード「よろしく頼むのぉ」

ヤマト「こうやってナカマを増やしていくのか?」

ベアード「ワシらにその意思があれば契約可能じゃな」

ガブ「オイラの場合は、元々ポケレーターに登録してあるから契約しなくてもナカマになるけどな」

ヤマト「そうか、ベアードこれからよろしく頼む!」

ベアード「任せんしゃい!」

ガブ「ナカマも増えたし、ポケレーターの他の使い方も教えてやるよ!」

ヤマト「他の使い方…?」

ベアード「まぁ楽しみにしときんしゃい。」

ヤマト「…???」

ヤマトとガブに新たに加わったナカマ、ベアード。

タケルのかつてのナカマだけあって頼もしい存在だ。

ベアード「そうじゃ、ヤマトにガブよ、ココいらではシャケモンが採れる。ポケレーターに保存して行ったらどうだ?シャケモンはワシの大好物じゃ」

ヤマト「シャケモン???」

ガブ「んー、タケルが言うにはサケの切り身?が川を泳いでるんだ!もちろんそのままでもウマいし焼いてもウマいまぁオイラは肉のほうが好きだけどな!」

ヤマト「試しに少し保存しておこう!」

ベアード「どれワシが採ってやろう!少しと言わず保存できるだけしとけ!」

ベアードはそういうと川の水面に腕を振り下ろした。

シャケモンが空を舞う。

すかさずポケレーターでスキャンするヤマト。

何度か繰り返し、シャケモン20尾程を保存した。

ガブ「たくさん採れたし、そろそろ先に進もうか!」

ヤマト「そうだな、ダークバロンの事もあるし…」

ベアード「ダークバロンじゃと…?」

ガブ「そうなんだ、オイラ達森の中でヤツに会ったんだ。」

ベアード「ヤツの封印が解かれるとはのぉ…」

ヤマト「ベアードから見てもそんなにヤバいヤツなのか?」

ベアード「ガブにしても、ワシにしても1体1では歯が立たんな」

ヤマト「そんなヤツどうやって…」

ベアード「ナカマをたくさん集めた方がいいのぉ」

ガブ「これから行く先々でナカマも探していこう。」

ヤマト「そうだな。ガブ、ベアード、一緒にダークバロンをやっつけよう!」

ベアード「がはははは!ヤマトは頼もしいやっちゃのぉ」

ガブ(ダークバロンに見つかる前にはやくヤマトを元の世界にかえしてやらなきゃ)

ガブの思いを知らないヤマトはダークバロンを退けこの世界を救うつもりでいる。

ヤマト、ガブ、ベアードの3人は川沿いを下へ下へと進んで行く。

ベアード「ヤマト、ガブよもう少し進むとレオまるというワシの古い友人がいる、この渓谷をナワバリとしているからワシらの知らない情報も知っているかもしれん、少し話をきいてみてはどうだ?」

ガブ「確かにオイラ達には情報が無さすぎる、1度話を聞くのもいいかもしれないな。」

ヤマト「ガブがそう言うなら」

ベアード「では2人ともワシの背に乗れ!そこまでひとっ走りしてやろう」

そういうとベアードはしゃがんでヤマトとガブを背中に乗せた。

ヤマト「ありがとう、ベアード!」

ベアード「いいってことよ、背に乗せるのはタケル以来じゃのぉ」

ガブ「ベアードの背中もふもふで乗り心地サイコーだろ」

ヤマト「もふもふ、フカフカのソファみたいだ」

ガブ「ソファ?よくわかんないけどもふもふフカフカー」

ベアードに乗り、3人は目的地であるレオまるの住む洞窟へとやってきた。

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