~古代の島④~
ー獣人アマゾネスエリア レオネスの居城ー
ゴリネスに案内され、着いて行った先には他の家とは比べ物にならないくらい大きな建物だった。
石造りのまるで王宮と言っても過言ではないくらい大きな建物である。
ヤマト「ココが…」
ゴリネス「恥を承知で頼む...レオネスを救ってやってくれ、アイツはあんな事するヤツじゃないんだ...」
ヤマト「オレたちに任せてくれ!」
ゴリネスは無言で頷いた。
建物の門にはサイとカバの獣人が門番をしていた。
サイネス「ゴリネス様そヤツらは...?」
ゴリネス「レオネスも村も、島も救ってくれるらしい...」
カバネス「そんな都合のいい事あるはずないじゃない!」
サイネス「見るからに弱そうだし...そっちの獣人は多少できるのかもしれないけどレオネスにはとても...」
コルトがポケレーターから出てくる。
仮契約の為モンスターの意思で行き来し放題のようだ。
ゴリネス達は武器を構える。
ゴリネス「アマゾネス!もしやこの者達謀ったのか!」
コルトは武器を手に取り、その場に捨てる。
サイネス「なんのつもりだ!」
コルトの行動に疑問を持ちながらサイネスは問う。
コルトはその場に正座し、頭を地面に付ける。
コルト「ワタシはアマゾネスと獣人アマゾネスの争いを終わりにしたい思っている。だがその為には今の戦士長レオネスを救わなければならない、ワタシたちにどうかチカラを貸してほしい...」
アマゾネスの戦士長コルトの心からの言葉に、獣人達は言葉を失った。
カバネス「ワタシ達も争いをしたい訳じゃない...昔からアマゾネス達と理由もなく恨み合い争うしか無かっただけ...和睦なんて考えた事もなかった...」
サイネス「でも先代たちは...それでいいのかしら...ワタシの師匠はアマゾネスに消滅された」
コルト「お互い遺恨は残るかもしれない...でもワタシ達はまだなにも始まっていない、これから全てのアマゾネスがひとつとなり国を作り上げていこうじゃないか!」
ゴリネス「その言葉が嘘だった時にはただでは済まさんぞ!」
コルト「その時は戦士長であるワタシを好きにするといい!」
ゴリネス「わかった、ひとまずその言葉信じよう、だが何よりレオネスを!」
レオネス「話は聞こえていたゾ!」
レオネスは門に向かって歩いてくる。
レオネス「アマゾネスと獣人の長い長い戦い。これまで流れた血。全てを無かったことにしてやり直しましょうって都合が良すぎないか?」
コルトは立ち上がり武器を取る。
レオネス「アマゾネスの敗北を認めワタシ達の下に付くと言うなら考えない事もないが...武器を取るということはそんなつもりもないんだろ?所詮ワタシ達は戦いの中でしか生きられない、争いを求め、血を求める!」
コルト「レオネス!お前を解放してやる!」
ヤマト「コルト闇雲に戦っちゃダメだ!紋章を狙え!」
レオネス「紋章ねぇ...コレの事かしら?」
左腿にダークバロンの紋章がある。
レオネス「アナタたちに教えてあげる、誰が1番強くて、誰の下に付かなきゃいけないのかを!」
ゴリネス、サイネス、カバネスはレオネスからの報復を恐れて立ち尽くしている。
コルトはレオネスとの距離を図りながら紋章を狙う。
レオネスは巨大な斧を振りかざし、コルトの剣を叩き折った。
コルト「まさかここまでの差が...」
レオネス「哀しいなぁ...かつてはほぼ互角だったというのにここまで差がつくなんて...」
レオネスの言葉は全て言わされているような感じがあり、何一つレオネスの意思が伝わって来ない。
レオネス「さようなら、コルトかつての戦友よ」
レオネスの斧がコルトを襲う。
ガブ・レイナ「なぁんか勘違いしてなぁい?」
ガブは斧を蹴り飛ばす。
レオネス「邪魔しないでよ!」
ガブ・レイナ「アナタの相手はこのアタシ!コルトはただの案内人なんだから!」
レオネス「アンタから先に消滅られたいってワケ?わかった、さきに片付けてあげる!」
ガブ・レイナ「紋章で操られてる割によく喋るわね!」
ガブはマントの中からクナイ状の武器を取り出す!
ガブ・レイナ「面白いモノを見せてあげる!」
クナイで斧へと斬り掛かる。
レオネス「バッカじゃない!」
レオネスは斧を振りかざし迎え撃つ。
斧は真っ二つに斬れた。
ガブのクナイは黒い雷を帯びている。
レオネス「クナイごときに...」
ガブ・レイナ「面白いでしょ?こんな使い方もできるみたい!」
ガブはさらにクナイを取り出しレオネスに投げつける。
レオネス「なによ!こんなもの!」
レオネスの目にはクナイが止まっているように見えるが次の瞬間止まっているかに見えたクナイが一気に加速し、レオネスに飛んでくる。
レオネス「くっ!」
左腿にはダメージを受けないように両手で防ぐレオネス。




