~古代の島③~
ー獣人アマゾネスエリアー
ガブ・レイナ「まずはアナタの名前から教えてもらえる?」
???「ウチの名前はウルネス。ウチの暮らす獣人エリアは色々な種類の獣人達がお互い助け合いながら暮らしてる集落なの。畑仕事やチカラ仕事に分かれてみんなが向いてる仕事をしているわ。一応アマゾネスとの争いや、敵襲に備えての戦士達はいるけどあくまでも自分達を守る為の戦士だからイタズラにチカラを誇示したりはしないわ。」
アマゾネスから聞いている話とは違い、穏やかな印象を受けた。
ガブ・レイナ「それで...戦士長が操られているって話は...?」
ウルネス「ウチらの戦士長、獅子族のレオネスって言うんだけど...元々臆病な娘なんだけどみんなをまとめるのが上手いから戦士長になったの。でも最近ダークバロンの襲撃があって、それからというもの戦いと血を凄く求めるようになったの...」
ヤマト「ますます怪しいな...」
コトミ「ダークバロンの紋章とかあるんじゃない?」
ウルネス「紋章...?見た事ないタトゥーなら増えてた気もするけど...」
ウルネスはなにか言いたげだが次の言葉が出てこない。
ガブ・レイナ「ウルネス...?」
ウルネス「ウチ、最近のレオネスが怖いの...争いがない時は所属の戦士を血が出るまでいたぶるの...それにアマゾネスの人たちに捕まった娘にトドメをさしたのだって...」
ウルネスは両手で顔を抑えうずくまる。
ガブ・レイナ「ウルネス...」
コルト「話は聞かせてもらったぞ!獣人の娘!」
ウルネスは突然の声に驚く。
コルトの意思でポケレーターから出てくる。
ウルネス「アマゾ...ネス...」
ウルネスは怯えている、同時にガブ達にハメられたのではという恐怖でカラダが動かない。
コルト「そう怖がることはない、ワタシは真実を知りたかっただけなのだ!」
ウルネスを抱きしめるコルト。
ウルネス「えっ!?」
コルト「辛かったな...ワタシ達がなんとかしてやる!」
ヤマト「コルト、いきなり出てくるからビックリしたじゃないか!でもウルネス達を救うってのには賛成だよ!」
コトミ「そうね、一瞬争いになるのかと思ってヒヤヒヤしちゃったけど...コルトだって別に争わなくていいならそれが1番だもんね。」
コルト「まったく、失礼なヤツらだな、村長だって無用な争いなんて望んでいないよ!」
ガブ・レイナ「ねぇウルネス、レオネスの所へ案内してくれないかしら?」
ウルネス「そうしたいけど...」
ヤマト「どうしたんだ...?」
ウルネス「もし...もしアナタ達が...レオネスに負けたら...ウチが...」
ヤマト「オレたちが負けるわけないよ!」
ガブ・レイナはヤマトの前に出て、ヤマトを止める。
ガブ・レイナ「そうね、アナタをそこまで危険な目に合わせるわけにいかないわ、場所だけでも教えてくれたら自分達でいくから大丈夫よ!」
ウルネスに場所を聞き、さっそく向かうヤマト達。
ウルネス自身、期待と不安が入り交じりどうしたらいいか分からない。
自分達の為にレオネスの元へ向かってるヤマト達の背中を見守りながらも葛藤を続ける。
コルト「レオネスか!何度か手合わせしたがヤツは中々に手強い相手だぞ!」
ヤマト「コルトと同じくらいの実力ってことなのか?」
コルト「手合わせした時はほぼ互角だったが今はわからないな、ダークバロンによってどのくらい強化されているかわからないしな。」
ガブ・レイナ「アタシに任せな!」
ヤマト「そんなに自信があるのか?」
ガブ・レイナ「まぁやってみなきゃわかんないけど、本場のアマゾネスとチカラ比べできるんだ、今のアタシがどれくらい強くなったか知る丁度いい機会だ!」
コトミ「戦いの方はガブ達に任せるにして、リュウグウとわたしはサポートをメインでやりましょう。」
リュウグウ「またサポートか...」
コルト「サポートは嫌いか?」
リュウグウ「オレだって、戦える。毎回毎回サポートじゃカラダがなまっちまうよ。」
コルト「まぁ、若いヤツにはサポートの面白さや重要性はわからないと思うけど、戦いの前、戦いの後のサポートで戦っている方は大分違うんだけどな、まぁオマエももう少し年を重ねたらわかるさ。」
リュウグウは少しムッとする。
コルトは言うだけ言ってポケレーターに戻って行った。
ウルネスから聞いた道を進んでいくと獣人アマゾネスの集落へと出た。
ー獣人アマゾネスエリア 集落ー
???「動くな!侵入者共!」
ゴリラ型獣人アマゾネスがヤマトに向けて槍を構える。
ゴリネス「この村に何の用だ!」
ヤマト「レオネスを倒しに来た!」
ヤマトは目的を堂々と応える。
ゴリネスは一瞬驚いた表情をする。
ゴリネス「その言葉本当だろうな...?」
ヤマト「レオネスを救って、この村を、この島を救いに来た!」
ゴリネス「その言葉待っていた。」
ゴリネスは槍を下ろし、レオネスの住む家へと案内してくれた。




