~夢の島①~
ー雷の降る島 エレカゲの部屋 トレーニングルームー
全員でゴハンを食べ終わったあと、足湯や、プールで癒された5人は、個室で休息していた。
エレカゲ「到着しました!」
ヤマト「エレカゲありがとう!みんな準備はいいな!」
他の4人は真剣な表情で頷く。
ー雷の降る島 港ー
エレカゲ「島に渡れるように、橋をかけておきました。」
エレカゲの技術によって雷の降る島から橋が伸びている。
エレカゲ「皆さんが渡りきったら私はまた海に出ます。」
ヤマト「何からなにまで助かるよ」
ガブ「エレカゲ、旧友に逢えて嬉しかったよ。」
コトミ「お陰でこれからも戦えそうよ。」
レイナ「いい機会を与えてくれてありがとう。」
リュウグウ「書物のワザを全部モノにしてみせるよ。」
それぞれにエレカゲに感謝を伝え、橋を渡って島へと向かっていくヤマト達。
エレカゲ「それではお元気でー」
橋を渡りきると橋が雷の降る島の方へと戻っていき、エレカゲは海へと出た。
ヤマト「さぁ新たな冒険の始まりだ!」
ー夢の島 海岸ー
海岸に沿って歩いていくヤマト達、ふと空を見上げると、ヒツジ雲ならぬヒツジ達が空に浮かんでいる。
ヒツジ達は眠っているようで鼻ちょうちんをつけている。
コトミ「なんか可愛いー」
レイナ「ホントずっと見てると...眠くなってくる...」
ヤマト「レイナ寝ちゃダメだよほら...」
ヤマトがレイナを引っ張って進む。
しばらく歩くと草原に出た。
ー夢の島 草原ー
コトミ「牧場みたいね。」
見渡す限りの草原には牛、ヒツジ、ヤギ、アルパカなどの草食動物を模したモンスターがいたが全てが眠っている。
ガブ「コイツらなんでみんな眠ってるんだ?」
ヤマト「まぁ襲ってこられるよりはいいだろ?」
モンスター達を見ていると段々眠くなってくる。
ヤマト「なんかオレ達まで眠くなってくるな...」
ガブ「レイナの事言えないじゃないか...」
コトミ「ふぁあ~」
リュウグウ「コレは...」
レイナ「Zzz...」
全員がその場で眠ってしまった。
ーリュウグウの夢の中ー
リュウグウ「アレ...オレ確か新しい島に上陸して...」
海竜王だ!王様ー!
リュウグウを称える声があちこちから聞こえてくる。
海竜族も、海人族も協力して新たな海の国を再建した。
そこの王としてリュウグウが君臨している。
どんな些細な問題も国民の声を聞き、海に住む全ての種族が住みやすい環境を作っている。
そこに侵入者が攻めてくるが、リュウグウの新ワザで殲滅する。
既にリュウグウのイメージでは新ワザは完成していたが、実戦ではまだ使えるほどではない。
リュウグウ(上手く使えたらさっきみたいにワザが使えるのかな...)
自分の実力と夢の中のチカラが違いすぎる事で、リュウグウは今夢の中にいると気がつく。
ーレイナの夢の中ー
レイナ(ココは...)
レイナの故郷、スクラップヤード港街にいた。
ソコには亡くなったハズのレイナの両親がいた。
レイナは涙を流しながら両親の腕の中へと飛び込んでいく。
レイナ父「どうしたんだいきなり」
レイナ「だってお父さん、お母さん...」
涙でグズグズなレイナ。
レイナ母「変な子ねぇ、さぁおうちに帰りましょう。」
親子3人で暮らす家に帰っていくレイナ。
途中町の長と出会いそこでも泣き崩れるレイナ。
既に亡くなっている事がわかっている、だが姿を目の前にするだけでこんなにも涙が溢れる。
もう少し...あと少しだけこうしていたい。
レイナはすぐに夢だとわかった、夢であってももう少しだけこの幸せな夢に浸っていたい、そう思った。
ーガブの夢の中ー
ダークバロンを倒して世界の平和を守った。
そこにはタケルとベアードと、もう1人の姿があるが誰かが思い出せない。
姿が思い出せないが、コトミと同じポケレーターを首から下げている。
ガブ「キミは...誰なんだ...?」
???「█████。」
ガブ「聞こえないよ、ねぇ!」
ガブの視界はノイズによってボヤけてしまう。
ガブ「どうしてオイラいつもあの子を思い出せないんだ...?」
ガブ「コトミ...なのか...?いやまさか...コトミな訳が無い...」
場面が一転する。
ヤマト、ベアード、レイナ、コトミ、リュウグウと一緒にダークバロンに立ち向かっている。
ダークバロンの猛攻に手詰まりとなったガブは新たな進化を遂げる。
進化のチカラによってダークバロンを倒すも肝心な進化した際の姿はガブ目線の為見えないようだ。
ダークバロン撃退後はみんなで恒例の食事をしている。
肉やシャケモン、ビンミルク、みんなで楽しそうに食べている。
コレがオイラ達の進むべき未来...
ベアードの姿がある事で現実でないことは薄々分かっていたガブだが、それ以外は全て現実にしなきゃいけない、新しい進化を身につけなきゃいけない、進化のヒントを見つける為にガブは夢の世界に滞在する。




