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~轟雷の降る島⑦~

ートレーニングルーム ヤマト側ー

ガブフレイムに焼かれたハズのレイナが立っている。

レイナ「コレは...?」

エレカゲ「擬人族のワザですねぇ。」

レイナの着ている服が変わっている。

エレカゲ「ソレはフォルムチェンジですね。今のフォルムはヒートフォルムとでもいいますか、炎耐性のあるフォルムであり、おそらく自身の攻撃にも炎のチカラが付与されます。」

レイナは武器を振ってみると武器から炎が舞い上がる。

レイナ「へぇ!コレいいわね!耐性と攻撃力が同時にアップするのね...」

言い終わるとレイナはそのまま倒れてしまった。

おそらくガブフレイムに対しての耐性は付いていたものの追撃してくる黒い雷のダメージとこれまでのガブとの戦いの疲労と考えられる。

ガブ「つかれたー、まさかレイナがここまでやるとは...」

ガブも疲労から進化が解ける。

ヤマト「2人とも大丈夫か?」

ガブ「大丈夫...ハァハァ...」

ガブもいつの間にか息が切れている。

レイナ「もう少しだったのにー」

レイナも疲労はあるが何かが吹っ切れてスッキリした様子である。

エレカゲ「ふむふむ、なるほどなるほど、まだ元気そうですね、せっかくだからレイナさんには擬人族のワザを1つ教えておきましょう。」

エレカゲはリュウグウの時と同じように書物を取り出して説明する。

レイナ「えっ!今?頭使うのはちょっと...」

エレカゲ「いやいや、せっかくだからね、ちょっとだけですから、ね!さわりだけでも...」

レイナ「頭使いたくなーい!」

肉体派のレイナにとって頭を使う系はガブとの戦闘訓練よりもツラいようである。

ヤマト「あれ?エレカゲが2人いる?」

レイナに教えているエレカゲとリュウグウに教えているエレカゲ交互に指を指すも何度見ても2人いた。

エレカゲ「私たちトカゲ族はシッポを切り離す事が出来るのです。そのシッポから胴を再生する事で私の完全な分身ができたのです。」

レイナ「それも面白い能力ね!」

エレカゲ「コレはトカゲ族だけのワザなのでレイナさんはこっちのワザに集中して下さいね!」

レイナ「はぁーい」

渋々ではあるが何とか次の島への到着までに覚えられるようにレイナも教わっている。

ヤマト(みんなもやっぱりこのままじゃダークバロンには敵わないと痛感しているんだ...オレにもできることを...)

コトミ「ヤマト、あんまり難しく考えなくて大丈夫だよ、みんなそれぞれに、今のままではダメだって思ってたけど、なかなかゆっくりトレーニングする時間も作れなくて言い出せなかったのよ...でも今そういうチャンスを貰えたからこそ全力でやれる事をやってる...みんなを信じましょう。」

ヤマト「ありがとうコトミ。」

レイナがエレカゲとのトレーニングに行ってしまった為、ガブはノイズ暴走を制御できる時間を増やせるトレーニングに1人続けている。

ヤマト「ガブ、何があってもオレがガブを支えるからガブもオレを信じて戦ってくれ!」

ガブ「ヤマト、今更何言ってんだよ!オイラはいつだってヤマトを信頼してるよ」

ガブは照れくさそうにしながらトレーニングを続ける。

ガブもレイナもリュウグウも、もうナカマを失わない様に、誰も傷つかないように、自分が守るんだという気持ちでトレーニングを続けている。

エレカゲ「おや、おやおやおや?予定よりも早く次の島の海域に入ったみたいですね。」

ヤマト「上陸するまでどのくらいだ?」

エレカゲ「そうですね、遅くとも明日の朝には上陸出来そうです。」

ヤマト「あんまり時間がないな...そろそろトレーニングをやめて休養させた方がよさそうかな?」

コトミ「そうね、ある程度はかたちになってるみたいだし、疲れを残さないうちに休ませた方がいいかもね。」

ヤマト「エレカゲ、そろそろ切り上げよう。」

エレカゲ「そうしますか。皆さん、休養に入りましょう。」

ガブ「もうそんなに時間が無いのか?」

ヤマト「次の島の情報がない以上、なるべく体力を回復させておかないと。」

ガブ「ヤマトがそういうなら仕方ないな!」

レイナ「ワザの理論もわかったし、あとは細かいとこだけだから アタシもOKよ」

リュウグウ「こっちも大丈夫だ!」

ヤマト「それじゃ、みんなゴハンにしよう!」

ポケレーターから肉、シャケモン、ビンミルク次々取り出しエレカゲを混ぜて7人分を用意する。

コトミ「あれ?1人分多くない?」

ヤマト「コレはベアードの分。ベアードはいない、でもオレ達のナカマに変わりは無い。彼の意思、も想いもオレ達が継いでいく。コレはベアードへの弔いだ。」

シャケモンとビンミルク、ベアードの好物を亡きベアードへと捧げる。

ヤマト「さぁ、食おう!」

みんなでゴハンを囲む。

こんな日常すらもダークバロンは奪おうとしている。

変わらぬ日常を平和に過ごしていけるようヤマト達は戦って行く事を再確認した。

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