~轟雷の降る島⑤~
ー雷の降る島 エレカゲの部屋 トレーニングルームー
黒い影達は一斉にガブ目掛けて襲いかかってくる。
ヤマト「ガブ...やれ!」
ガブは無言で飛び上がる、黒い影達はガブの動きについて来れない。
ガブはツメやキバを使い次々と黒い影を攻撃していく。
エレカゲ「その黒い影達は一定量以上のダメージを受けない限り自動で再生します。」
ガブの攻撃を喰らった影達は再生していく。
ヤマト「ガブ、ガブファイアーだ!」
ガブファイアーを放つ為に、溜めに入るとガブファイアーにノイズが混ざる。
ガブ「ガブファイアー」
ノイズが黒い雷に変わりガブファイアーと混ざり合いながら黒い影達に向かっていく。
ガブファイアーを受けた黒い影達は復活してこない。
エレカゲ「エークセレンッ!なんて素晴らしい、ヤマトくんポケレーターを見てみてください!」
ヤマトはポケレーターの画面を見る。
(ガブ ヲ シンカ サセマスカ?)
(YES◀・NO)
エレカゲ「空間内に進化できる条件を整えました。試しに進化させてみてください!」
ヤマトは決定ボタンを押す。
ノイズがガブの体にまとったまま進化を遂げる。
ノイズの暴走により、ガブの毛は黒くなり、進化した姿となる。
(バチッバチバチッ)
黒いカラダに雷をまとった姿となる。
ガブ「進化!黒い轟雷」(バチバチッ)
先程より速く駆けるガブ、ガブを追うように黒い雷が追尾する。
ガブが敵と認識したモノのみを追尾した雷が襲う。
ガブ「ガブフレイムver.轟雷」
ガブフレイムに黒い雷が混ざり、破壊力が増す。
一撃で残っていた黒い影を葬った。
エレカゲ「威力も範囲も計算以上だ...」
ガブ「そろそろノイズの暴走に慣れてきた。」
ヤマト「カラダへの負担は?」
ガブ「まぁ体力の消耗はえげつないけどな...」
ガブは元の姿に戻るとノイズも消えた。
紅い目は左目だけが元に戻らない。
ガブ「なかなか疲れるな...コレ...」
ヤマト「奥の手に使うしか無さそうだな。」
エレカゲ「どんどんカラダをノイズに慣らしていくことで持続時間は長くなるはずです。どんどん使っていきましょう!」
ガブの雷を見れて興奮しているエレカゲ。
エレカゲ「念の為、ノイズの暴走が制御出来ない時用にポケレーターに機能を追加しときましょう!」
ヤマト「いや...大丈夫だ、ガブはもうノイズに負けない!それより追加して欲しい機能があるんだけど...」
エレカゲ「なんでも言ってみて下さい!」
ヤマト「実はさ█████!」
エレカゲ「なるほど、なるほど、なるほど!お任せ下さい!」
ヤマト「あとコトミの方にも頼むよ!」
エレカゲ「お任せ下さい!」
ヤマト「そういえばアイツら出してもらえるかな?」
エレカゲ「あれ?あれあれあれ?そうでした、そうでした!なにか忘れていると思ったら...」
エレカゲは空間に出口を作り出し、コトミ達にトレーニングルームに入ってくるように促す。
コトミ、レイナ、リュウグウはトレーニングルームへと進んでいく。
レイナ「上手くいったの?」
ヤマト「もうバッチリだよ!」
コトミ「心配したんだから!」
リュウグウ「どうなるかと思ったよ!」
ガブ「心配かけてごめんな!」
ヤマト「そうそう、コトミちょっとポケレーターをエレカゲに貸してくれないか?例のアレできるらしいんだ!」
コトミ「えっ!ホント?」
コトミはポケレーターを首から外しエレカゲに渡す。
エレカゲ「おや?おやおやおや?どこかで見た事があるポケレーターのような...でも思い出せない...」
ヤマトとコトミのポケレーターを預かり機能を追加するエレカゲ。
エレカゲ「コレで大丈夫かと!」
ヤマト「ありがとうエレカゲ!」
エレカゲ「どういたしまして!他にも色んな機能を開発しております。もし必要であればいつでも連絡してください。」
ヤマト「ありがとうエレカゲ!」
エレカゲ「ちなみにですがこの島雷を動力にして少しずつ移動をしているのであと2、3日もいれば次の島に着きますけど...」
コトミ「それはいいわね!その間レイナもリュウグウもトレーニングしてみない?」
レイナ「それもいいわね!ガブだけ強くなっていくのもなんか嫌だし。」
リュウグウ「オレもぜひ参加させてもらう!」
コトミ「ヤマト!これでいい?」
ヤマト「ありがとうコトミ、レイナ、リュウグウ!みんなで強くなってダークバロンを倒そう!」
エレカゲ「そうと決まれば皆さんさっそくやっていきましょう!」
レイナ「ガブ!アナタ、ノイズを制御できるようになったらしいわね!」
ガブ「まぁね!」
レイナ「そのチカラでアタシと戦って!」
ガブ「...なんで?」
レイナ「アタシはそれを更に超えたいの!」
ガブ「レイナらしいな...わかった、その代わり手加減は出来ないぞ!」
レイナ「臨むところよ!」
ガブとレイナのトレーニングが始まった。




