~恐怖の遊園地⑤~
ー廃れた遊園地 合成獣研究所ー
ダークバロン「彼は私たちの為により強力な兵士を作っているのですよ、ねぇDr.エイプ」
なんと、老猿の研究室の奥からダークバロンが出てきた。
ヤマト「ダークバロン!」
メガロドンの部屋で会った時の事を思い出すヤマト。
Dr.エイプ「ワシは只々、研究がしたいだけ、ダークバロン様は、強力な兵士が欲しい、利害の一致じゃなフォッフォッフォ」
ガブ「ダークバロンも一緒にいるなんて好都合だ!ぶちのめしてやる!」
ベアード「ガブ!あまり挑発するな!」
コトミ(ダークバロン…どこかで見た事あるような…)
ダークバロン「そういえばヤマトくん、メガロドンの所での事は覚えていますか?」
ヤマトは黙っている。
ヤマト(今のままではダークバロンに敵わない…)
ダークバロン「あの時はああ言いましたが、せっかくココに来たんだ、Dr.エイプの作った合成獣の実験台にでもなってもらいましょう。」
Dr.エイプ「フォッフォッフォ、ならば作ったばかりのコイツを試させてもらおうか」
Dr.エイプは機械を操作するとNo.29と書かれた装置が白い煙を立てながら開く。
中からは猿の顔、虎の胴体、尾は蛇の【鵺】が出てきた。
Dr.エイプ「コイツは大昔に実在したと言われている生物を模して作り上げた合成獣 鵺じゃ!」
鵺「ヒィーン、ヒィーン」
鳴き声まで再現されている。
ダークバロン「コレは面白い見せ物になりそうですね。」
Dr.エイプ「ダークバロン様、鵺は知性が足りませぬ。ココにいると巻き込まれるかと。」
ダークバロン「そうか生で見れないのは残念ですが、巻き込まれてDr.を失うのは損失ですね。これを置いていきましょう。」
闇のチカラを使い、ダークバロンとDr.エイプは姿を消した。
代わりに目玉に羽が生えた、手のひらサイズ紫色のモンスターを置いていく。
このモンスターに意思はなく、目で見たものをダークバロンへと直接映像として送ることができるようだ。
ヤマト(よかった、ダークバロンはいないのか)
ヤマトはホッとする。
ーダークバロン居城ー
Dr.エイプ「ダークバロン様も人が悪い、あの鵺は知性はないもののそれ以外のチカラだけであれば貴方様をも凌ぐというのに…」
ダークバロン「これも余興というものですよ。」
ー廃れた遊園地 合成獣研究所ー
ベアード「気をつけるんじゃ!知性がないという事は手加減も様子見もないぞ!」
鵺「ヒィーン、ヒィーン」
鵺はいきなりヤマトに向かってくる。
ヤマト「ガブ!ベアード!レイナ!」
3人はヤマトの前に壁のように陣を組むが鵺の虎の様な前足で蹴散らされる。
コトミ「リュウグウ!この前の眠らせるやつできる?」
リュウグウ「さっきから試してるけどダメみたいだ!」
コトミ「ヤマト危ない!」
ヤマトは鵺の突進でら吹き飛ばされる。
Dr.エイプの機械に当たり機械が壊れる。
ヤマト「っ…」
ヤマトは左腕を押さえて立ち上がる。
左腕からは血が流れている。
ヤマト「自然の生き物なら火に弱いはずだ、ガブ!」
ヤマトはふらふらしながらもガブへ指示を出す。
ガブは鵺目掛けてガブファイヤーを放つが鵺は後ろに飛び回避する。
回避はされたが鵺は火を嫌がる仕草をする。
ヤマト「やっぱりそうか!ガブ、ガブファイアーを!」
ガブファイアーを連続して放つも鵺はことごとく回避する。
ベアード「ワシも援護するぞ!」
ベアードは鵺が回避出来ないように肉弾戦を挑む。
レイナは武器を取り、鵺の死角を狙い後ろから攻める。
ガブ「これならいける!ガブファイアー!」
ガブができる限りの特大のガブファイアーを放つ。
ガブファイアーがヒットし爆煙が鵺を包む。
レイナ「きゃあああー」
鵺の死角を狙っていたレイナは鵺の蛇の尻尾に捕まり、ガブファイアーの盾にされていたのだ。
鵺の尾は蛇、つまり尾に目があり死角ではなかった。
ヤマト「レイナ!」
鵺はレイナを地面へと投げ捨てる。
コトミ「リュウグウ!レイナを回復出来る?」
リュウグウは海竜の加護で回復を試みる。
ヤマト「ジョブマッチだ!」
ポケレーターを見るヤマト。
(ココデハ ジョブマッチ ヲ シヨウデキマセン)
ヤマト(なんで…?)
ガブ「ジョブマッチは?」
ヤマト「ここではできないらしい…」
ベアード「研究所ないでジョブマッチ出来ないよう電波でも出ているのか…?」
ヤマト「これならどうだ!」
(ガブ ヲ シンカ サセマスカ?)
(YES◀・NO)
ヤマトはガブの進化を試みる。
いつもの光と共に黒いノイズの様な光がガブへと取り込まれる。
ガブは進化を遂げるがいつもの白いカラダに黒い雷の様な模様があちこちにある。
ヤマト「ガブ…?」
ガブ「なんだ…コレ?」
ガブは自分のカラダの模様を見る。
ガブ「なんか…チカラがみなぎってくるし、カッコイイ!」




