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~恐怖の遊園地②~

ー廃れた遊園地 お化け屋敷前ー

コトミ「2人ともしっかりして!」

ヤマトもガブも催眠状態から元に戻らない。

お化け屋敷の入り口にある鉄製のフタ付きゴミバケツがコトミ少しずつ近づいてくるがコトミの背後にあるため気が付かない。

コトミの真後ろまで来た時、ゴミバケツから声が聞こえた。

???「ニンゲンか?珍しいな」

コトミ「ヒイッ」

コトミは背後から急に声が聞こえビクッっとする。

???「おれはガービッジ、ココの遊園地が開園した時からの古株さ!」

コトミ「誰よ…姿を表しなさいよ…」

コトミは怯えていることに気づかれないよう強気で応える。

ガービッジ「姿か…いいだろう!」

ゴミバケツのフタを開けて見せるも中は空っぽで強いてあげるとすれば蓋が上顎、バケツ部が下顎のようになっていてなんでも噛み切れそうな歯がついている。

コトミ「なんなのよあなた…」

ガービッジ「まぁそう怒るなって、急にソコの2人がおかしくなって困ってるんだろ?」

コトミ「なぜそれを…」

ガービッジ「ここに来るやつはみんなそうだからさ!大方SLの中でヤツらと目を合わせたんだろう」

コトミはハッとする。

コトミはSLの中で最初にぬいぐるみ

見つけた後は目を瞑っていたがヤマトとガブはあちこちにいるぬいぐるみを見ていた。

ガービッジ「ヤツらの目をじっとみると催眠状態になっちまうらしい、そのままこのお化け屋敷に入って行って帰らぬ人となった奴をおれは何人も知っている。ソイツら連れてこいよ!元に戻したいんだろ?」

そう言うとガービッジはお化け屋敷よりも奥の路地へと入っていく。

コトミは疑いながらもヤマトとガブの手を引き、なんとかガービッジについて行く。

路地に入るとガービッジはマンホールのフタを開けて待っていた。

ガービッジ「こっちだ!見つからないようはやく!」

コトミ「誰によ…」

ヤマトとガブを引っ張りながらだとどうしてもマンホールに入れないコトミ。

ガービッジ「仕方ねぇな」

ガービッジはゴミバケツのフタを開けヤマトとガブを自分の体内へと入れる。

コトミ「ちょっと!」

ガービッジ「喰いやしねぇよ!ほらアンタも急いで!」

マンホールは地下通路へと続いている。

しばらく進むと扉があり、ガービッジは扉の中へと進んでいく。


ー廃れた遊園地 地下隠し部屋ー

???「なんだいガービッジ!その娘は?」

魔女の様な姿をした老婆がガービッジに聞いた。

ガービッジ「娘だけじゃないぜ」

ゴミバケツのフタを開けてヤマトとガブを吐き出す。

老婆「こっちの2人は催眠にかかっているようだね」

コトミ「あの…」

老婆「まったく、ヤツらはなにを考えているんだか…ほらその2人に飲ませな」

老婆はコトミに怪しげな緑色の試験管に入った液体を渡してくる。

コトミ「なに…これ…」

ブクブクと泡立ちカラダに悪そうな液体を手渡されコトミは困惑する。

老婆「そいつらの催眠を解くクスリだよ」

コトミは飲ませていいものか迷う。

ガービッジ「仲間を助けたけりゃはやく飲ませてやりな!」

ガービッジの後押しもあり勢いでヤマトとガブにクスリを飲ませる。

ボンヤリしていたヤマトの視界が開ける。

ヤマト「コトミ?あれ?ココは?」

ガブ「なんだか口の中が変な味する…」

2人は正気に戻ったようだ。

ガービッジ「よかったな娘!あのまま放置してたらこの2人も危ないとこだった。」

ヤマト「危ないとこ…?」

老婆「昔、この遊園地は我々ハロウィン族の島だった。魔女にオバケにフランケンあらゆるモンスターが自由に暮らし遊べる島…それが最近になって急にやってきたどこぞのモンスター達に島を乗っ取られてしまったんじゃよ」

ガブ「それと、オイラ達が危なかったのは何が関係あったんだ?」

老婆「最近の若いもんはゆっくり話も聞けんのかい…あとから来たモンスター達はただただ笑ってこっちを見ている、たが…ひと度目を合わせたらさっきみたいに催眠状態になってしまうのじゃ…そして催眠状態になったモノ達はあのお化け屋敷に入っていき、2度と元の姿では出てこない…」

ヤマト「2度と元の姿では、ってのは…?」

老婆「見るもおぞましい…合成獣(キマイラ)になって帰ってくるのじゃ…」

ガブ「キマイラだって!?」

コトミ「キマイラって?」

ガービッジ「例えばだが、イヌがいたとする。イヌを無理やりに合成してケルベロスとして生成すると言った感じだな…元の性格は消え去り凶暴化している、まさにバケモノだな」

ヤマト「オレ達もそんな事になるところだったのか!」

ヤマトは驚きを隠せない。

老婆「あたしらの仲間も随分やられたね…」

ガービッジ「この島は終わりだよ…」

ヤマト「…オレ達を助けてくれたんだ、オレ達ができることがあるなら手伝うよ!」

ガブ「そうさ、オイラ達に任せてくれ!」

老婆「そうかい、そうかい、この小さな希望にかけてみようかねぇ」

ヤマト「小さなってのはひっかかるけどとにかく、そのお化け屋敷を、探ってみるよ!」

コトミ「よりにもよってお化け屋敷なんて…」

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