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~チュートリアル島①~

ーチュートリアル島 ガブの暮らす森ー

ヤマトとガブは森の中を歩く。

ヤマト「ガブ、色々教えてくれないかな?」

ガブ「なんだいヤマト?」

ガブはヤマトを見上げながら言った。

ヤマト「まず、この島には他にガブのような生き物達はいるの?」

ガブ「そりゃーもーいっぱいいるよ。ちっちゃいのからでっかいの、弱いのも強いのも」

ヤマト「危ないこともあるのか?」

ガブ「ナワバリを出たら危ないこともあるけど、タケルのこどもって分かればみんな何もしてこないよ。それにオイラが守ってやる」

ヤマト(ガブってあんまり強そうには見えないんだよなぁ…)

ヤマト「その時はよろしく頼むよ」

ガブ「任せんしゃい!」

ヤマト(それにしても一体ここはどこなんだろう…)

(ギュルルル~)

ガブ「ヤマトーハラへったー」

聞こえてきた音はガブのお腹の音だった。

ヤマト「食糧なんてもってないぞ?アレ?オレもヤバいのか?」

ガブ「この先に肉畑があるはずだよ。」

ヤマト「肉畑???」

ガブ「ヤマトいっぱい肉くれた。アレ全部肉畑の肉」

ヤマト(よくわかんないけど、とりあえず食糧はなんとかなりそうかな?)

しばらく歩くと畑があった。


ーチュートリアル島 ベビィの村 肉畑ー

肉畑というだけあってほねつき肉の骨の部分が畑から生えている。

ガブ「あれれ?」

畑の大部分が焼け焦げている。

残っているのは畑の一角のみだ。

ヤマト「どーなってるんだ???」

畑のそばにワラで作られた家のようなものがあった。

???「グスン、グスン。」

ガブ「ベビィだ。」

ベビィ「グスン」

ヤマト「ベビィ?」

見るとガブの進化前のようなピンク色のゼリー状のモンスターがワラの家から5匹程度出てきた。

ベビィA「ボクたちのごはん…」

ベビィB「燃えちゃった…」

ベビィC「ごはん無いとボクたち死んじゃう…」

ベビィD「グスン、グスン」

ベビィE「…」

ヤマト「一体なにがあったんだ?」

ガブ「ここら辺は安全なはずなのに…」

ベビィA「突然…」

ベビィが話し始めると同時に大きな爆発音が聞こえた。

???「ウガァー!!!まだまだ燃やしたりないー」

ガブ「アイツは...」

ヤマトより2回りは大きなエビのような大きなモンスターが口から火の塊を吐きベビィ達の家が吹き飛んだ。

ベビィB「ボクたちのおうちが…」

ベビィC「どうして...」

ベビィD「グスン、グスン」

ベビィE「...」

ガブ「エビラどうして...ベビィ達の家を...キミはベビィ達のためにこの肉畑を作ったはずなのに...」

エビラ「燃やしたりない...グワァー」

ベビィの家を壊したエビラはベビィ達に向けて火の塊を吐き出した。

ヤマト「危ないっ!!!」

ヤマトはベビィの前に飛び出した。

ガブ「ヤマトっ!」

火の塊はヤマトに向かって飛んでいく。

ヤマトは被弾したかに見えたがガブが火の塊を爪で切り裂いた。

火の塊は3つに別れ地面に落ちた。

ガブ「エビラ!どーしてこんなことを...」

エビラ「グォォォ」

エビラは大きな雄叫びをあげた。

ヤマト「ガブ、どうやら言葉が通じないようだ」

ベビィ達はひとつにかたまりおびえている。

ガブ「エビラになにがあったかわからないけど、どうやら戦うしかないみたいだ...」

ヤマト「戦うだって?逃げた方がいいんじゃないか?」

ガブ「エビラは本来大人しいヤツなんだ、攻撃だってそんなに強くない!」(だけど...火の塊いつもより強い気がする...さっきので手が痺れるなんて...)

ヤマト「ガブ、ベビィ達を連れて逃げよう!」

ヤマトは振り返りベビィ達と逃げようとする。

ガブ「ヤマト...タケルはそんな逃げ腰じゃなかったぞ!」

ヤマト(父さんが...)

ガブ「逃げたきゃ逃げろ!オイラは逃げないぞ」

ヤマト「ガブ...なんでそこまで...?」

ガブ「元の世界に戻るんだろ?タケルに会いに行くんだろ?ここで逃げたらこの先簡単に逃げるようになっちまうぞ...」

ガブ「オイラのパートナーはそんな弱っちいやつなのか?」

ヤマト「わかった、ガブ一緒に戦おう!」

ガブ「そう来なくちゃな!」

ヤマト「でもどうやって...?」

ガブ「ヤマト、ポケレーターを...」

ヤマト「ポケレーター...???」

ガブ「オイラを育ててたヤツだ、ポケットシュミレーター!」

ヤマト「コレポケットシュミレーターって言うのか!」

ヤマトはベルトから外しポケレーターを手に取る。

突然ポケレーターの画面から眩い光が飛び出す。

ガブ「チカラが湧いてきたー!!!ガブファイアー!!!」

ガブの口から青い光がエビラに向かって放たれる。

エビラも雄叫びを上げながら火の塊を吐き出す。

丁度お互いの中間でガブファイアーと火の塊がぶつかり合い弾け飛ぶ。

エビラは次の火の塊をガブに向かって吐き出すもガブは飛び上がって塊を避ける。

ガブはそのままシッポでエビラの後頭部に打撃を与えるとすかさずガブファイアーでエビラの頭部に攻撃を与えた。

エビラは大きな音を立てて倒れ込んだ。

エビラの首に付いていた黒い模様が消滅した。

エビラが目を覚ます。

ベビィ達はおびえている。

ヤマトとガブは身構える。

エビラ「ガブ...?それにベビィ達...」

ガブ「エビラ...?」

エビラは辺りを見渡す。焼けた畑、吹き飛んだベビィ達の家の残骸、おびえたベビィ達が目に入る。

エビラ「なぜこんなことに...?」

ヤマト「なにを白々しい」

ガブ「エビラ覚えてないのか?」

エビラ「おれが...やったのか...?」

ヤマト「どの口が言ってるんだ、こんなにめちゃめちゃにしといて!」

ガブ「エビラなにがあったんだ?」

エビラ「........。人間、ガブ、ベビィ達...すまない...記憶が...途絶えている。」

ヤマト「なんだって?」

ガブ「詳しく教えてくれないか?」

ベビィ達はまだひとかたまりなりおびえたまま。

エビラ「...いつものようにベビィ達の肉畑の手入れをしようと畑まで来たことは覚えている...そこからばっさりと記憶がらないのだ...。」

ヤマトとガブ、そしてベビィ達は驚きの表情を浮かべている。

エビラ「ベビィ達、畑も家もこんなにしてしまって...おれはなんてことを...」

ベビィA「誰も...ケガ...ない」

ベビィB「家も、畑も作れる...」

ベビィC「みんなで元通り...」

ベビィD「グスン...エビラ怖くない?」

ベビィE「...」

エビラ「もう、怖くない...いつもエビラだよ...」

ベビィ達は笑顔になって喜ぶ

ベビィA「いつものエビラ」

ベビィB「みんなのエビラ」

ベビィC「優しいエビラ」

エビラ「ベビィ達本当にすまなかった。畑と家を直したらもうここには来ないよ。」

ベビィD「グスン...エビラもう来ない...」

ベビィ達が泣き出す。

エビラ「ベビィ達の住処をこんなにしてしまったんだ、おれはもうここには来れないよ...」

ベビィE「.........。」

ベビィE「エビラ...行っちゃダメ...。」

エビラ「ベビィ今喋ったのか???」

エビラを含めソコにいた全員が驚いた。

ベビィEにとっての初めて話した言葉だった。

そしてベビィEにとって心から発した初めての言葉。

ベビィ達「そーだよ、そーだよエビラ行っちゃダメー」

エビラ「こんな事をしたのにおれがいてもいいのか...?」

ベビィA「みんなエビラ大好き」

ベビィB「いつも優しい」

ベビィC「さっきのエビラは怖かったけど...」

ベビィD「いつものエビラはみんな大好き、ヒック...」

ベビィE「エビラ...カゾク」

エビラ「ありがとうベビィ達...」

エビラは人目をはばからず泣き出した。

ヤマト「みんな人がいいんだなぁ」

ヤマトは呆れるように言った。

ガブ「エビラはここの用心棒でもあるんだぜー」

ヤマト「まぁ、ベビィ達がいいならそれでいいかーそれよりガブなんだか言葉がりゅうちょうになってない?」

ガブ「人と話すのが、久しぶりでようやく思い出してきたって感じかな?」

ヤマト「そういうもんなのか?」

ガブ「そーいうもん、そーいうもん。」

(ギュルルルルー)

ガブ「戦ったからよけいにハラへったー」

ガブがへたり込む。

ヤマト「オレも緊張したからハラへったー」

ガブの上にへたり込む。

エビラ「そういうことなら、すぐに畑を直そう」

焼け焦げた畑にエビラの両ハサミから出る水をかけるとみるみる畑が回復し肉畑が復活した。

エビラ・ガブ以外「おぉーっ」

ガブ「エビラは畑の手入れをさせたら右に出るものはいないからなーっ」

ヤマト「こんな凄いワザもあるのかー」

ヤマトとベビィ達は目をキラキラさせている。

エビラ「さぁ、召し上がれ」

ヤマト・ガブ「メシだー」

ヤマトと、ガブに続くようにベビィ達も肉畑に走りムシャムシャと肉を食べる

エビラ以外「うまーっ!!!」

エビラ「その満足そうな笑顔を見るのがおれの楽しみなんだ。」

そう言いながらエビラはワラを集めてベビィ達の新しい家を作っている。

ヤマト「この先こんなに順調に食べ物にありつけるんだろうか...?」

ガブ「エビラいいかな?」

エビラ「もちろんだよ」

ガブ「ヤマト、ポケレーターを肉にかざしてみなよ」

ヤマト「ポケレーターを???」

言われるままにヤマトはポケレーターの画面を肉に向ける

(ブォン)ポケレーターが光り目の前の肉が消える。

ヤマト「???」

ガブ「ポケレーターの中に肉をストックしたんだよ」

ヤマト「そんな機能があるのか?」

ガブ「保存できる数は決まってるみたいだけど何日分かストックしていこうぜ」

ヤマト「そうするか、エビラいくつか貰ってくよ!」

エビラ「好きなだけ持って行ってくれ!人間」

ヤマト「ありがとエビラ、それとオレはヤマト」

ガブ「ヤマトはタケルの子どもなんだって」

エビラ「道理でなんだか懐かしい面影が見えた気がした。」

ヤマト「みんな父さんを知ってるのか?」

ガブ「タケルとおんなじ道を通っているからな、これから先も一緒に戦ったナカマにもきっと会えるぞ」

ヤマト「父さんと一緒に戦った仲間が...」

(なんだかオレ父さんのこと誤解してた気がする。そんなこと有り得ないって父さんの冒険の話も全部作り話だと思っていた...)

ガブ「ヤマト、どうかしたのか?」

ヤマト「いや、なんでもない。肉ももらったしそろそろ先に進もうか!」

ガブ「そうだな!エビラー!ベビィ達をよろしくなー!」

エビラ「もう二度とベビィ達を危険な目にはあわせないさ。」

ヤマト「じゃあ、またなー」

ガブ「いってくるぞー!」

ベビィ達「またねー」

エビラ「ありがとうーガブ、ヤマトー」

こうしてヤマトとガブはベビィの村を後にし次の目的地へと進んで行った。

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