~海竜の神殿⑤~
ー海人族のアジトー
ヤマト「メガロドン、やっぱりダークバロンが関係してるのかな?」
リュウグウ「オレの知ってる話では幽閉されたとこまでだからな」
リュウグウは口調も変化している。
ヤマト「ベアード、何か知らないか?」
ベアード「…。」
ベアードは前の戦いの傷が癒えていないためポケレーターの中で眠っているようだ。
レイナ「とにかくはやくメガロドンとかいうやつをやっつけちゃいましょ!」
コトミ「そう簡単には行かないみたいよ!」
ダゴンとスメルが戻らないことで異変を察して大勢の海人族がメガロドンの命令で侵入者を探しているようだ。
ヤマト「あんな大群まともに相手してられないよ!」
レイナ「いい事考えた!」
レイナはヤマト達に耳打ちする。
ヤマト「そんなの危険すぎるよ!」
ガブ「オイラは乗った!」
コトミ「やってみましょ。」
レイナ「そうと決まれば、リュウグウよろしく!」
リュウグウ「承知!」
リュウグウは大勢の海人族の周りを泳ぎ挑発する。
海人A「いたぞ!侵入者だ!」
海人達はリュウグウを取り囲む様に近づいてくる。
リュウグウはすぐさまヤマト達の方へと引き返す。
海人達はリュウグウに続いてヤマト達を取り囲む。
ヤマト「オレたち別に怪しいモノじゃないよ…ちょっと観光に…」
ヤマトはあからさまな嘘をつくのが苦手な様で冷や汗を流す。
レイナ「ちょっと泳ぎに来ただけよ!ねぇコトミ」
レイナは堂々としている。
コトミ「そうよ、あなた達なにかわたし達に用事があるの?」
海人B「侵入者を捕らえろ!」
ヤマト達は瞬く間に錠を付けられ連行されてしまう。
海人A「任務完了、城に戻ろう」
ー海人族のアジト メガロドンの城 牢屋ー
メガロドンの城の牢屋に両手両足を繋がれるヤマト達。
城言われているが廃墟のようでボロボロな建物である。
レイナ「離してよ!アタシ達なにもしてないわよ!」
コトミ「おうちに帰りたいー!」
コトミは涙を流す。
海人B「ギャーギャー喚くな!今メガロドン様がおいでになる。」
ミシミシと音を立てながら大きなサメの海人が牢屋へと降りてくる。
海人A「首領・メガロ様こやつらです。」
メガロドン「貴様らがオレ様の可愛い下僕共を?」
ガブ「オイラ達なにもしてないよ、ただ遊びに来ただけで…」
メガロドン「そうかそうか、遊びに来ただけか…見え透いた嘘だなぁオレ様のペットのエサにしてやるよ」
メガロドンは去っていく。
海人達も看守を2人残してメガロドンを追いかけていく。
残された看守2人は近くのテーブルにつきカードゲームを始める。
レイナ「作戦通りね!」
ヤマト達に向けてウインクする。
ヤマト「いきなり襲ってきたらどうするつもりだつたの?」
レイナ「その時はとっておきがあったから、ねっ!コトミ、それに泣く演技よかったわよ。」
コトミ「えぇ…まぁ」
おそらくフルアーマーの事だろうと察しがついた。
ヤマト「目的地についたのはよかったけどさ」
看守に聞こえない程の大きさの声でやり取りをしているが看守は時折こちらを向いてくる。
看守A「お前たちは首領のペットのエサになるんだ、今のうち最後の別れを惜しむんだな」
看守B「おっ!いいカードを引いた」
再びカードに戻る看守達。
ベアード「まったく、ワシが寝ている間に危険なことをしおって。」
ベアードはポケレーターの中にいる。
レイナ「まぁまぁ、この作戦の要はベアードなんだから!アタシら身動き取れないからアナタに鎖を切ってもらわないと!」
ベアード「メガロドンの居城に入れただけ良しとするか…ヤマト!」
ベアードの合図でヤマトはポケレーターに呼びかける。
ポケレーターが光りベアードが牢屋の中へと現れ、ヤマト達の繋がれている鎖を引きちぎる。
看守A「なんだ!お前は!どっから現れた?」
看守B「首領に報告せねば…」
ベアードは既に牢屋の柵をやぶり看守を2人とも気絶させた。
ガブ「おいしーとこばっかりもってくね!」
ベアード「おちおち休んでられんわい。」
レイナ「ていうかアタシらしょっちゅうぶち込まれるわね」
ヤマト「確かに!」
コトミ「???」
ヤマト「まぁいいさ!このままメガロドンの所まで急ごう!」
ー海人族のアジト メガロドンの城 首領の部屋ー
鎖で縛られた海竜王とメガロドンが対面している。
メガロドン「いい加減王の座をオレ様に譲ると宣言してくれないか?」
海竜王「そんなことはできん。」
メガロドン「そういやオマエにはムスコがいるんだってなぁ?」
海竜王「ムスコは関係ない…」
メガロドン「さっき捕まえてきたヤツらの中にオマエによく似た海竜がいてなぁ…オマエが素直にならないならムスコには死んでもらうしかあるまいな…」
海竜王「ムスコには手を出すな! 」
海竜王は怒りをあらわに暴れようとするが鎖で縛られているためジャラジャラと虚しい音が響く。
メガロドン「オマエの態度しだいではムスコだけは助けることができるかもしれないなシャーハハハハ」
海竜王「クッ」




